【ソロギター編曲の手順】③「メロディとベース音を弾きながら弾ける和音」を入れる
このnoteは、「ソロギター編曲ができるようになりたい!」という想いを持った方が、好きな曲を自由に編曲できるようになるための手順やコツをご紹介していくものです。
①②の続きになりますので、まだの方はそれらのnoteを読んでからの方が、内容を理解しやすいかと思います。
では、本題に入っていきます。
「メロディとベース音を弾きながら弾ける和音」を入れる
先のベース音の際と同様の考え方で「メロディ・ベース音を弾きながら同時に弾ける和音」を入れていきます。
「和音を入れろって言われても分からないよ!」という方も安心してください。
多くの場合、「①」の手順で用意した楽譜に、以下のような参考になるものが載っていますので、ここでも音楽理論の知識は不要です。
・「C」や「Dm」等の「コードネーム」
・メロディ/ベース音以外の音(和音)
ちなみに「音楽理論は不要」なのですが、「コードネーム」から「構成音」を把握できるようになると、ソロギター編曲がめちゃくちゃ楽になります。
以下のサイトをご参考いただくと良いです。
ここで追加すべき音としては、「対象フレーズ内のコードにおいて、メロディ・ベース音でまだカバーできていない音」というイメージです。
言葉だけだとわかりづらいので、実例を書いておきます。
例えば、以下のフレーズでは、各小節のコードにおいて「メロディ」と「ベース音」で赤くなっている音がカバーできていない状況です。
なので、足りていない音を中心に和音を追加し、各小節のコードの構成音を極力全部カバーできるようにしました。
ざっくりですが、こんなイメージです。
もちろん、全てのケースで「まだ鳴ってない音」を都合良く鳴らせるわけではないですので、音の取捨選択や、敢えて音を加えないといった判断は必要です。
※これは記憶の片隅程度で大丈夫ですが、コードにおいて「3rd」の音は、そのコードがメジャーかマイナーかを決定づける重要な音なので、「優先的に入れる」と覚えておくと良いです。
和音を追加できなくても必要以上に気にしない
経験上、ここでは「1~2音でも追加できれば御の字」といったところです。
メロディ、ベース音とも比較的動きの多いポップスにおいては、このフェーズで「何の音も!追加できませんでした!」なんてこともよくありますが、その場合無理に追加しなくて大丈夫です。
ソロギターにおいては「メロディとベース音だけ」という小節がちらほら出てきても、案外全く気にならないものです。
実際に私が編曲した楽曲の例をご紹介します。
演奏イメージは以下の通りです。
0:31~は和音が網羅されていますが、上記譜例の箇所0:40~0:45付近は「メロディ」と「ベース音」のみです。(が、そんなに気にならないですよね?)
こんな感じで、曲の最後まで「メロディと和音を弾きながら弾ける和音」を入れていきます。
完成イメージはこんな感じです。だいぶソロギター編曲っぽくなってきたかと思います。
「メロディと和音を弾きながら弾ける和音を入れる」の後にやること
今回で更に「ソロギター編曲」っぽい感じになってきたと思います。
以降はこんな形で進めます。
①メロディ(だけ)書き起こす ←済
②ベース音を入れる ←済
③和音を付ける←済
④「遊び」の要素を入れる←残
⑤全体を見直す←残
実際のところ、この段階で「ソロギター編曲、完。」としても良いくらいのアレンジレベルとも言えるのですが、より良いものにするためには先の④⑤の内容についても、知っておいた方が良いです。
ここまで来たら8割くらいは終わっているような状態なので、もう少しだけお付き合いください!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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