【前編】ギターアンサンブル編曲講座【準備~メロディ入力】
このnoteでは、実際にギターアンサンブル編曲を行った流れを、フェーズごとに切り取り、それぞれの段階での細かな実施事項・気を付けるべきことを書いていきます。
けっこう長い内容ですので、前・中・後編の3本立てで書いてまいります。
まずは、「ギターアンサンブル編曲」において行うことと、「この記事ではここまで」ということを図で示します。
↓こんな感じで、赤枠部分がこの記事の話です。
では、早速つらつらと書いていきます。
1.曲の選定
対象の曲が決まってないことには編曲もへったくれもありません。
※実際は「編曲しよう」と思い立った時点で、曲は決まっているケースがほとんどかと思いますが。。
今回やってみるのはこちらの楽曲。
そう、2019年に1期アニメが放映されていた、「ドメスティックな彼女」のオープニングテーマ、美波さんの「カワキヲアメク」です。
いわゆる「王道進行」をベースとしながらもその小気味良いリズムとワードセンス、何より美波さんのパワフルなボーカル。カッコいいですね。
が、「なぜこの曲を?」と思われた方も多いと思います。
この曲を例にした理由としては、「いわゆる典型的なJPOPだから」です。
「JPOPをギターアンサンブルで演奏したい」という人は多く、かつ「楽譜の入手がしやすい」(市販のバンド譜やピアノ譜)ので、こうした講座的コンテンツの例にしやすいためです。
また、「アニソンをギターアンサンブルでやりたい!」という方も多いと思いますが、この楽曲をサンプルにすることで、「(それほどメジャーではない)アニメOP曲をギターアンサンブルでやりたい!」という方に、より具体的に「こういうやり方でいいんだ!」とイメージを持っていただきやすいと考えており、そういう意味で好例だと思ったためです。
2.材料の調達
いつぞやのnoteでも書きました通り、編曲に必要な材料を調達します。
「いつぞやのnote」はこちら。
かいつまんで書きますと、以下の3点です。
①音源
②楽譜
③楽譜作成ソフト
②楽譜は、市販の「ピアノ譜」もしくは「バンド譜」を用意します。
ポップス系の楽曲の場合はエレキギターやアコギ・キーボード・ベースの音も網羅して楽譜に書かれているので、慣れてくればバンド譜の方が都合が良かったりします。
↓そんなわけで、今回は信頼と実績のフェアリー社のバンドスコアを調達。
他、ドレミ楽譜出版社やシンコーミュージック等、信頼できる会社が販売している楽譜などもおすすめです。
③楽譜作成ソフトは、「Finale」ないしライト版の「プリントミュージック」あたりがおすすめです。
(「楽譜作成ソフトは敷居が高くて。。」と思う方はまあ「五線紙とペン」でも大丈夫ですが、修正の手間諸々も考慮すると、小一万くらいかけて「プリントミュージック」あたりを導入されることをおすすめいたします。時間は貴重ですから。。)
要は「最終的に楽譜を書くための道具があればOK」という感じです。(とは言え書き直しやコピペ可能による楽さ、プレイバック機能による実音確認可能ということは楽譜作成ソフトの大きなメリットです)
「3つのモノ」の準備が完了したら、編曲を進めていきます。
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