【後編】ギターアンサンブル編曲講座【楽譜の浄書】
このnoteでは前編・中編に引き続き、「誰でもできるギターアンサンブル編曲」ということで、「実際に編曲する流れ」を講座的に書いていきたいと思います。
↓今回の対象範囲はこんな感じです。
音符入力をゴリゴリ行っていた前・中編とは主旨が変わりまして、後編は主に楽譜の浄書、「体裁を整える」という点に主軸が移ります。
編曲にあたって「もういや。。」というほど楽譜を見てきた自分と、初めてこの楽譜を目にする演奏者の方とでは、前提知識や譜面の理解に天と地ほどの差があると考えていただいた方が良いです。
何が言いたいかというと、「認識齟齬が起こりにくいよう、見やすい楽譜にしましょうね。」というお話です。
せっかく編曲した楽譜も、見づらいともったいないですよね。
楽譜は最終的に他人様に見てもらってなんぼですので、なるべく体裁を整えてあげましょう。
というわけで、演奏者に優しい楽譜にできるよう、誤認識防止のための演奏指示の入力やサイズや五線の幅などのレイアウトを見やすいものにしていきたいと思います。
1.演奏指示の入力
主にアーティキュレーション(スタッカートとかスラーとかのこと)を入れていきます。
これを入れておくことで編曲者と演奏者の意思疎通が効率的になります。
※今回は例としてスラーやコードネームについて書いていますが、編曲する楽曲によって色んなアーティキュレーションがあるかと思いますので、適宜入れてあげてください。
演奏指示は色々ありますが、例を挙げていきます。
①スラーの入力
ハンマリング・プリングなどを使った方が良いところにはスラー表記を書いておき、「右手が回らんわこんなん」という反感を買いにくくしましょう。
↓こんな感じで16分音符が連続するところに入れていきます。
②コードネームの入力
ジャカジャカ系の編曲の場合、コードネームも書いてあげた方が親切です。(アーティキュレーションと言うべきなのか。。?)
和音パートは往々にして「楽譜の音と完全に対応してなくとも、そのコードの音が鳴ってさえいれば問題なし」という場合が多いです。
※極力、楽譜の指定通りの方がよいのはもちろんですが。
「コードネームとストロークパターンさえ分かれば弾けるよ」という演奏者を想定し、コードネームを書いておきます。
↓こんな風にコードネームを入れていきます。
「待って、コードネームなんてわかんないよ」という方も安心してください。
だいたい楽譜に載ってますから。(特にバンド譜は確実に)
それを見たまま転記していくだけでOKです。
2.レイアウト調整
各種記号や音符がつぶれないよう、レイアウトを調整していきます。
自動調整機能でもあれば良いのですが、アーティキュレーションやコードネームやら色々入れていくと大体どこかしかがつぶれてしまうので、それを解消していきましょう。
ここから先は
【誰でもできる】ギターアンサンブル編曲の手順書
前・中・後編までを一式お読みいただくことで、「ギターアンサンブル編曲のやり方」が最短で分かる内容となっております。※各記事、一部無料でご覧…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?