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【ソロギター編曲の手順】②「メロディを弾きながら弾けるベース音」を入れる

このnoteは、「ソロギター編曲ができるようになりたい!」という想いを持った方が、好きな曲を自由に編曲できるようになるための手順やコツをご紹介していくものです。
①の続きになりますので、まだの方は①のnoteを読んでからの方が、内容を理解しやすいかと思います。


早速本題に入っていきます。

「メロディを弾きながら弾けるベース音」を入れる

メロディを書き起こしたら、次に「メロディを弾きながら弾けるベース音」を入れていきます
「メロディを弾きながら弾ける」というのが肝で、この手順以降は実現性も考慮した編曲が必要になります。

リズムについても、くどいのですが「メロディを弾きながら弾ける」レベルで考えます。
メロディが速くて忙しい曲の場合、ベース音は2分音符(2拍伸ばし)や全音符(4拍伸ばし)にしますし、イメージに合うようなら16ビートで入れることもあります。
いずれの場合も、原曲のイメージを大きく損ねないようにしつつ、実現できる範囲のベース音を入れていきます。

「メロディを弾きながら弾けるベース音」の考え方

「実例がないといまいちイメージが湧かない」という状況かと思いますので、いくつか例示します。
おそらく、いくつか事例をご覧いただければ「なるほどね」と思っていただけるかと思います。

こういうのはできる

【ベース音】こういうのはできる

開放弦を活用したり、多少のストレッチ(左手をめっちゃ伸ばして押弦すること)はあれど、「指が届く運指」なら大丈夫です。
が、以降の手順では「和音」も入れていくので、「この段階でギリギリの運指」にはしない方がベターです。

こういうのはできない

【ベース音】こういうのはできない_加工

これは「メロディが12フレット付近なのにベース音が2フレット」と、手がもう一つ必要ですね。

こういう場合、
・ベース音をオクターブ上下させる
・開放弦を使ったベース音にする

といった方法で回避します。
以下のイメージです。

【ベース音】こういうのはできないから直す_加工

ベース音を1オクターブ上げることで、メロディ・ベース音ともに9~12フレット付近で弾けるようにしました。
ソロギター編曲においては、原曲とは音の高さが変わってしまっても、実現性を考慮してこのような音の配置をすることが多いので、この方法は覚えておくと何かと便利です。

「ベース音を入れる」の完成イメージはこんな形です。

-----ちょっと音楽理論含む話-----

※この手の話が苦手な方は飛ばしちゃってください※
上記の内容で対応できない場合は、原曲と雰囲気は若干変わりますが「そのコードにおける他の構成音をベース音に使って綺麗につなげる」といったやり方もアリです。
※例えば、
原曲ではCコードでベース音は「ド(C)」の音だが、メロディを弾きながら「ド」の音が入らない

仕方ないので「ソ(G)」の音をベース音に採用、といったイメージです。
※Cの構成音は「ド(C)」「ミ(E)」「ソ(G)」です。

「構成音ってなに?」という方は、
「コードネーム(「C」など) 構成音」でググってみましょう。
参考ですが、以下のサイトがコードネームと構成音を把握しやすくて良いです。

-----ここまで-----

「メロディを弾きながら弾けるベース音を入れる」の後にやること

今回で一気に、「ソロギター編曲」っぽい感じになってきたと思います。
以降はこんな形で進めます。

①メロディ(だけ)書き起こす ←済
②ベース音を入れる ←済
③和音を付ける←残
④「遊び」の要素を入れる
←残
⑤全体を見直す
←残

あと3つですが、⑤は編曲というか見直しですので、ここまでの手順で「全体の半分くらいは編曲終了」くらいのボリューム感になります。
折り返し地点は越えているので、頑張って進めましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございました。
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