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排他的で非常識なBar~差別化によって守りたいもの~

結論:Bar ル・ヴェールはいいお店

Bar ル・ヴェールを訪ねる

数年前、秋田県にあるBarル・ヴェールに一度だけ行ったことがある。

入り口には看板など無く、壁全体は黒に染められ、Bar慣れしていない人にとっては非常に入りづらい扉があった。
意を決して扉を開けると、右手のバーカウンターの奥から、比較的若いバーテンダーが声をかけてくる。
座ってからバックバーを眺めるも、結局なんだかんだでジントニックを注文した。(↓最初にジントニックを頼む理由)

今まで色んなBarでジントニックを飲んできたが、ボンベイを使ったのはここが唯一だ。

もちろん、いくつかジンを出された中にボンベイがあった事はあるが、「いつも使われてるもので、お任せします。」と言うとだいたいタンカレーで作ってくれる。(オーセンティックバーのタンカレー率は高く、おいしいのは知ってるけど、なんだかつまらないなぁと私は感じてしまう)

ボンベイは、ジンの中でもボタニカルな香りが強く、クセがある。さらにここではスターオブボンベイを使っており、尚更クセがある。(でもボトルがめちゃめちゃカッコイイ!)

個人的には、アイラモルトなどのクセのあるものが好きなので、結果的には大満足だったのだが、はたして、「スターオブボンベイのジントニック」は「ふらっと来た一見の若造」の「1杯目」にだすのは適切だろうか?
常識に囚われない発想は、私の頭に強く残った。

ドレスコード

この店にはドレスコードがある。私はネットでBarを検索した時に、たまたま口コミでドレスコードについて把握をしていたので問題なかったが、私が1時間程いた中で、3組中2組が追い返されていた。

ドレスコードを潜り抜けた、団塊世代のカップルは高そうなオールドモルトを飲んでいたと記憶している。ジントニックも、プレミアムジンを使うあたり、そういうコンセプトのBarなんだと会計時に理解した。

なんか違うなぁ

店を出た時、とても満足していた。でもまた来ることはないだろうなと感じた。単純に自分の好みではない気がしたからだ。ただ、非常に記憶に残るBarだった。

銀座のバー

このnoteを書くために色々と調べていて初めて知ったのだが、Barルヴェールはかつて「銀座の御三家」と言われるほどのBarであった。
きっとこの前情報を知ってから店に行ってたら、「やっぱり銀座にいた店はすごいな~」と薄っぺらな納得しかしなかっただろう。

人気だからといって…

先入観がないからこそ、素直な気持ちで「違う」と判断できた。それはとても大切だと思う。世界一のBarがあなたにとって心地いいとは限らない。
他者からの評価を気にしすぎるあまり、自己肯定感の低い人なんかは、ぜひBar巡りをおすすめしたい。自分の好き嫌いをもっと大切にしてほしい。
このnoteが、居場所を求める誰かのキッカケになればと思う。

(私が行ったのは数年前であり、記憶違いも多分にあるかと思う。対応していただいたバーテンダーも佐藤氏ではなかったし、ボンベイのエピソードは参考程度とし、是非ご自身で確かめていただきたいと思う。)

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