『Domani』現役編集長による文章講座〜読みたくなる文章、おしゃれな文章、実は誰でも書けるんです!〜
女性誌の編集の世界に30年も携わってらっしゃるという(!)、Domani現役編集長「井亀編集長」。そんな井亀編集長から、Domaniオンラインサロンメンバーだけに特別に!!文章講座を開催頂きました!
このSNS時代、「自分で文章を発すること」が、より身近になってる人も多いのではないでしょうか?
今回は、井亀編集長直伝! 「楽しく文章を人に伝えられるコツ」を、お話しを頂きました! もちろんこのお話は、お仕事で文章を書く際にも使える技も満載ですので、必見です!
右)井亀編集長
左)モデレーター でらみ
(Domaniオンラインサロン事務局)
なお、本レポートは、Domaniオンラインサロン内で活動しているライティングラボの青山雅子(30代、ワーママ )がお届けします!
つい読んでしまう「文章の秘密」とは?
文章って、毎日たくさん触れるかと思いますが、結論から述べますと、「”ひらがな”と”カタカナ”と”漢字”のバランス」で、読みやすい文章は作られます。
日本人って、すごく言語に深い民族なんです。
日本語は、「ひらがな」と「カタカナ」と「漢字」が存在していて、奥行きがあり、楽しい言語でもあります。更にここに「アルファベット」も加わってくるので、日本語は世界で見ても、他に類を見ない言語です。
さて、ここで例を挙げてみましょう。
▶︎例1
↑文章講座は、もはや名物となってる「スケッチブック」を使って教えていただきました!
これ、パッと見たときに読みたくなりませんか?
井亀編集長:いや「勝手に読みたくなる!」と仮定しますね!(笑)
この文字、よく見て頂きたいのですが、
もし「醤油」が、ひらがなだったら、
ビビッと来ないはず。
全部ひらがなだったら、これ読みにくいですよね。
ひらがなや、カタカナや、漢字があることで、
文章も区切られて読めるんです。
>>雑誌のタイトルを付ける際も
この「ひらがな・カタカナ・漢字のバランス」は
非常にこだわるそうです!
この3つのバランスに気を付けるだけで、
読みたい文章になります。
▶︎例2
また例が食べ物で恐縮ですが(笑)
これ、めちゃくちゃ美味しそうですよね。
もし、「焦がす」が、ひらがな(こがす)だったら
そんなに「美味しそう!」って思わないでしょうし、
この「アーモンドソース」も、「あーもんどそーす」と、ひらがなだったらおかしくないです?
ちなみに・・・
食べ物のレシピのメニュー名や、商品名(コスメ)も、
このネーミング次第で、すごく売り行きをも左右するそうで、ネーミングってすごく難しいそうです!
特に商標登録されているコスメの商品名などは・・・
シンプルで、誰でも知ってる言葉が組み合わされていて、尚且つメジャー感があるもの。
本来ネーミングは、コピーライターの人が、ものすごく時間とお金をかけて編み出すものですが、「文字のバランス」は、ものすごく考えてらっしゃるものだそうです!!
ここで、「文字のバランス」について、もう少し深掘りしてみましょう。
例えば、「おしゃれ」という言葉ひとつを取っても、ひらがなで「おしゃれ」と書くか、カタカナで「オシャレ」と書くかで、すごく雰囲気も変わってくるもの。
不思議なもので、
「オシャレ」と、カタカナで書くとなんとなく「80年代の昭和の香りを纏わせる感じ」がありますよね・・・!?
そういった「文字のバランス」が、つい読んでしまう「文章の秘密」に繋がります。
つい読んでしまう「文章の秘密」として、もう一つポイントをお伝えしましょう。
じゃんっ!
「擬音語」は、「実際に存在する音(音声)を真似たもの」例)
雨がしとしと降る
雨がざあざあ降る
「擬態語」は、「音声を伴わないもの。状態を表すもの」例)パンケーキに、たっぷりシロップが、かかっています。
この「擬音語」や「擬態語」を織り交ぜ、多様化することで、文章にイキイキとした鮮度が増し、すごく心を揺さぶらされるものになります。
よくご質問を頂く「自分らしい個性ある文章を書くコツ」としてもこの擬音語と擬態語の”選択”だけでも、「その人らしさ(個性)」が出てきますので、ぜひ使い分けてみてくださいね!
意外!!「●●●」が、読みやすい文章を作る!
さて、この●●●、何だと思います?
実は…「句読点」です!
「句読点」は、皆さんが思っている以上に、打った方がいいそうです!!(驚)
例えばこんな感じ。
「私は、これから、ランチに、行きます。」
と、とにかく先ずは句読点を全部打つ!
先ずは全部打てるところに句読点を打ってから、ここはなくていいな、あるとうざったいなというところを取り、
「私はこれから、ランチに行きます」
のように、最終的に整えると、シンプルは内容の分でも、わかりやすく、ピリッと引き締まります。
プロは「句読点」を細かく打つそうです!
(それも私たちの想像以上に!)
句読点が少ない・長々と書いてある文章は、逆に読みにくい。
素人は特にこの「句読点」が少ないそうで(!)。これは読み手に、非常に大きなストレスをも与えます。
「素人とプロの差は、句読点にあり!」と言っても、過言ではないくらい!
でらみ:「句読点って、多く入れたらダメかと思い込んでました!一つの文章に、1個や2個くらいだと思ってました!
←これ、私も思ってました・・・・!なので衝撃・・・!!
小説でもエッセイでも、結構「、」が打たれてるので、是非チェックしてみてください。
また、同様に「改行」も大事です!
うざいくらい(笑)改行も心掛けて、書きましょう!
(ちなみに・・・このレポート記事を書いてる私も、このお話を聞いて、句読点や改行めちゃくちゃ意識しています!!)
そのために先ずは、「好みの文体を真似する(再現)」がオススメ。
「真似る」って、
勉強も語学もファッションもメイクも、もうどれにも共通して言えることですが
「先ずは真似をするところ」からが、上手な文章を書くスタートの第一歩であり、自分らしい文章を書く最初の一歩であります。
好きな作家さんや、軽いエッセイでも、何でもいいですので「好みの文体を真似する!!」ここから是非、はじめてみてください♡
>>「真似る」なので、そのまま書き写すのが重要です!写経みたいに書く!
意外と、句読点が多かったり、漢字とカタカナのバランスが学べたりするそうです。スマホで書いてもいいそうですが、句読点はもちろん、「改行」も全て再現しましょう。
これをするだけで、すごく文章は上手になります!
番外編!本がサクサク読める秘訣!?
ここで少し休憩。常にインプットを欠かさない編集長が、その秘訣を教えてくださいました♫
「本を読む」って、非常に役に立つし、感受性も豊かになるし、想像力も豊かにはなりますよね。けれども、「感情移入できない」「何か言葉が入ってこないな〜」って時、ありませんか?
そんな時にオススメなのはこれ!
「ダラダラ音読」とは、
きちんとしたところで読むのではなく、畳とかベットでゴロンとし、格好もダラダラで、アイスを食べながら・・・という「ダラダラな環境」の中で、「読み上げる(棒読みで!)」!
この時に、句読点のあるところも、切りながら音読するんです!
そうしていると、堅苦しくて、興味のなかった本も、つい引き込まれて読んでしまうとのこと(!)
本って、意外と、「自分の中に入ってくるまでに時間の要するもの」。意外かと思われるかもしれませんが、是非、試してみてください!
「期待しないで、ダラダラ音読する」
これおすすめです!★
ビジネスシーンでも使える文章とは?
職場でも、文章を発信すること(例えばメール等)は、誰しもがあるかと思いますが、
✔︎おしゃれな言葉、ベタな言葉
✔︎軽薄な言葉と誠実な言葉
「言葉は、その人をも語る」ものなので、
これらの使い分けには、細心の注意を払いましょう。
会議ですごく盛り上がった時のことを、イメージしてみてください。
例えば、「熱意」と「熱量」、どちらが誠実に感じるでしょうか?
「さっきの会議、熱量帯びてたね〜」と聞くと
ちょっとチャラい感じが見受けられますよね?
言葉というのは、
無駄に盛って、おしゃれにすると、逆に軽薄な印象を与えてしまうもの。
ビジネスシーンであれば、こう言った場面では「熱量を感じさせたよね」だけで、いいんです。
ビジネスの場では、とにかくシンプルに!
おしゃれ用語は、使うべからず!です!
(特に、新入社員から5年目までは注意が必要だとか!?)
言葉の射程範囲を広げるには?
言葉の射程範囲を広げるには、「自分の生活圏にないところ」から、アイデアをいただくことが多々ありだそうです!!
例えば、自分とは違う世代や、独自の共通言語を持つオタク、マンガ、インターネットなど・・・
特に、井亀編集長は、ご自身の姪っ子(中2)や甥っ子(小5)の会話から、「これいただきっ!」という場面が多々あるそうです!
「世代を超えて」という意味であれば、おばあちゃんでもいいかもしれないですね♪
射程範囲を広げるということで、マンガやネットの世界も、もちろんありだそう。
「これ、センスいいな」と思う言葉が、意外と溢れているそうです!
(「そんな言葉を使うのか」と拾えることもあるです。例えば「ワロタ」とか)
※余談ですが・・・この「ワロタ」については、気になることがあって後日調べたんですが、元は関西弁なんですよね。(関西出身の私は、ワロタってあんまり違和感がなく…!)
また、「井亀編集長の言葉を拾いに行く場所」として、犬を飼っていらっしゃることから、犬との暮らしを応援する専門情報サイト「わんちゃんホンポ」と言う、”趣味”からもどんどん拾っていくそうです!
ファッション業界に限らず「自分の好きなもの(例えばお笑いとか、ゴシップとか)から拾う」のは、楽しそうですよね!
あとは、スーパーのポップとかチラシとか電車の吊革広告もチェックするそうです!
心を掴むタイトルのつけ方とは?
井亀編集長:相田みつを みたいですが…(笑)。
文章って、なぜだかついつい自分を盛ってしまいませんか?
その「盛られた文章」って、実は全然人の心を掴まないんですよね!(衝撃!)
子供の文章が面白いのは、「よく見せようって思って書いてないから」。
だから面白いんですよね。
欲でなく、心で書く。そのためには・・・
まず書く。
とりあえず書いてみる!
編集者の皆さんがタイトルつける時にも、これってシンプルだけど、必ず意識されてることだそうです!
どうしても必要でない言葉は、どんどん削っていく。
心を無にして。
削って、削って、削っていく。
それも特に「タイトル」は!
「本当に残したいものだけを残す」ってのが、意外とすごく難しいし、
本当に伝えたいことって、意外と文章にするのが難しいんですよね。
だからこそ、先ずは全部書き出して、必要のないものを削っていくと
くっきりと伝わる文章になるとのこと。
それがこれ。
欲でなく
心で書く。
この言葉には
リアルタイムで視聴したメンバーにも、多くの共感を呼びました!
井亀編集長、この度は貴重なお話を本当にありがとうございました!!
笑顔がとってもキュートな、井亀編集長でした♡
編集長直々の文章講座まで受けられるDomaniオンラインサロン。今後も、楽しいイベントが盛り沢山です!絶賛メンバー募集中♫
ご参加を、お待ちしてます!!
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