小説:DESIRE99 EP:SHIRO 2話目

※小説初心者なので温かい目で見ていただけると幸いです!

俺はどれくらい歩いたのだろうか。地図を開きながらそう思った。彼の名はシラマル。とある野望(第一話目参照)のために「ハヤクキヅケソウ」を手に入れるべく、村人からもらった地図を頼りに探しているのである。見た目が派手らしいので見つかりやすいと思ったのだが、現実はそうはいかなかった。無限かと思えるかのような大きい森の中を地図があるとはいえその中から探し出すのは至難の業だ。
「せめて、なんか目印とかないのか…。」
そう独り言を呟いていると目の前に崖があった。もうこんなに歩いていたのかと思っていると、崖スレスレに一輪の草が咲いていた。それはシラマルが探しているものだった。
「っしゃあっ"!!すぐに摘んであいつらのところにもってってやる!!!」
シラマルは足元に気をつけながらハヤクキヅケソウに手を伸ばす。が、その時急に地面が崩れ落ち、シラマルは転落しようとしていた。しかしシラマルは咄嗟に木にワイヤーを刺しそれをからめとり、落下を防いだ。
「あ、危ねぇ…落下してたらどうなってたら…」
危機一髪命を繋いだシラマルはハヤクキヅケソウをつみ、村に戻ろうとした。
しかし、村に帰る道中に異常な数のモンスターがシラマルを襲いかかってきた!ハヤクキヅケソウが傷付くとまずいと思ったシラマルは数多の攻撃をかわすことしか出来なかった。ある程度モンスターを撒けてシラマルは木に背もたれた。
「…(あと、あと少しだ…)」
そう思っているのも束の間、目の前に巨大なツタが現れた。ツタには棘がびっしりと生えておりシラマルですら一撃でももらったら致命傷になりかねないほどだった。シラマルはワイヤーと短剣を2本を即座に取り出して戦闘態勢に入る。その瞬間、ドン!!とツタはシラマルを狙って地面を叩きつけた。大きな音がなりあたりの地面をゆらした。しかしツタをあげるとそこにシラマルの姿はなかった。シラマルは木の上にジャンプして回避していた。
「流石にあいつは危なかったな…だがっ…!!」
シラマルの手からワイヤーがとび、大きなツタをしっかりと固定した。しかしこれでは10秒ももたないであろう。しかしシラマルはニヤリと笑った。
「瞬きしてたら見逃すぜ…!!!」

"カマイタチ"!!!!

一瞬にして短剣から出される八連の斬撃をツタにぶち込んだ。ツタは傷だらけになり、地面に潜っていった。シラマルは追う事なくぽすんっと尻餅をついた。
「最近使ってなかったからな…体が慣れないな」
そう呟いて手にもった短剣を見ていた。
その時!シラマルが座っていた所の地面が崩れどおぉん!!!!!!とツタがシラマルを吹っ飛ばしたのである!
「ガ"ハ"ッ"!!?」とシラマルは口から血を吐くとともに空高く飛んでしまった。高度は鳥にこんにちは出来る程高く、飛ぶ事が出来ないシラマルは地面に叩きつけられたら死んでしまう。
「まずい!ワイヤーでなんとか…いや、絡めつけるものがない…!!」
シラマルは空中でなにか閃いた。これが成功するかなんてとんでもない賭けだった。しかしシラマルは決意した。
「覚悟しろよ、ツタ野郎!!!!」

第3話に続く…

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!新しい話も頑張って執筆いたしますので、よければスキやフォロー、Xのフォロー等、よろしくお願いします!!!

では!!!