ある文化は、他の文化よりも優れているのか?
ハラリ ‘ #21の提言 ’ Ch.9. #IMMIGRATON
‘ Some cultures might be better than others’ P139~147
‘ある文化は、他の #文化 よりも優れているのか。’
今回から、前回の内容を引き継ぎまして、第9章、#移民 に入ります。
3つのタームに分けられて、考察が進み、最後に決定的な4つ目のタームが論じられます。
(本題)
第1ターム:受け入れ国は、 #移民 の流入を認めるべきか否か。
第2ターム: #移民 は、受け入れ国の #規範 や #価値 を受け入れるべきか否か。それがたとえ、己の #伝統的規範 や #価値 を捨てることを意味したとしても。
第3ターム: #移民 が時を経て、十分に #同化 したならば、受け入れ国の中で平等に扱われるか否か。
第1タームの論点:
#移民賛成派 は、人間が他の国へ移住する権利を有しており、受け入れ国が、彼らを受け入れる義務があると考えている。よって、移民に対する権利が侵された際、及び、国が受け入れ義務を怠った際、誠意をもって対応する。
#移民反対派 は、これとは反対である。彼らは移民を #偏見 を持ってみる。受け入れを好みの問題だと見なす。
‘自国への #移民流入 を拒んだからという理由だけで、 #人種主義者 や #ファシスト というように、どうして非難されなければならないのか?’というスタンスである。
第2タームの論点:
#移民 が入国を認められたなら、彼らはホスト国の文化に同化するか否か。
また、どのくらい迅速に #同化 は進むべきか?
もしも、 #移民 が #愛国的な社会 から、 #自由主義的 な社会に来たならば、彼らは #フェミニストになるべきであろうか ?
もしも、彼らが敬虔な社会からやってきたのならば、世俗の世界観に合わせる必要があるのだろうか?
彼らは伝統的な #ドレスコード や #食のタブー を捨てるべきであろうか?
#移民反対派 は、これらの敷居を上げ、一方で、移民反対派は、これらの敷居を下げる。
第3タームの論点:
もしも、 #移民 が同化するための努力に励んだならば、ホスト国は彼らを #ファーストクラスの市民 として扱う。
しかしながら、 #移民 が十分な #社会構成員 になるまでに、一体どれだけの時間を要するであろうか?
もしも、 #アルジェリアからの移民 が、20年経って未だ、十分にフランス人のように見えないとしたならば、彼らは憤りをかんじるべきであろうか?
その祖父母がが1970年代にフランスにやってきた移民第三3世代はどうであろうか?
決定的な第4ターム:
#移民の問題 を扱うにあたり、 #移民 もホスト国側も、 #法令遵守 というより #暴力 に着目する。
もしも、100万人の #移民 が低所得にあえいでいて、100人はテロリスト集団にくみして、ホスト国を攻撃したとする。
このことが意味するのは、 #移民は 、 #移民問題 に従順であったのだろうか?それとも、 #移民問題 に反抗したのであろうか?
また、もしも、 #移民 第三3世代が四六時中、傍若無人に街を闊歩していて、とある #人種主義者 が、その人に罵声をあげたとする。
このことが意味するのは、 #ネイティブ な住民は、 #移民 を受け入れたのであろうか?それとも、拒絶したのであろうか?
全ての議論は、 #人間の文化 を私たちがどのように理解するかという、根本的な問いに機縁する。
全ての文化は #元来平等 であるという合意に基づき、 #移民問題 に向き合うのか?
それとも、ある文化は、他の文化よりも優れているという考えに基づくのか?
ドイツ人が100万のシリア難民について論じる時。ドイツ文化はシリアの文化よりも優れていると考えることによって、ドイツ人は果たして正当化されるのであろうか?
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