2024 皐月賞
コース
平坦スタートで200mほど進むと急坂にさしかかるため、自然と減速して並びが落ち着く傾向にある。2コーナー中間にある坂の頂上から抑え気味に下り、向正面の前半まで一息入れてミドルに近いスローペースになるか、惰性のまま進んでやや速めの平均ペースになりやすい。良馬場の平均だけ取ると、勝ち時計1.58.6、ラップは35.0-59.4-35.0。ミドルペースで時計は速いというのが皐月賞の特徴で、一瞬のキレよりも、持続的な脚とスタミナが要求されるレース。良馬場に絞ると、基本的に先行馬が有利。ハイペースとなった2016年だけは追込馬が届いているが、今年はそこまで速い馬がいない。隊列はすんなり決まり、ミドルペースの先行馬有利。
全頭診断
アレグロブリランテ
前走スプリングSはラップ12.7→12.2→12.6→12.7→12.9→12.6→12.0→10.9→10.8と超スローペース戦。中山1800mというテンが遅くなりやすいコースであるとはいえ、最後の2ハロンの追い比べ、のほぼ直線だけで決まってしまったレース。さすがにこのレースで刻んだ前半のようなラップで皐月賞に直結しないし、本馬は楽逃げかつ位置取りの差で勝ったようなもので特に評価できない。
アーバンシック
前走、京成杯らスタート微妙で後方待機を余儀なくされて展開は前有利。そんな中を唯一、逆バイアスを差し込んできており、かなり強い内容。2走前、百日草特別ではラスト5F加速ラップを差し切りでこれも強い内容。ただ首が全く使えておらず、レースもかなり下手でぎこちなさを感じるし、かなりの大跳びなので中山コースは割引きたい。一見、東京コース向きっぽいが、かなりパワータイプでもあるので外回り阪神コースで狙いたいタイプ。
ウォーターリヒト
前走、スプリングSは超スローペースを後方から。前にいないとダメなレースで、あの位置からの大外ぶん回しでは届くはずもなく度外視可能。2走前、きさらぎ賞は前半35.6秒で入った後、1000m通過60.2秒と道中緩まず、前が苦しい展開を後方からロスなく周りインを突いて2着。3走前、シンザン記念も後方から大外ぶん回しの競馬。バテずに最後まで脚を伸ばして来るタイプで、見るからに内回り向きのパワー型で最終週の中山はマッチするが、後方からの一辺倒なレースしかできず、展開の助けが必須でG1で勝ち負けできるとは思えない。
エコロヴァルツ
前走の共同通信杯ははアタマを上げるほど折り合えず。左回りコースではで直線では内へモタれており力出し切れずの敗戦。完全なる力負けを見せておらずまだ底見せておらず、超瞬発力戦で度外視可能。2走前は、朝日杯は外へ寄れ他馬との接触があり遅れ気味のスタート。軽く促して前へ行こうとするが馬が力み折り合い怪しくなり、外の馬に寄られたことで前半は折り合いに専念し後方からの競馬で直線外から追い込み2着で強い内容。上がりのかかるタフな条件だった3,4走前は楽な手応えで朝日杯FS5着タガノデュードに1.3差、阪神JF6着ルシフェルに0.3差と強烈な走り。速い上がりを要求される共同通信杯よりも皐月賞の方が舞台は良いし、底を見せていないにも関わらず人気は急落で馬券妙味は十分。
コスモキュランダ
前走の弥生賞はスタートで行き脚つかず、後方から残り800m付近で位置上げていき押し切る競馬で勝利。勝ち時計1.59.8は同レースでは歴代最速。2.00.9以内で走破し勝った馬は全てクラシックレースで好走しており本馬もGIで通用可能な能力を示したレース。一方でこの日の馬場はコスモキュランダにかなり向いており、血統的にはSir Gaylordの馬場。
5R 1着→ハービンジャー×ディープ
6R 1着→サトノダイヤモンド×Cearleon
8R 1着→父ディープ
9R 1着→父キングヘイロー
11R 1着→アルアイン×Sir Tristram
乾きかけのディープ無双馬場であった。実際に恵まれた位置にいたシンエンペラーに完勝しており、このレースにおいてはコスモキュランダ>シンエンペラー。3走前、京都2歳Sでは不利があったし、2走前もわずかに追い出しが遅れていた。またファビュラススターは新馬戦でダノンデサイル(京成杯1着、京都2歳Sではシンエンペラー以上の内容)に完勝した馬だが、その馬を相手に僅差に迫っていたわけで、不利がなければ1着だったかもと考えると、この馬も強い。理想は前走のように直線向かうまでには前にいて持続力いかして押し切りたいタイプ。スタートが遅く位置取れない上に頭数増で捲りにくくなる今回は本馬にとってレースがしずらいのでは。
サンライズアース
前走は平均より1.8秒以上速い差有利の流れを残り1200m過ぎたところから捲って行く競馬で押しきる強い競馬での勝利。バテない強みをいかしたいタイプで距離短縮ローテとキャリア全2戦出遅れており前半位置が取れない上に頭数増で捲りにくくなる今回は本馬にとってレースがしずらくパフォーマンスレベル下げる可能性が大きい。
サンライズジパング
前走若駒Sもメンバー弱いとはいえ抜けた上がり最速で底見せず。2走前ホープフルSは4コーナーでは内から張られたことでかなり外に振られる不利。それでも盛り返すように脚を使い、一時は差してきたレガレイラと併走するもラスト100mで完全に進路を塞がれての3着。シンエンペラー同等の進路取りが出来ていれば、逆転の可能性もあり、ポテンシャルを評価するには十分すぎる内容。正直、ダート馬っぽくかなりポテンシャル高いが、昨年のドゥラエレーデ然り、ダート適性がある馬が走れるのが暮れの中山2000mでスピード勝負になりやすい今回はどうかという印象。
ジャスティンミラノ
前走、共同通信杯は超瞬発力戦を勝利。新馬戦同様の内容で、皐月賞で想定される持続力戦でどうかという印象。スタートがそこまで速くないが近2走は東京コースの外枠でリカバリーできた。中山コースだとリカバリーしずらく後方からの競馬や馬群で揉まれる可能性が高くパフォーマンスレベルが下がる可能性あるのがリスク。めちゃくちゃ強い可能性もあるが現状これ以上の判断はできないので、2番人気であれば、馬券的な妙味は薄そう。
ジャンタルマンタル
前走、共同通信杯はやや行きたがる面を抑えながらの道中5番手。超スローペースの瞬発力戦でスローの上がり勝負では分が悪いはずで、ジャスティンミラノには完敗であるが、その中で2着は評価できる。
2走前、朝日杯はスタートを決めるもやや行きたがる素振りを見せたが、他馬の後ろに入り、折り合いをつけられた。最後外からバテ差しが強襲していたように、レース質は「外差し」であるが、それを早めにアクセルを踏んで進路を取って粘り込んでおり完勝。
3走前、デイリー杯はレースラップ12.3-11.0-11.7-12.4-12.1-11.9-11.2-11.9、タフ馬場の影響もあって先行勢は最後踏ん張れず、かつ、早めに動いた有力馬は伸び悩むレース。そんな中、ラスト2ハロン目に11.2秒のラップに対応しての突き抜けは見事。
新馬戦はL5Fを12.6-12.2-11.9-11.4-11.6とぐんぐん加速していく内容で、L100mは後ろを見て追わない余裕すらある手応え、素晴らしい内容。
シリウスコルト
抜群のスタートを決めて他に行く馬がおらず、逃げの手。ただレースラップ12.5-10.7-12.0-12.8-12.4-12.2-12.1-11.7-11.4-12.0は決して楽なものではなく、ラスト4ハロンからはコスモキュランダが競り駆けて来る厳しい展開。コース特性を考えても、普通ならまずもって堪えれない。ただG1という舞台で今回も走れるかと言われれば馬券内でワンチャンスといった印象。
シンエンペラー
前走、弥生賞はスタート後、ポディション争いで川田騎手はルメール騎手と壮絶な押しあい。1角までの勝負は付き、シンエンペラーが内に閉じ込められずの好位キープに。レースラップ12.5-10.7-12.0-12.8-12.4-12.2-12.1-11.7-11.4-12.0、1000m通過は60.4秒、ミドルペース。タフな馬場は比較的あっていた印象だが、コスモキュランダには完敗といった印象。
2走前、ホープフルSは枠を生かしてのインピタ競馬からの抜け出し。今年は珍しく有馬記念の週でも「内がまだ伸びる」という状況だったので、そこを突いており、直線までの乗り方としては完璧。直線では斜行しサンライズジパングに不利を与えており、これが差されていた可能性がある。
3走前、京都2歳Sは出遅れて後方からの競馬。平均より2秒以上速いペースで差し有利の流れを差し切って勝利。展開は向いたものの向正面でポジションあげているように基礎スピード高く巻き返し目立つハイレベル戦勝利は素直に評価しておきたい。
ダノンデサイル
新馬戦はスローペースのL2F勝負。前にいた馬以外馬券内争いノーチャンスの中、コーナー10-10通過ながらよく4着の展開負け。ステッキすら使わない競馬でいわゆる教育騎乗。レース後も明らかに脚を余している印象で上積みある4着。3走前、未勝利勝ちの内容から瞬時にキレないタイプで、上がりを要する舞台の方が合う。例年の傾向や今回のメンバーから考えても、キレを問われるような展開にはならないだろうし、順当に能力を発揮できる可能性は高い。2走前の京都2歳Sはゴール前の脚色が一番良く、シンエンペラー比較でも大きく劣らず、枠的に外が使える馬場になると面白い。
ビザンチンドリーム
新馬戦はL5F 12.6-12.3-11.7-11.5-11.3のレース加速ラップを上がり3F最速33.9秒での勝利。上がり2位が35秒台ということと、阪神2,000mという後半に坂がある条件でこの数字は優秀。きさらぎ賞では、4コーナー大外を大変下手に回り雑な競馬をしたが全て差し切っての1着。気性面含め難しい馬であり、過去2戦見ても雑な競馬。後方から競馬が予想されるし展開は合わない印象。どちらかと言うとダービーで狙いたいのでここは負けて欲しい。
ホウオウプロサンゲ
リステッドクラスで勝利経験なく、厳しい印象。未勝利勝ちも他馬に不利があり、展開の恩恵を受けての勝利であまり評価できない。
ミスタージーティー
前走、若葉Sはスローペースで逃げ馬が残る中ジワジワと差して勝利。持続力勝負に適正があることを証明した。ほぼムチ入れておらず着差以上に余裕のある内容。
2走前、共同通信杯ではスタート後、エコロヴァルツに寄せられる不利、そこからコーナーで上手く加速で出来ずに位置を下げ、さらに向正面では掛かってしまうお粗末な競馬。また、キレ味乏しい母リッスンの仔らしく、超瞬発力勝負は分が悪く、キレ負けの内容だった。坂井騎手の「ゲート裏までのイレ込みがかなり激しく、いい精神状態でレースに向かえませんでした。スタート後の不利と落ち着いたところで乗っかかられて…。ちょっとパニックになって走ってました。力負けではないと思うので、また改めて」のコメントの通り、馬の幼さがもろに出てしまった印象。あのスタートであれば位置は取れたと思うが、加速しながら回れない不器用さと、あとは気性面に課題がある。
3走前、ホープフルSは大外枠から控えて、直線は馬群を割って差す形を選択するも進路無く。まともに加速できないままゴール。脚余した内容で底は見せず。スムーズなら勝ち負けはどうかも、僅差まで走っていたのは確実。
メイショウタバル
前走、毎日杯の勝ち時計が非常に優秀で、阪神芝1800mで行われるようになった2007年以降毎日杯の勝ち時計1.46.5以内は過去全てその後GI勝利実績がある。この日の阪神芝コースは雨の影響で平均よりも1秒ほど時計のかかる馬場状態を逃げて、L2F10.9-11.9と大きく減速している所から力を出し切れた競馬ではあったが、馬場差考慮すると1.46.0で勝利したこの馬の能力は素直に評価したい。GI級の能力秘めており、馬場状態問わない強みからも高く評価したい1頭。ただ間隔が使い詰めになっており、疲れが残っている懸念はある。2走前、つばき賞、好スタートを決めるも行きたい馬を前に行かせて無理はせずインで我慢、ここでリズムを崩すことなく折り合い、3~4コーナーで外目被せるような形で進出、最後は脚が止まる展開も末脚伸ばして勝ち切り。新馬戦はスローで流れてL3~2勝負になったため位置取り的に厳しく、またインが有利であったことからも大外回したこの馬には厳しかった。
ルカランフィースト
前走、スプリングSは枠を生かしてインの4番手。前半1000m63.1秒という前にいないと勝負にならないレースで、しかも、風の影響もあってラスト2ハロンは10秒台連発。そんな中、直線では一旦、引き離されてから伸びての3着確保。横山武騎手が「今日みたいな馬場はどうかと思いましたが1~2角を回るときの走りが良かったので下手に外に出さず、内で内でレースをしました。」器用さはあるようだが、レースレベルに疑問があるし、G1だと厳しい印象。
レガレイラ
前走ホープフルSでは決して上手く乗った訳ではない中で見せたハイパフォーマンス。レースラップは12.5-10.8-12.1-12.5-12.1-12.2-12.1-12.4-12.0-11.5、最後の12.0‐11.5というのが異色であり、中山2000mのラスト1ハロンにあるのは急坂。レースはシンエンペラーの勝ち競馬だったが、それを大外回しのロス競馬であっさりかわしきり、ゴール前の鞍上の手応えからはまだ余力が感じられただけに着差以上に評価できる内容。
2走前、アイビーSはラスト3F11.2-10.9-11.0の瞬発戦で前を走っていた勝ち馬が直線で本馬に対して牽制する動き。その影響で追い出すタイミングが遅れてしまったことにより差し損ねる競馬で能力負けではない敗戦。
印と短評
同日13:30時点
・レガレイラ
能力は評価。1人気でルメールJから北村Jへの乗り替わりで割引。
・ジャスティンミラノ
超スローペースしか経験なし。それで2人気はイチャモンつけたく、強い可能性もあるが今回は妙味を考慮しスルー
・ジャンタルマンタル
素直に能力レースセンスが高く、川田J継続も良い。距離は持つと思ってるので、3人気なら素直に本命。不安要素が少なく軸に。
・メイショウタバル
前走が優秀すぎる。前に行きたいので枠も良い。相手関係が不明であること、レース間隔が短く疲労は懸念。だが強いと信じて。
・シンエンペラー
これまでは全て展開に恵まれている。他馬に逆転の余地はあるとみてここは買わない選択を。
・アーバンシック
前走優秀。東京向きと世間的には思われてる印象で、個人的にパワーがありそうで、オッズもつくここで。
・ミスタージーティー
負けは言い訳がつく内容。持続力勝負なら上昇してもいい。
・コスモキュランダ
前走は恵まれた馬場に小頭数での捲り。今回はフルゲートだし同じようにはいかない上にオッズも前走比較で急落。買い要素がない。
・ビザンチンドリーム
不器用。中山コースは合わない印象で狙うなら東京ダービーの方。
・ダノンデサイル
最大出力は高い。オッズ妙味で。
・エコロヴァルツ
最大出力は高い。オッズ妙味で。
・サンライズジパング
オッズ妙味は十分で迷うが、芝のスピードレースへの対応に懸念があるため、なくなく買わない選択を。
・そのほか
能力的に不安があり、G1の今回はスルーで。
レース回顧
スタートはビザンチンドリームが大きく出遅れこの時点で5馬身近くのロスあり。内からメイショウタバルがハナを主張も、シリウスコルトとジャンタルマンタルが競かけ、1コーナー中間時点で12.2-10.5-11.5(34.2)とハイペース。向こう正面に入っても続けて11.7-11.6-11.8とペースは緩まず3コーナー入り口までほぼ隊列の前後が無い、言葉を変えれば誰も動く事のできなかった。3コーナー中間地点から4角では12.0-12.1と減速、メイショウタバルはここで完全にスタミナ切れ、3番手からジャンタルマンタルが押し出されるように早め4角先頭で直線へ。直線は3馬身先に抜け出したジャンタルマンタルを外から差してきたジャスティンミラノとコスモキュランダがラスト50m地点で入れ替わりゴールし、走破タイムは1.57.1、これまでのレコード1.57.8を中山最終週で0.7秒差も縮める速い決着となった。ただし、今回の皐月賞に限らず中山芝コースは平場の2勝クラスで1.58.2(旧レコードと0.4差)と物凄い時計が出ており、この時点でかなりの高速馬場で数字だけを鵜呑みにするのは危険。
1着 ジャスティンミラノ
スタートへの懸念、初めての遠征、多頭数競馬及び最終週のタフ馬場への対応、ハイペースへの対応、全てをクリアしてきた。スタート決めて、揉まれない位置かつ勝負出来る外5番手を追走。1000m通過57.5、ラスト3ハロンは12.1-11.7-12.0という上がり勝負。力足らずの馬が振るい落とされ、高速決着かつラストのギアチェンジまで求められたハイレベル戦を完勝しており、めちゃくちゃ強い内容。超瞬発戦にも対応できることからダービーは1強状態に。
2着 コスモキュランダ
道中内側中団から4角から外にだしてスムーズに。今回はスタートをきれて中団内で脚を溜めることができ、4角から長く脚を使う理想的な形で、トラックバイアスの恩恵を受けましたが、勝ち馬のほうが強かった。鞍上モレイラ騎手ともあり完璧すぎる乗り方でこの着順。ダービーでは割引きたい。ただし、近年皐月賞馬がダービーでは人気を落としすぎていることもあり、あまりに軽視されるようであれば拾う選択肢はある。
3着 ジャンタルマンタル
道中外側先行して、直線外をスムーズに。勝ち馬の1列前に位置し、4角から直線に入るタイミングで持ち前の瞬発力で抜け出し見せ場を作ったが、最後は脚が上がってしまい、3着。スタートから追い出し、積極的に前に出て、メイショウタバルは『突かれるとさらに行くしかない気性』とコメントしていた通り、川田騎手には逃げの意思がなく、この段階でメイショウタバルを暴走させゲームオーバーにさせた神騎乗。しかし、序盤に一回脚を使ってしまい、道中もペースが緩まなかったことで、終いの伸びを欠いてしまったように見える。ジャンタルマンタルは逃げたメイショウタバル、同じ位置で追走していたシリウスコルトが14着、17着に大敗している点を考えれば、残り3秒(ゴールまで約50m)地点まで先頭だった事を考えても、このハイLAPについて行って負けたとしても非常に強い競馬だった。日本ダービーはスタミナの要求値が高くないし、基礎スピードが高いこの馬にとっては、スタミナを消費せずに個人的に距離はこなせると思うし、ジャスティンミラノの相手筆頭としたい。
4着 アーバンシック
いつも通りゲートは遅く後方。3コーナーから徐々に進路を外にとると、比較的スムーズに差してきて4着まで。これだけ時計の速い決着だとそもそも物理的に届かず、スピード負けした内容。直線は内にもたれる癖が抜けておらず、成長すれば上積みある内容だった。ただ世間的にはダービー向きに見えるし、オッズ妙味があるかと言われると微妙。
5着 シンエンペラー
スムーズな競馬で能力負け。
6着 レガレイラ
テン遅く後方。4コーナー手前で前がやや壁になる追い出しを待つロスあり。スピード負けで物理的に届かないレースだったし、距離は伸びたほうが良い。
12着 サンライズアース
コーナーで外を回すロスあったし、直線入口で他馬に煽られ外に飛ばされる不利があった。直線では鞍上が諦めてほとんど負っておらず、着順以上に評価はできる。
13着 ビザンチンドリーム
大出遅れで最後方付近。コーナーでやや外を回すロスあったし、直線入口で他馬に煽られバランスを崩す不利もあった。参考外レースと考えていい。ただし常にゲートの不安がつきまとうし、とにかく競馬が雑。
17着 メイショウタバル
他馬に競りかけられて暴走。調教でも折り合い難を露呈しているし、常に気性面の不安が付きまとう。スムーズな逃げが出来た時のパフォーマンスは異常なのでそういう展開で狙いたい。
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