【ドール初心者向け】ドルフィードリームのお迎えにはどのくらい費用がかかる？

こんにちは。はじめまして。

ここ数年（2021年時点）、巣ごもり需要が増えたことも手伝い、ドールを新しくお迎えする人が増えているそうです。

筆者もそのひとりで、2020年の秋頃に1/6ドールをお迎えして以降、現在では大小合わせて6人ほどのドールを所有しています。

お迎えするにあたってネットである程度情報を集めたのですが、知りたいことについてひとつにまとめられた記事は少なかった印象がありました。

そこで、本記事では、ドールをお迎えするにあたって、個人的に特に知りたかったコスト面についてお話させていただきます。

1.はじめに

まずはじめに、いくつかおことわりを入れさせてください。

①筆者の体験談ですので、基本的にはドルフィードリームシリーズについてのお話となります（所有していないので、SuperDollfieについては割愛）。

②あくまで参考価格です。詳細な価格はモノによります。

③知識が偏っている可能性があります。

2.だいたい10万円くらいです！

ドール導入の価格だけ知りたい！　という方のために、先に結論だけ書いておきます。

・1/3ドールをお迎えするなら、初期費用はだいたい10万円くらいです。

・ヘッド、ウィッグ、お洋服等はピンキリですが、特にヘッドは妥協しないほうがいいと思います。

3.ドルフィードリームについて

先ほどから1/3ドール・1/6ドールという呼び方をしていますが、これはドールの大きさを便宜的に表しているものです。人と比べてどのくらいの縮尺なのか？　ということです。

1/3ドールはだいたい45cm〜60cmくらい、1/6ドールは25cmくらいです。3倍・6倍すれば、人でいうどのくらいの身長かなんとなくわかると思います。

今回お話するドルフィードリームは1/3に該当します。

ドルフィードリームは、㈱ボークスが販売しているドールシリーズで、アニメチックな顔立ちが特徴の国内産ドールです。素材はソフビです。

ボディパーツの個別販売もされていますが、手足と胴体がセットになったボディ（素体）が販売されており、こちらを購入するのが一般的かと思います。

素体のバリエーションは現行で5種類展開されており、好みのサイズを選択できます。バリエーションは以下のとおり。

・MDD（Mini Dolfie Dream）
シリーズの中では最も小柄で、全長は43cmほどです。おそらくこのサイズがいちばん人気が高いと思います。通常サイズの他、もちもちした脚が特徴の『もちあし』もあります。

・DDP（Dolfie Dream Pretty）
MDDより大きくDDSよりも小さいサイズで、全長は50cmほどです。MDDとは互換性のあるパーツが多く、体の構成はMDD寄りです。

・DDS（Dolfie Dream Sister）
DDよりもやや小さく、全長54.5cm。こちらはDDとの互換性があり、身体つきは比較的大人寄りと思います。

・DD
単にDDと言う場合、このモデルを指します。全長が57cmと全モデルのうち最も背が高く、等身も高めに設定されています。

・DDdy（Dolfie Dream dynamite）
ダイナマイトボディのDDというイメージです。DDよりやや全長が小さい分、バスト・ヒップ等が全体的に大きめに設計されています。素体はDDを使用してL胸にカスタマイズする……という方もいます。

これらの素体を購入し、ヘッドと組み合わせることで、ドールがひとまず完成します。

4.費用

ドルフィードリームをお迎えするのに最低限必要なものをリストアップします。

A.素体
B.ヘッド
C.ドールアイ
D.ウィッグ
E.お洋服（ソックス、靴下、アクセetc.）

ひとまずこれらがあればお迎えできます（ドールは基本的に自立しないので、ドールスタンドも必須かと思いますが……）。今回は上記5点についてお話します。

A.素体

"3.ドルフィードリームについて"で触れております素体のざっくりした価格は以下のとおりです。

MDD：32,000円（もちあし33,000円）
DDP：33,000円
DDS：35,000円
DD：35,000円
DDdy：36,000円
*およその価格
**税込

こちらはDD-f3という新しめのフレームの価格で、旧型のベースボディⅢなら上記より4〜5,000円ほどお安くなっております。
オビツ製作所から販売されているオビツボディという1/3ドールもあります。こちらのほうが比較的安価で22,000円くらいです。ただ、後述しますヘッド部分との連結という点では、ドルフィードリームとの互換性は基本的にありません。また、オビツ製作所の1/3ドールはオビツ48・オビツ50の2種類となっており、バリエーションで言えばボークスのほうが豊富と言えます。

『安いからオビツボディにしようかな』と考えられるよりは、自分の好みの素体をお迎えしたほうが良いと思います。想像していたサイズ感と異なっていたり、ヘッドと組み合わせることができなかったり等、後悔してもし切れないと思うので。

また、素体については、ヤフオクやまんだらけ等で中古品が出品されることがありますが、お値段は新品とほとんど変わりません。どうしてもコストを抑えたいと考える方もいらっしゃるでしょうが、なるべく新品をお求めいただいた方が賢明かと思います。

C.ドールアイ

Bは一旦飛ばします。
ドールアイとはヘッドの中に入れる目のパーツで、ドルフィードリームでは基本的にアイを入れることになります。レジン製、グラス製などがありますが、ドルフィードリームではレジンが多いです（キャストドールではグラス製が主流）。

さて、これまでお話したボディについては、基本的にメーカーの正規品を購入するのが一般的です。しかし、B.ヘッド〜D.お洋服 については、それらを作製・販売している個人や企業が数多く存在しており、そちらより購入するという選択肢があります。
もちろん、正規品を利用することも可能ですが、自分だけのオリジナル感はやや損なわれるかもしれません。結局、このあたりは自分の好みです。

ヘッド・アイ・ウィッグ・お洋服の全てに共通することですが、価格はモノによってピンキリです。
人気ディーラー様から購入となると、相場は平気で数倍まで跳ね上がります。ですので、これから示す価格は、一般的なものとお考えください。

ドールアイは概ね左右のセットで1,000〜2,500円程度です。
人気ディーラー様でしたら、その倍くらいで取引されるでしょうか。

また、アイはヘッドの内側に固定する必要があります。ドルフィードリームのヘッドはアイホール（アイを入れるくぼみ）がありませんので、何らかの方法で取り付けないといけません。
グルーを使って固定する方法と、コクヨの『ひっつき虫』という粘土のような接着剤で固定する方法が主流でしょうか。グルーを剥がすのがやや手間なので、個人的には後者がオススメです。ひっつき虫は300円くらいです。

D.ウィッグ

これもまた、正規品もあればディーラー、もしくは企業から購入する品もあり多種多様です。
相場としてはおよそ3,000円程度。中には10,000円くらいのものもあります。
まんだらけより販売されているひめかずら等は、比較的お手頃でバリエーションも多いと思います。

ドルフィードリーム用でしたら、概ね9インチのウィッグでぴったりサイズです。
ボブやセミロングといった髪型では問題になりにくいですが、ボリュームのあるウィッグの場合、重みでウィッグがズレる場合があります（手を滑らせてドールを倒す、野外撮影で風が吹いてズレるetc.）。そういった場合は、ウィッグを固定するテープ（ピタッとウィッグ等）やシリコンキャップでズレないように工夫します。

E.お洋服

お洋服がないとドールは裸で過ごすことになりますので、基本的には必須です。
こちらも本当にピンキリ。
ボークスのオフィシャル衣装もあり、月毎に新作がリリースされます。そちらも可愛いものが多いですが、やや割高な印象です。オフィシャルアウトフィット（OF）ですと、モノによりますが、上下セットで6,000円〜15,000円くらいが相場かと思います。人と同じように夏服の方がややお手頃です。
ソックスがセットになっている場合もありますが、別売りだと1,000円程度。靴は別途購入で5,000円程度です。

ディーラー品も豊富で取り扱う企業も多いです。
取り扱い数でいうとMDD用が多いでしょうか。

B.ヘッド

ドールのヘッドを普通に購入すると、何も描かれていない真っ白なヘッドとなっています。
ここにメイク等を施すことで、いわゆるお人形のお顔になります。お顔はドールの個性を大きく決めるポイントであり、重要度は高いと思います。

自分でメイクすることももちろん可能ですが、初心者にはハードルがかなり高いと思います。
ですので、基本的にはディーラーより購入することとなります。また、ディーラーによってメイクを施されたヘッドをカスタムヘッドと呼びます。
カスタムヘッドに関しては、オークションサイト（ヤフオクが多いです）を利用して直接購入することが多いでしょうか。次点でドールイベント。

恐らく多くのドールオーナーが重視するであろうドールヘッド。値段の差が最もつくのがここだと思います。

落札価格の中央値は30,000円程度でしょうか。
かなり人気のディーラーの場合、100,000円前後での落札も珍しくありません。
超人気ディーラーの場合、さらにその10倍くらいまで跳ね上がる場合もあります（このように極端に跳ね上がることは稀ですが……）。

ドルフィードリームの場合『DDH-01』などで検索するとカスタムヘッドがヒットすると思います。
『DDH』とはDolfie Dream Headの頭文字で、ドルフィードリーム用のヘッドであることを表します。『-01』の数字は型番を表しています。『DDH-01』は、主にMDDに利用されるヘッドで、幼く可愛いのが特徴です。『DDH-06』や『DDH-09』は大人っぽい顔立ちで、等身の高い素体に合います。好みのディーラーがいらっしゃるならお名前で探しても良いでしょうし、好みの型番から探すのも良いと思います。現行、DDH-27まで展開。

素体のところでお話しましたが、出品数が多いのはDDHです。オビツヘッドのカスタムヘッドももちろんありますが、総数ではやや劣る印象です。
また、オビツヘッドとDD素体、DDHとオビツボディには基本的に互換性がありませんので、できることならヘッドを先に購入し、それに合う素体を購入する……という手順を踏むべきでしょう。

5.購入方法

さて、先ほどよりディーラーからの購入とばかり書いておりますが、購入方法については

・ディーラーが自分の作品をオークションサイトに出品するので、それを落札する
・ディーラーが自分の作品をBOOTH等のマーケットサイトに出品するので、それを購入する
・DOLK等の代理店にて購入する
・オークションサイト等に中古品が出品されるので、それを購入する
・ドールイベント（即売会）にて直接購入する
・企業のECサイトで購入する

といったものがあります。
アイとお洋服は、
オークションサイトよりも、出品者が値段を決められるマーケットサイトや代理店での購入が主となります。
逆にヘッドは値段が釣り上がりやすいオークションが一般的です。

また、ボークスやオビツの正規品を購入する場合、公式サイトを利用する・実店舗にて購入するといった手段があります。ドルフィードリームの場合はドールポイント、オビツボディの場合はアゾンレーベルショップさんをご利用ください。

6.まとめ

では、MDDをお迎えすることを前提にシミュレーションしてみます。

A.素体 32,000円
B.ヘッド 30,000円
C.アイ 1,500円
D.ウィッグ 3,000円
E.お洋服（靴込み）20,000円

計86,500円

もう少しこだわりたいなら値段もそれなりに高くなります。DDサイズをご希望でしたら、素体が4,000円ほどプラスされます。
ここに、先述したドールスタンド、ブラシやオイルなどのウィッグケア品、メイク用品などを合わせると、初期費用にかかるお値段はだいたい100,000円ほどとなります。

初期費用さえなんとかなれば、飾って眺める分にはランニングコストはそれほどかかりません。
ただし、お洋服・ウィッグ・アイを少し変えるだけで、ドールの印象は大きく変わります。この変化を楽しむのは、ドールの魅力のひとつであると思います。
それらを購入するコストは絶えず発生しますので、理解しておいたほうが良いでしょう（何ならお着替えが最大の楽しみまであるので……）。

また、ドールポイントにて、ドルフィードリームを公式フルカスタムしてお迎えできる『DDドリームチョイス』というサービスもあり、素体、メイク、ヘッド、ウィッグがフルセットとなっており、60,000円台で購入可能です。
こちらはメイクやウィッグ、アイなどは全て公式のものからしか選ぶことができない点にご注意ください。

ドルフィードリームにこだわらない場合は、その他のお迎え方法として海外の完成品ドール（中国・韓国のメーカーが多いです。DOLK様が代表的な代理店でしょうか）や、国内でもオビツドールを使用した素体・ヘッド・ウィッグがセットになっているAngel Philia等、様々な選択肢があります。
いずれにしても、初期費用は10万円前後が目安になると思います。

7.注意点

上記のとおり、決して安い買い物ではありません。

ですので、以下の点は理解しておく必要があると思います。

・ドールは消耗品
→言い方はあまり良くないかもしれませんが、ドールは基本的には消耗品です。購入した直後から劣化が始まります。暗所に保管しておいたとしても、黄変するときは黄変します。

・後悔する可能性がある
→家庭内の理解が得られずに破棄することとなったり、せっかく高かったのに思ってたのと違って後悔したり、突如愛せなくなったり……色々な可能性が考えられます。リスクはある程度理解する必要があります。

それでもお迎えしたい！　という方は、ご検討ください。

8.その後（2023年追記）

1/6ドールのお迎えから4年、1/3ドールのお迎えから3年ほど経過しました。

当時からいる子も新しくお迎えした子も子もとてもかわいくて仕方ありません。お迎えして本当に良かったと思っています。

長々と失礼しました。少しでも参考になれば幸いです。