9年間マドルチェを使用している私が贈るマドルチェの教科書
2012年4月に“平和を愛するスイーツモンスター”として登場した【マドルチェ】そのイラストの可愛さからか第1回スリーブ投票や、Twitterアイコン投票(ZEXALシリーズ第3弾)でも1位を獲得し、多くの方に愛されているテーマです。
このnoteでは私が過去に執筆した“マドルチェの教科書”を現環境に合わせた最新バージョンへ書き直したものとなっており、2021年5月5日(水)に行われたアマガサCSに参加した際のデッキレシピの掲示、各カードの採用理由に加え、展開ルート、各環境デッキに対するプレイングなどを徹底解説していきます。
これから【マドルチェ】を使ってみたいという方はもちろん、実際に自分でデッキを組んで使っている方にもぜひ読んでいただきたい教科書です。少しでも皆さんの参考になれば幸いに存じます。
1.【マドルチェ】の強み
①1枚で展開できる初動札が多く、「強欲で金満な壺」や「金満で謙虚な壺」などのドローソースを無理なく採用できるため安定感がある。
「マドルチェ・マジョレーヌ」や「マドルチェ・プティンセスール」、「マドルチェ・エンジェリー」のどれか1枚から展開ができ、「マドルチェ・プティンセスール」に関しては召喚権を使用せずに展開が可能です。また召喚権を追加する「マドルチェ・サロン」の存在で柔軟な対応ができ、安定感があります。
②相手を動きを複数回妨害し、さらに展開しながら後続の攻め手も手札に加えられる
【マドルチェ】の展開で最終盤面が相手ターンでもお互いの墓地に干渉できる「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」+後続の攻め手を手札に戻しながら相手の表側のカードを無効化できる「マドルチェ・プロムナード」+モンスター効果を無効にしつつ、相手の手札1枚をデッキへ戻す「魔導人形の夜」といった妨害を用意でき、さらに「マドルチェ・チケット」で相手ターンでも展開が可能です。
③強力な手札誘発を毎ターン使用できる
「マドルチェ・シャトー」と「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の効果で墓地から好きなモンスターを2枚まで手札に加えられるため、「アーティファクト-ロンギヌス」や「灰流うらら」などの強力なモンスターを毎ターン手札に戻すことができます。「エフェクト・ヴェーラー」や「D.D.クロウ」などの“名称ターン1で効果の発動制限”がないモンスターは特に相性がよく、効果を使用した後に墓地から手札に戻すことで相手の意表をつけます。もちろん後続となる【マドルチェ】モンスターを戻すことも可能なので、その時の状況によって戻すカードを選べるのも他のテーマには無い【マドルチェ】の強みです。
④最高峰の除去と圧倒的な展開力で後手でも1キル
【マドルチェ】のエースである「クイーンマドルチェ・ティアラミス」で相手のカードを対象を取らずにデッキバウンスしつつ、容易に1ターンキルが可能です。
先行では①~③の強みを発揮できるように展開をしながら相手への妨害を用意し、返しのターンはその展開力の高さと最高峰の除去効果により一気に相手のライフを削りきるというのが基本的な【マドルチェ】の動きとなります。
2.デッキ構築
こちらが今回アマガサCSで使用したマドルチェです。
3.各カードの説明と採用理由
今回の構築で採用したカードを1枚ずつ解説していきます。各カードの役割や細かいプレイングについても解説しているので最後までご覧ください。
まずはメインデッキから
大事な初動なので3枚採用しています。「マドルチェ・マジョレーヌ」の効果で「マドルチェ・プティンセスール」を手札に加えることにより、強力な耐性を付与する「フレッシュマドルチェ・シスタルト」+墓地のカードをデッキへと戻す「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」+戦闘破壊耐性が付与されている「マドルチェ・ホーットケーキ」+相手ターンでも展開を可能にする「マドルチェ・チケット」+後続を確保しながら相手のカードの効果を無効にする「マドルチェ・プロムナード」といった盤面をこのカード1枚で展開することが可能です。
「マドルチェ・サロン」が初動に加われば「深淵に潜む者」、「蟲惑魔のフレシア」などの強力なランク4エクシーズモンスターを召喚してから展開をすることもできます。
マドルチェではこの「マドルチェ・メッセンジェラート」を複数回にわたって特殊召喚することで盤面を強固にしたり、相手への妨害札を用意したりします。マドルチェはデッキから特殊召喚する効果が多いため、このカードを初手で引いていると、展開力が弱くなってしまいがちなところは欠点になります。デッキに1枚でも「マドルチェ・メッセンジェラート」がいれば、フィールドに「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」と「マドルチェ・チケット」または「マドルチェ・サロン」に加えて、好きな【マドルチェ】魔法・罠を1枚そろえることができますが、プラスで「フレッシュマドルチェ・シスタルト」を展開する場合や、後手での展開力を高め、1ターンキルも容易になるため私は2枚の採用です。
状況を問わず1枚で展開ができる初動のため3枚採用です。①の効果で特殊召喚された【マドルチェ】モンスターには戦闘破壊耐性が付与され、「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の効果も合わせることにより、非常に場持ちが良くなります。基本「マドルチェ・ホーットケーキ」や「マドルチェ・プティンセスール」を状況によって特殊召喚し、展開へとつつなげていきます。この際、効果で墓地に送った「マドルチェ・エンジェリー」はなるべく「マドルチェ・ホーットケーキ」の①の効果の対象にせず、「クイーンマドルチェ・ティアラミス」や「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の効果の使用のために温存しておきましょう。「マドルチェ・チケット」や「マドルチェ・サロン」、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の②の効果はメインデッキに【マドルチェ】カードが戻らないと発動しないためです。
墓地にモンスターがいる状況であれば初動になります。①の効果によって相性の良い「マドルチェ・メッセンジェラート」か「マドルチェ・プティンセスール」を特殊召喚し、展開をしていきましょう。墓地にモンスターがいない先行だと初動にならないため、2枚の採用ですが「エフェクト・ヴェーラー」や「増殖するG」などの手札誘発を多く採用する構築ならば、メインデッキに3枚採用しても良いカードです。
墓地のモンスターを対象として発動し、効果で除外するので、相手による「灰流うらら」、「屋敷わらし」、「アーティファクトーロンギヌス」といった手札誘発全般に効果を止められてしまう点は注意が必要です。
今まで相性の良い他テーマを取り入れてきた【マドルチェ】を純構築で動けるようにしてくれた革命児であり、初動のため3枚採用しています。②の効果が適用された後は【マドルチェ】モンスターしか特殊召喚できなくなりますが、②の効果発動前であれば「サイバー・ドラゴン」などを特殊召喚したターンでも、問題なく②の効果を発動することが可能です。また②の効果を「無限泡影」や「灰流うらら」などで無効にされた場合、“【マドルチェ】モンスターしか特殊召喚できない”効果も無効になっているので、もし無効化された場合は②の効果発動後でも【マドルチェ】以外のモンスターを特殊召喚できるということは覚えておきましょう。
「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の効果を思う存分発揮するために1枚の採用です。そうすることにより、先行ではより強固な盤面を作ることができ、後手では容易に1ターンキルも可能となります。「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の効果を使用しない場合でも、先行では「マドルチェ・メッセンジェラート」を1枚のみ採用している構築と同じような盤面は作れるので、このカードを事故要因として考慮し、デッキに採用しない構築もあります。「マドルチェ・メッセンジェラート」と同じように手札には来てほしくないカードです。
また、罠を主体で戦うテーマに対してその妨害数を減らすために「マドルチェ・プディンセス」で戦闘を行い、②の効果で罠を破壊してからメインフェイズ2で展開するというプレイングも重要となります。的確に状況を見極めて臨機応変な展開をするように意識しましょう。
「マドルチェ・ホーットケーキ」しか手札に展開できる札が無く、かつ墓地にモンスターが存在しない状況で、どうしても展開したい場合には自分のターンでも墓地へ送って発動できるこのカードの効果を使用し、展開へとつなげ、勝利したことも過去にありました。「マドルチェ・プティンセスール」との相性は悪いですが、それ以前に相手が展開をし、妨害を複数構えられてはこちらの展開を通すことは難しくなるので相手の動きを止めるためにも3枚採用です。
こちらの展開中に相手が発動してくる「増殖するG」の効果を無効にしましょう。無効にした場合、展開の最後に「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」と「マドルチェ・シャトー」の効果で墓地から手札に戻すことができ、相手ターンにも発動できる点が非常に優秀なため3枚採用です。
現環境で猛威を振るっている【鉄獣戦線】の共通効果などに対して有効な手札誘発です。「抹殺の指名者」で宣言するために1枚採用しているのも理由の1つですが、「灰流うらら」同様に墓地から手札に戻すことで、こちらは相手ターンに2回も発動できるというのが他テーマには無い【マドルチェ】の強みです。
「抹殺の指名者」で宣言するためなのと、後手で相手による「鉄獣の抗戦」や「墓穴の指名者」、「閃刀機-シャークキャノン」に対して有効なモンスターなため1枚採用しました。
このカードと「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の②の効果を合わせることで、墓地のモンスターを何でも手札に戻すことができるようになりました。攻守が500ポイントもアップする効果で相手のライフを大きく削ることが可能です。
発動処理時の墓地の【マドルチェ】モンスターがデッキに戻る効果を「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」や「マドルチェ・チケット」などと組み合わせて展開につなげることや、ステータスアップによる恩恵を大きく受けにくい場合は発動を控え、手札に温存するプレイングも重要です。「マドルチェ・シャトー」の発動タイミングはしっかり見極めましょう。「マドルチェ・メッセンジェラート」で容易に手札に加えることができるため1枚の採用です。
「マドルチェ・シャトー」と同じく「マドルチェ・メッセンジェラート」で容易に手札に加えることができるため1枚の採用です。このカードを最大限に活用するため、相手ターン中にも「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の②の効果や「マドルチェ・プロムナード」の①の効果で相手の展開を妨害しつつ、【マドルチェ】モンスターを展開していきましょう。フィールドの【マドルチェ】モンスターの数を増やすことで「クイーンマドルチェ・ティアラミス」や「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を連続してエクシーズ召喚し、それぞれの効果を使っていかに相手のリソースや盤面を崩していけるかが勝利へのカギとなります。
気を付けるべき点としてはエクストラデッキの【マドルチェ】モンスターのみがフィールドや墓地からエクストラデッキに戻った場合は「マドルチェ・チケット」の効果は発動しません。また、強制効果であるため、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の②の効果と合わせて使用する際は、どちらの効果でどのモンスターを特殊召喚するか注意しましょう。「マドルチェ・メッセンジェラート」の①の効果はタイミングを逃すためです。
元々展開するにあたって【マドルチェ】モンスターの効果は名称ターン1の発動制限のものが多く、相手からの致命的な妨害を受け、展開が止まってしまった場合、召喚権が増えただけでは結果的に大した展開はできないことに不満を感じてこのカードを採用しなかった時期もありました。今回採用したポイントとしては以下の4つです。
①「マドルチェ・マジョレーヌ」と合わせることで好きなランク4エクシーズを召喚しつつ、従来の展開ができる点
②苦手な「原始生命態ニビル」の効果を最低限に抑えることができる点
③「マドルチェ・プロムナード」を使用して、処理後にこのカードの②の効果と「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の効果を合わせることで「マドルチェ・プロムナード」を再セットでき、流行りの「魔鍾洞」などに影響されることがなく次の自分のターンで余裕を持って展開ができる点
④【マドルチェ】の先行盤面をいとも簡単に処理してしまう天敵、「天霆號アーゼウス」への対策ができる点
上記4つの点からこのカードの有用性を感じ、採用となりました。この点については後に詳しく解説します。ちなみに「マドルチェ・チケット」と同様に強制効果なので、デッキに【マドルチェ】魔法・罠がない場合でも発動します。チェーン1「マドルチェ・チケット」、チェーン2「マドルチェ・サロン」と効果を発動することにより「灰流うらら」によって妨害されずに展開が可能となります。
無論「抹殺の指名者」で相手の「魔鐘洞」を無効化するために採用したのですが、後手でこちらも「魔鐘洞」+「天霆號アーゼウス」の盤面を目指すことができたり、「魔鐘洞」によって相手のシステムモンスターを封じつつ、安全に展開を行うことができます。「クイーンマドルチェ・ティアラミス」により相手の盤面を処理しながら、不要になったこちらの「魔鐘洞」は展開中に手札に加えた「マドルチェ・シャトー」や「マドルチェ・サロン」で問題なく処理ができるため相性は悪くはありません。
現環境では「鉄獣の抗争」、「電脳堺門-朱雀」などの強力な罠を採用しているテーマが多く、そのほとんどがフィールドに干渉するようなカードです。【マドルチェ】はこれらの罠1枚だけでも展開が止まってしまうこともあるため、単純にこちらが後手になってしまった時の保険として採用しました。この枠は「ツインツイスター」2枚目でも良いと思ったのですが、「抹殺の指名者」で無効化できる範囲を広げることを今回は意識し、メインデッキに採用しています。
「ハーピィの羽根帚」同様の採用理由です。こちらは先行でも伏せることにより、「魔導人形の夜」のハンデスする効果を危惧した相手が伏せた魔法・罠を破壊したり、現環境で採用率が高く、【マドルチェ】が苦手とする【十二獣】にアクセスが可能な「炎舞-「天璣」」や「十二獣の会局」を処理したりできます。コストとしては「マドルチェ・メッセンジェラート」や「マドルチェ・プディンセス」、2枚引いてしまっている「金満で謙虚な壺」などが候補となります。
しかし、【マドルチェ】モンスターをコストにした場合、相手の「墓穴の指名者」によって展開がしづらくなる可能性がある点は注意が必要です。
【マドルチェ】が苦手とする相手からの手札誘発に対して発動し、こちらの展開を通しやすくするために2枚採用しています。
「墓穴の指名者」とほぼ同様の理由で3枚採用です。
「マドルチェ・プティンセスール」の効果により、【マドルチェ】以外のエクストラモンスターを使用する機会が少ないため、コストで除外するカードには困りません。なおかつ1枚初動の多い【マドルチェ】では相性が良く、「墓穴の指名者」や「抹殺の指名者」を手札に加えて展開をサポートしたり、罠や手札誘発を加えて相手への妨害数を増やしたりとその時の状況にあったカードを手札に加えやすくなると同時に、安定感も増すため3枚採用しています。
ただモンスターの効果を無効にするだけでは破壊もできる「神の通告」に軍配が上がりますが、今回採用した理由は現環境で採用率の高いエクシーズモンスター「天霆號アーゼウス」への対策を【マドルチェ】のギミックだけで可能にしたという点です。
発動条件は厳しいですが、展開の仕方や「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」、「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の効果によって墓地のモンスターを0にすることに気を付けながら使用します。
また相手ターンに「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」で墓地のモンスターを0にしつつ、「マドルチェ・チケット」の効果で「マドルチェ・プディンセス」を特殊召喚することができるため、このカードの追加効果である相手の手札を1枚デッキに戻すという強力な効果を十分に発揮できる点が非常に優秀だと感じ、1枚採用しました。
相手を妨害しつつ、フィールドや墓地の【マドルチェ】モンスターを手札に戻しながら、後続の攻め手の確保&能動的に「マドルチェ・チケット」や「マドルチェ・サロン」の効果を発動でき、②の効果も強力な【マドルチェ】使い待望の罠です。使い方によっては相手の「エフェクト・ヴェーラー」や「無限泡影」などの妨害を避けつつ、相手フィールドのカードを無力化することも可能です。
このカードの使用後「マドルチェ・サロン」の②の効果でデッキにあるもう1枚の「マドルチェ・プロムナード」をセットすることにより、次の自分のターンも安全に展開ができるため、このカードを2枚以上採用するという構築も見られますが、1枚の採用でも「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の②の効果で、墓地へ送られたこのカードをデッキへ戻し、「マドルチェ・サロン」で再セットすることが可能なので今回は1枚の採用にしました。
相手ターンでも手札から発動して妨害ができる罠なので、次のターンに「マドルチェ・マジョレーヌ」や「マドルチェ・プティンセスール」からの動きを阻害せずに展開することが可能です。後引きでも「十二獣ドランシア」や「召命の神弓-アポロウーサ」などに対して有効であり、使い勝手が良いため3枚採用です。
次はエクストラデッキです。
【マドルチェ】の切り札で対象を取らないデッキバウンスが強力です。この効果により、相手の盤面を処理したり、「マドルチェ・シャトー」や「マドルチェ・チケット」と合わせることで、こちらのリソースを回復しながら展開したりすることができます。再録された際に裁定が変更され、墓地の【マドルチェ】カードを戻す処理と相手のカードを戻す処理が同時になったため、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の②の効果をタイミングを逃さず使用できるようになりました。
墓地から戻す効果が多い【マドルチェ】なので2枚採用で十分です。
自分の【マドルチェ】モンスター1体に自身以外のモンスター効果を受けなくする効果と、【マドルチェ】カードが墓地へ送られた場合にお互いの墓地のカードを合計2枚まで対象を取らずにデッキに戻す効果を持っています。これにより先行での展開や、相手の墓地への干渉、「マドルチェ・チケット」と合わせることで能動的に相手ターンでも展開が可能となり、多芸に秀でたカードです。
先行でも展開中に2体エクシーズ召喚する機会があるので、返しのターン用も含めての3枚採用です。
どの効果も名称ターン1の発動の制限はなく、②の効果に至っては発動条件さえ満たしていればその都度効果は使用できます。このカードの効果を存分に使用するためには「マドルチェ・プディンセス」をエクシーズ素材にしていなければならないという厳しい条件でしたが、「マドルチェ・プティンセスール」や「マドルチェ・プロムナード」の登場により、容易に条件を満たすことができるようになりました。
「マドルチェ・チケット」と同様にエクストラデッキの【マドルチェ】モンスターのみがデッキに戻った場合や、「マドルチェ・シャトー」の効果を使用してデッキに戻さず、代わりに手札に戻した場合は②の効果は発動できないので注意しましょう。
「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」と同様に先行で2体エクシーズ召喚する機会が多いのと、こちらの【マドルチェ】エクシーズモンスターに重ねることで「天霆號アーゼウス」の素材を容易に確保しやすくなるために3枚採用しています。「マドルチェ・プディンセス」を採用しない構築であれば打点アップのために1〜2枚の採用で十分です。
初登場時にはその受け身である効果から採用されなかったカードでしたが、「マドルチェ・プティンセスール」や「マドルチェ・サロン」の登場により展開力が増え、デッキへの採用が再検討されたカードです。表側の【マドルチェ】魔法・罠に強力な耐性を付与してくれます。自身への破壊に対しても耐性があるので「マドルチェ・チケット」が存在していれば相手モンスターに自滅特攻をし、身代わりの効果で展開することも可能です。
先行で「マドルチェ・マジョレーヌ」+「マドルチェ・チケット」の展開でこのカードを2枚使用するので今回2枚採用しています。「魔導人形の夜」が入っていない構築ならば1枚の採用で十分です。
「マドルチェ・マジョレーヌ」の効果で手札に加えた「マドルチェ・プティンセスール」の効果に対して相手が「増殖するG」や「エフェクト・ヴェーラー」を発動し、こちらの展開が止まってしまった場合、基本的に「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」などのランク4エクシーズモンスターを召喚して相手にターンを返すことになります。
また「マドルチェ・サロン」と「マドルチェ・マジョレーヌ」でこのカードを先にエクシーズ召喚してからの展開も可能です。環境によっては他のランク4エクシーズモンスターと入れ替えても良いです。
「マドルチェ・プディンセス」の②の効果以外では相手のターンで、相手フィールドのカードを破壊したりバウンスしたりすることはできないため、「マドルチェ・マジョレーヌ」と「マドルチェ・サロン」で「十二獣ライカ」から「十二獣ドランシア」をエクシーズ召喚します。
「マドルチェ・サロン」がある前提ですが、「マドルチェ・マジョレーヌ」2体または「マドルチェ・マジョレーヌ」と「マドルチェ・プティンセスール」でこのカードをエクシーズ召喚しながら、相手のターンで1枚破壊+墓地への干渉+表側カードの効果無効+モンスター効果無効とハンデス+後続の攻め手の確保ができます。
先行で強固な盤面を展開できる【マドルチェ】ですが、相手の「天霆號アーゼウス」の召喚を許してしまうと一気に壊滅状態になります。「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の効果で1体だけはフィールドに残るため、残った「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」で守備表示の「天霆號アーゼウス」に攻撃をし、メインフェイズ2で必要に応じて「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」や「マドルチェ・プロムナード」で素材を確保しつつ、こちらも「天霆號アーゼウス」のエクシーズ召喚をねらいます。
主に3ターン目以降で「フレッシュマドルチェ・シスタルト」と効果を使用した「マドルチェ・ホーットケーキ」でリンク召喚します。「クイーンマドルチェ・ティアラミス」を安全に召喚するために、事前にこのカードで相手の罠や妨害する効果を持つモンスターを除去するためです。
ただし、相手のデッキに「激流葬」が採用されている場合は、すぐさまレベル4の【マドルチェ】モンスターを2体用意し、「クイーンマドルチェ・ティアラミス」を先にエクシーズ召喚しましょう。こうすることにより相手は「激流葬」を発動せざるを得ない状況になり、こちらの「フレッシュマドルチェ・シスタルト」は「激流葬」で破壊されず、「マドルチェ・チケット」で2体目の「クイーンマドルチェ・ティアラミス」をエクシーズ召喚できるためです。
最後にサイドデッキです。
マッチ2戦目以降、相手に先行や後攻の選択権がある状況で、こちらが後攻になると判断した場合は相手のデッキによってメインデッキの魔法や罠などと入れ替えて手札誘発を多めに入れます。しかし、手札誘発を使用して墓地にモンスターが存在していると「マドルチェ・マジョレーヌ」や「マドルチェ・プティンセスール」が初動にならなくなるため、それらと入れ替える枠としてサイドデッキに採用しています。
言わずと知れた後手で頼りになる1枚です。効果使用後は「マドルチェ・ホーットケーキ」の効果の対象としての役割もあり、使い勝手が良いので採用しています。
対【鉄獣戦線】、【電脳堺】、【幻影騎士団】などの対面で採用します。「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」と「マドルチェ・シャトー」により、1度効果が通ればこのカードを墓地から手札に戻せることができるため、相手の展開を阻止しやすくなります。
「抹殺の指名者」で相手のこのカードの効果を無効にする役割や、対【電脳堺】、【幻影騎士団】などの展開系テーマに対して有効であるため採用しています。高攻撃力、守備力となった「原始生命態トークン」の処理も「クイーンマドルチェ・ティアラミス」で容易に処理ができる上、墓地に行かない手札誘発ということで「マドルチェ・マジョレーヌ」や「マドルチェ・プティンセスール」が初動になったままターンを迎えられるというのも評価が高いです。「原始生命態ニビル」の効果の発動に対して、「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の効果を発動すれば、相手のモンスターを一掃しつつ、こちらは「マドルチェ・チケット」で展開できるのも強力です。
メインデッキの「ツインツイスター」を参照してください。主に罠型やミッドレンジ型のデッキに対しての有効札です。
状況に応じてどちらを破壊するか選べるため使い勝手が良いです。主に【鉄獣戦線】や【エルドリッチ】などのテーマに対して有効です。
最近シェア率が増えている【閃刀姫】や、他にも「三戦の戦」、「十二獣の会局」、「強欲で貪欲な壺」などの強力な魔法を多用するデッキに対して有効な永続罠です。相手がこのカードの発動にチェーンして「コズミック・サイクロン」や「ツインツイスター」などを発動しても「マドルチェ・プロムナード」で無効にできるため、「王宮の勅命」が適用されやすいです。
先行で展開をし、このカードを伏せた場合は「マドルチェ・チケット」や「マドルチェ・シャトー」の存在も考慮して「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の①の効果を相手のスタンバイフェイズにあらかじめ発動しておきましょう。自分の「王宮の勅命」により「マドルチェ・チケット」で追加の【マドルチェ】モンスターを展開することができなくなります。
罠を多く採用されているデッキに対して有効です。このカードで伏せられた罠も1ターンキルしてしまえば問題ありませんし、「クイーンマドルチェ・ティアラミス」の効果でデッキへと戻すことができるため相性が良いです。
またこちらが先行で展開中に、相手による「無限泡影」に対して「レッド・リブート」を発動することによって、先行でも「クイーンマドルチェ・ティアラミス」の効果を発動することができ、伏せられた相手の罠をデッキに戻しつつ、「マドルチェ・チケット」や「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」でさらなる展開が可能です。
サイドデッキの「王宮の勅命」と同じような役割で採用しています。
【シャドール】や【サンダードラゴン】、【十二獣】、【エンディミオン】などに対して有効な罠です。【マドルチェ】は相手の展開を1ターンでも止めることができれば、返しのターンで相手のライフを削りきれるため相性が良いです。
以上が今回の構築で採用したカードの解説となります。
4.展開方法(基本編)
ここからは各初動の基本的な展開方法を解説します。文書での展開方法の説明だけではなく、実際に展開している動画もあるのでそちらもご覧ください。
①「マドルチェ・マジョレーヌ」を通常召喚し、召喚成功時の効果でデッキから「マドルチェ・プティンセスール」を手札に加える。
②手札に加えた「マドルチェ・プティンセスール」の①の効果を発動し、自身を特殊召喚する。
③「マドルチェ・プティンセスール」の特殊召喚時の②の効果により「マドルチェ・プディンセス」を手札またはデッキから特殊召喚する。
④「マドルチェ・マジョレーヌ」と「マドルチェ・プディンセス」で「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」をエクシーズ召喚する。
⑤「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」のX素材である「マドルチェ・マジョレーヌ」を取り除いて①の効果を自身を対象に発動する。
⑥「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の上に「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」を重ねてエクシーズ召喚する。
⑦「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の①の効果で、墓地に存在する「マドルチェ・マジョレーヌ」をデッキに戻す。
⑧戻した後、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」のX素材である「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を取り除いて②の効果を発動。デッキから「マドルチェ・エンジェリー」を特殊召喚する。
⑨「マドルチェ・エンジェリー」をリリースし①の効果を発動。デッキから「マドルチェ・ホーットケーキ」を守備表示で特殊召喚する。
⑩「マドルチェ・ホーットケーキ」の①の効果を墓地の「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を対象として発動。「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を除外し、デッキから「マドルチェ・メッセンジェラート」を特殊召喚する。
⑪「マドルチェ・メッセンジェラート」の特殊召喚時の①の効果を発動し、デッキから「マドルチェ・シャトー」を手札に加える。
⑫「マドルチェ・シャトー」を発動し、発動処理時の効果で墓地の「マドルチェ・エンジェリー」をデッキに戻す。
⑬戻した後、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の②の効果を発動し、デッキから「マドルチェ・メッセンジェラート」を特殊召喚する。
⑭「マドルチェ・メッセンジェラート」の特殊召喚時の①の効果を発動し、デッキから「マドルチェ・チケット」を手札に加える。
⑮「マドルチェ・チケット」を発動する。
⑯「マドルチェ・メッセンジェラート」と「マドルチェ・プティンセスール」で「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」をエクシーズ召喚する。
⑰「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」と「マドルチェ・メッセンジェラート」で「フレッシュマドルチェ・シスタルト」をリンク召喚する。
⑱【マドルチェ】カードがリンク素材として墓地へ送られたので「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の②の効果を発動し、墓地の「マドルチェ・メッセンジェラート」をデッキに戻す。
⑲「マドルチェ・チケット」の効果が発動し、デッキから「マドルチェ・メッセンジェラート」を特殊召喚する。
⑳「マドルチェ・メッセンジェラート」の特殊召喚時の①の効果を発動し、デッキから「マドルチェ・プロムナード」または「魔導人形の夜」を手札に加える。
最終盤面がこちらです。
「マドルチェ・マジョレーヌ」1枚の展開では、「フレッシュマドルチェ・シスタルト」+「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」+戦闘破壊耐性が付与されている「マドルチェ・ホーットケーキ」+「マドルチェ・シャトー」+「マドルチェ・チケット」+「マドルチェ・プロムナード」または「魔導人形の夜」となります。
細かいプレイングについて意識することは「フレッシュマドルチェ・シスタルト」の①の効果が適用されるように【マドルチェ】モンスターを展開することと、「マドルチェ・チケット」の効果を最大限発揮できるように天使族の【マドルチェ】をできるだけフィールドに残しながら展開していくことを意識していきましょう。
①「マドルチェ・エンジェリー」を通常召喚する。
②「マドルチェ・エンジェリー」をリリースし、デッキから「マドルチェ・プティンセスール」を特殊召喚する。
③「マドルチェ・プティンセスール」の特殊召喚時の②の効果により「マドルチェ・プディンセス」を手札またはデッキから特殊召喚する。
④「マドルチェ・プティンセスール」と「マドルチェ・プディンセス」で「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」をエクシーズ召喚する。
⑤「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」のX素材である「マドルチェ・プティンセスール」を取り除いて①の効果を自身を対象に発動する。
⑥「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の上に「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」を重ねてエクシーズ召喚する。
⑦「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の①の効果により、墓地の「マドルチェ・エンジェリー」をデッキに戻す。
⑧戻した後、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」のX素材である「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を取り除いて②の効果を発動。デッキから「マドルチェ・ホーットケーキ」を特殊召喚する。
⑨「マドルチェ・ホーットケーキ」の①の効果を墓地の「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を対象に発動。「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を除外し、デッキから「マドルチェ・メッセンジェラート」を特殊召喚する。
⑩「マドルチェ・メッセンジェラート」の特殊召喚時の①の効果により、デッキから「マドルチェ・シャトー」を手札に加える。
⑪「マドルチェ・シャトー」を発動し、発動処理の効果で墓地の「マドルチェ・プティンセスール」をデッキに戻す。
⑫戻した後、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の②の効果によりデッキから「マドルチェ・メッセンジェラート」を特殊召喚する。
⑬「マドルチェ・メッセンジェラート」の特殊召喚時の①の効果により、デッキから「マドルチェ・サロン」を手札に加える。
⑭「マドルチェ・メッセンジェラート」2体で「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」をエクシーズ召喚する。
⑮「マドルチェ・サロン」を発動する。
⑯「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」と「マドルチェ・ホーットケーキ」で「フレッシュマドルチェ・シスタルト」をリンク召喚する。
⑰【マドルチェ】カードがリンク素材として墓地へ送られたので「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の②の効果を発動し、墓地の「マドルチェ・ホーットケーキ」を「マドルチェ・シャトー」の効果で手札に戻す。
⑱「マドルチェ・サロン」の②の効果が発動し、デッキから「マドルチェ・プロムナード」をセットする。
最終盤面がこちらです。
「マドルチェ・マジョレーヌ」1枚の最終盤面と比べてモンスターの数が少なく、「マドルチェ・チケット」もないので相手ターンでの展開はできませんが、最低限の妨害と後続の攻め手を手札に確保できます。
①手札の「マドルチェ・プティンセスール」の①の効果を発動し、自身を特殊召喚する。
②「マドルチェ・プティンセスール」の特殊召喚時の②の効果により「マドルチェ・プディンセス」を手札またはデッキから特殊召喚する。
③「マドルチェ・プティンセスール」と「マドルチェ・プディンセス」で「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」をエクシーズ召喚する。
④「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」のX素材である「マドルチェ・プティンセスール」を取り除いて①の効果を自身を対象に発動する。
⑤「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の上に「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」を重ねてエクシーズ召喚する。
⑥「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の①の効果により、墓地の「マドルチェ・プティンセスール」をデッキに戻す。
⑦戻した後、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」のX素材である「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を取り除いて②の効果を発動。デッキから「マドルチェ・エンジェリー」を特殊召喚する。
⑧「マドルチェ・エンジェリー」をリリースし、デッキから「マドルチェ・ホーットケーキ」を特殊召喚する。
⑨「マドルチェ・ホーットケーキ」の①の効果を墓地の「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を対象に発動。「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」を除外し、デッキから「マドルチェ・メッセンジェラート」を特殊召喚する。
⑩「マドルチェ・メッセンジェラート」の特殊召喚時の①の効果により、デッキから「マドルチェ・シャトー」を手札に加える。
⑪「マドルチェ・シャトー」を発動し、発動処理の効果で墓地の「マドルチェ・エンジェリー」をデッキに戻す。
⑫戻した後、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の②の効果によりデッキから「マドルチェ・メッセンジェラート」を特殊召喚する。
⑬「マドルチェ・メッセンジェラート」の特殊召喚時の①効果により、デッキから「マドルチェ・サロン」を手札に加える。
⑭「マドルチェ・メッセンジェラート」2体で「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」をエクシーズ召喚する。
⑮「マドルチェ・サロン」を発動する。
⑯「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」と「マドルチェ・ホーットケーキ」で「フレッシュマドルチェ・シスタルト」をリンク召喚する。
⑰【マドルチェ】カードがリンク素材として墓地へ送られたので「ティーチャーマドルチェ・グラスフラ」の②の効果を発動し、墓地から「マドルチェ・ホーットケーキ」を「マドルチェ・シャトー」の効果で手札に戻す。
⑱「マドルチェ・サロン」の②の効果が発動し、デッキから「マドルチェ・プロムナード」をセットする。
最終盤面はこちらです。
「マドルチェ・プティンセスール」1枚の最終盤面は「マドルチェ・エンジェリー」1枚の時と同じになりますが、こちらは召喚権を使用していないため、手札にきてしまった「マドルチェ・メッセンジェラート」を召喚することで「マドルチェ・マジョレーヌ」1枚と同じ最終盤面にできます。
5.展開方法(応用編)
ここからは初動+【マドルチェ】の各種魔法カードが手札にある場合の展開方法を解説します。
従来の展開方法では、先行による「マドルチェ・シャトー」や「マドルチェ・チケット」の素引きはあまり意味のないものでした。しかし、今回は「魔導人形の夜」の採用により、それらをフル活用できるようになっています。
基本編とは違い、展開方法を文書で説明するのは少々ややこしいため、まずは動画をご覧ください。
こちらが最終盤面です。
「マドルチェ・マジョレーヌ」+「マドルチェ・シャトー」による展開では、このようになり、相手への妨害は
①「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」による墓地への干渉
②「マドルチェ・プロムナード」による表側のカードの効果を無効化
③上記①、②のいずれか使用した後に使用可能な「魔導人形の夜」によるモンスター効果の発動を無効+手札1枚ハンデス
です。さらに後続の攻め手の確保に加えて「フレッシュマドルチェ・シスタルト」による強力な耐性と、戦闘破壊耐性がある「マドルチェ・ホーットケーキ」、「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」によるモンスター効果耐性もあり、防御面でも申し分ないです。
次は「マドルチェ・マジョレーヌ」+「マドルチェ・チケット」の展開動画です。
こちらが最終盤面となります。
「マドルチェ・マジョレーヌ」+「マドルチェ・チケット」による展開では、戦闘破壊耐性がない「マドルチェ・ホーットケーキ」となりますが、「マドルチェ・シャトー」とほぼ同じ盤面になります。
この展開方法では2つ注意点があります。
1つ目は1番最初の「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の②の効果と「マドルチェ・チケット」の効果が同じチェーン上で発動する時です。強制効果の「マドルチェ・チケット」の効果がチェーン1、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の効果がチェーン2となるので、「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の効果で「マドルチェ・ホーットケーキ」を特殊召喚し、「マドルチェ・チケット」の効果で「マドルチェ・メッセンジェラート」を必ず特殊召喚してください。「マドルチェ・メッセンジェラート」の①の効果はタイミングを逃すため、特殊召喚する順番を間違えると効果が発動できなくなります。
2つ目は展開の終盤に「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の②の効果を発動した際に、必ず「マドルチェ・プディンセス」を手札かデッキに戻すことです。この時戻すカードを「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」と「フレッシュマドルチェ・シスタルト」の2枚にしてしまうと、「マドルチェ・サロン」の効果は発動しないためです。
次は「マドルチェ・マジョレーヌ」+「マドルチェ・サロン」の展開動画です。
こちらが最終盤面となります。
「マドルチェ・マジョレーヌ」+「マドルチェ・サロン」による展開では、すでに後続の攻め手である「マドルチェ・エンジェリー」を手札に加えつつ、攻撃力3000である「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」がフィールドに残っています。
また、「マドルチェ・マジョレーヌ」+「マドルチェ・サロン」では次の動画のような展開もできます。
こちらの展開方法だと「マドルチェ・マジョレーヌ」2体で好きなランク4エクシーズモンスターを召喚しつつ、そのまま制圧力の高い展開が可能です。動画では「深淵に潜む者」をエクシーズ召喚していますが、相手によって「十二獣ライカ」から「十二獣ドランシア」でも良いです。
候補となる他のランク4エクシーズモンスターは
①単純にドロー効果が強力な「No.60刻不知のデュガレス」
②「墓穴ホール」で展開補助の役割を担う&「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の②の効果と相性の良い「狡猾な落とし穴」で妨害も可能である「蟲惑魔のフレシア」
③好きなタイミングでフィールドの魔法、罠を破壊できる「竜巻竜」
④相手の展開を抑制し、次のターンに「天霆號アーゼウス」の召喚を狙うことができる「No.41泥睡魔獣バグースカ」
などです。その時の環境に合わせて採用してみてください。
次は「マドルチェ・エンジェリー」+「マドルチェ・シャトー」の展開動画です。
こちらが最終盤面となります。
※動画では1体目の「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」を召喚する場所を間違えていますが、正しくはこのようになります。
「マドルチェ・マジョレーヌ」+【マドルチェ】各種魔法の展開と比べて防御面は劣っていますが、こちらは墓地のモンスターがすでに0体の状況で相手にターンを返すことができます。展開の最後に「フレッシュマドルチェ・シスタルト」をリンク召喚してしまうと「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」と「マドルチェ・プロムナード」の効果を使用しないと墓地のモンスターを0体にできないので注意しましょう。
次は「マドルチェ・エンジェリー」+「マドルチェ・チケット」の展開動画です。
こちらが最終盤面となります。
こちらも「マドルチェ・エンジェリー」+「マドルチェ・シャトー」と同じような盤面になります。
次は「マドルチェ・エンジェリー」+「マドルチェ・チケット」の展開動画です。
最終盤面はこのようになります。
基本的に「マドルチェ・エンジェリー」+【マドルチェ】各種魔法の最終盤面は同じです。
次は「マドルチェ・エンジェリー」+「マドルチェ・プティンセスール」の展開動画です。
最終盤面はこのようになります。
こちらは「マドルチェ・マジョレーヌ」+「マドルチェ・シャトー」と同じような盤面になります。
「マドルチェ・プティンセスール」+「マドルチェ・エンジェリー」は展開の仕方によっては相手からの手札誘発をケアしやすく、【マドルチェ】では一番強い組み合わせです。
次は「マドルチェ・プティンセスール」+「マドルチェ・チケット」の展開動画です。
最終盤面はこのようになります。
【マドルチェ】の展開では一番コンパクトに妨害をそろえることができます。「マドルチェ・チケット」でなくても「マドルチェ・サロン」の組み合わせでも同様な展開が可能です。
次はマドルチェが苦手な「原始生命態ニビル」への対策を展開動画で解説します。
「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」のエクシーズ召喚でちょうど5回目の召喚、特殊召喚の合計回数となり、相手の「原始生命態ニビル」の効果の発動条件を満たしてしまいます。
しかし、この展開だとエンドフェイズに入ることで、もしメインフェイズ終了時に相手が「原始生命態ニビル」の効果を発動しても、チェーンして「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の①の効果で自身を守りつつ、「マドルチェ・サロン」でデッキから「マドルチェ・プロムナード」をセットすることができ、最低限相手への妨害や次のターン「マドルチェ・プロムナード」で墓地の「マドルチェ・ホーットケーキ」を手札に戻すことで、後続の攻め手も確保することができます。
以上が【マドルチェ】の各種展開方法の解説でした。
6.環境デッキへの立ち回り方
ここからは各環境デッキ対面での戦い方や気をつけることを簡単に解説します。
今回は4つのデッキをピックアップしていますが、『こんなデッキに対しての立ち回り方も知りたい!』という要望があれば今後追記していきます。
対【鉄獣戦線】
【十二獣】と混合のものが多いため、対【十二獣】と同じように「天霆號アーゼウス」に気を付けましょう。【鉄獣戦線】のギミックに関しては、こちらの「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の①の効果により、相手の墓地の獣戦士族、獣族、鳥獣族モンスターの数を調整することが可能で、それが【鉄獣戦線】モンスターの共通効果に対して有効なため、比較的有利な状況を維持しやすいです。
後手では「召命の神弓-アポロウーサ」や「鉄獣の抗戦」からの「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」による妨害が非常に厳しいです。「無限泡影」、「ツインツイスター」、「屋敷わらし」など【マドルチェ】ギミック以外のカードで対抗しましょう。
対【電脳堺】
「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の①の効果で、相手の墓地の「電脳堺姫-娘々」や「電脳堺門-青龍」をデッキへ戻しつつ、「マドルチェ・プロムナード」、「魔導人形の夜」で妨害していき、相手の手数を減らしていきましょう。
後手では相手の「真竜皇V.F.D.」と「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」、「電脳堺門-朱雀」の盤面を【マドルチェ】のギミックだけでは超えることが難しいです。「真竜皇V.F.D.」が召喚されなかった場合は、他の妨害に気をつけながら「マドルチェ・サロン」で展開の幅を増やしたり、可能であるならば「マドルチェ・プディンセス」の②の効果で「電脳堺門-朱雀」を破壊したりするなどの立ち回りが必要です。
対【幻影騎士団】
先行では「マドルチェ・サロン」で「深淵に潜む者」や「十二獣ドランシア」をエクシーズ召喚し、さらに「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」、「マドルチェ・プロムナード」、「魔導人形の夜」を構えることによって対抗しやすくなります。次の自分のターンには「マドルチェ・チケット」で増やした【マドルチェ】モンスターで「クイーンマドルチェ・ティアラミス」をエクシーズ召喚し、相手のフィールドを空にしつつ、ライフを0にしましょう。
後手では「No.86H-C ロンゴミアント」の他に【幻影騎士団】自体のギミックによる妨害を超えることが厳しいです。「No.86H-C ロンゴミアント」が存在しない場合には「幻影霧剣」に注意しながら「マドルチェ・プティンセスール」や「マドルチェ・エンジェリー」、「マドルチェ・チケット」、「マドルチェ・サロン」で展開の幅を広げつつ、「ティーチャーマドルチェ・グラスフレ」の②の効果で相手の墓地のリソースを減らしていきましょう。
対【十二獣】
基本的にこちらの先行で、最後まで展開した盤面を相手は【十二獣】のギミックだけでは突破することはできません。しかし「十二獣ラム」には注意が必要です。「十二獣ラム」+【十二獣】モンスターをX素材にしている「十二獣ワイルドボウ」には「マドルチェ・プロムナード」を無効にされてしまい、直接攻撃を許してしまいます。結果、【マドルチェ】の天敵である「天霆號アーゼウス」をエクシーズ召喚され、一気にこちらの盤面が処理されてしまうので、この点の打開策として「魔導人形の夜」を採用しました。「マドルチェ・プロムナード」の効果にチェーンして発動した「十二獣ワイルドボウ」の効果に対して「魔導人形の夜」を発動し、無効+ハンデスを狙います。そのため、【マドルチェ】の先行で展開するにあたって気を付けることは全ての【マドルチェ】モンスターを攻撃表示で召喚、特殊召喚することです。「天霆號アーゼウス」を召喚させないことを意識しましょう。あとは返しのターンで「クイーンマドルチェ・ティアラミス」や「トロイメア・ユニコーン」で相手のフィールドを空にしつつ、ライフを0にしましょう。
後手では「十二獣ドランシア」や罠を警戒した展開をします。「マドルチェ・プディンセス」によって「十二獣ドランシア」の効果を使わせたり、「マドルチェ・サロン」や「マドルチェ・チケット」による展開も意識しながら立ち回る必要があります。そのターン中に無理に勝負をつけようとせず、バトルフェイズなどを経由して、相手の妨害手段を減らした後にメインフェイズ2で展開することも必要なプレイングとなります。
7.終わりに
いかがでしたでしょうか。私の約9年間で蓄積された知識をギュッとまとめ、最新の環境に合わせた解説となっております。この教科書で皆さんの力になれれば幸いに存じます。マドルチェに関するご質問などがあればお気軽にDMなどで聞いてください。
可愛いスイーツテーマのマドルチェをどうぞよろしくお願いします🍭
最後までお読みいただきありがとうございました。
どるちぇ