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サンプリングをシミュレートする
こんにちは、Kingdom of Wonderカンボジアでビートメイクをしているゴミ人間でございます。主に90sのビンテージ感溢れるブーンバップのビートをつくっております。
YouTubeチャンネルでは日々作成したビートをアップしておりますのでよろしければ御拝聴頂けると幸いでございます。
今まではビートをアップするだけでしたが、
「おいクソゴミ、情報発信もしてくれや」という声も頂戴しておりましてこの度本記事を執筆させて頂いている次第です。ありがたや。
で一発目の記事はこちら。
サンプリングをシミュレートする
昨今パソコンで作曲するのが当たり前になっている今こそ「サンプリングをする」という行為からシミュレートすると良いことあるよって記事です。
これだけじゃ意味不明すぎるので、何故そんなことしたほうがいいのかっていうと、音が細いとか鳴りがイマイチだとか、ミックスでうまくなじまないとかが解決しやすくなります。
ようはハードウェアでサンプリングしていた時代には当たり前にのように行っていた「サンプリングをする」というスタート地点から真似すればそれっぽくなるんじゃね?っという感じです。
サンプリングをするという行為
90年代ではパソコン一台でビートメイクをするってのは90年代のパソコンのスペックではなかなか厳しくて皆さん御存知の通りサンプラーを使用しておりました。当然今の時代のように音声ファイルをパソコンからサンプラーに転送するなんてことは難しく(フロッピーディスク経由だったり)、あとちゃんと調べてないんですがファイル形式も各サンプラーでバラバラだったような。。。(間違っていたらすいません)
ですので、レコードプレイヤーやカセットデッキなどの出力をサンプラーの入力に繋いでサンプラーで録音=サンプリングしていたのです。
そりゃそうだろ、だから何?って言われる御仁が大部分かもしれませんが、
実機でサンプリングする際には、小さい音でサンプリングするのではなく、出力側の音量調整をして音が割れない程度のところまで音量を上げてサンプリングします。そうすることでその音のポテンシャルを最大限活かすことが出来ます。いわゆるゲインステージングですね。
(ゲインステージングを簡単に説明すると、インプットの音量を最適に調整することです)
パソコンで作曲していると音声ファイルとかドラッグドロップでDAWに貼り付けたりサンプラーソフトに読み込ませたりしちゃっているので上記工程がスパッとスキップされちゃってるんですな。。。
具体的な方法
じゃーどうやんだそれっていうと、いろいろなやり方がありますが、
ワイはこうしてるんや!っていう具体例をご紹介させて頂きます。
基本はどれも一緒で
・インプットの音量を突っ込む(あえて割れさせるのも一興)
・アウトプットの音量を割れないように調整する
どれも実機でやることと一緒です。
方法1:サンプラーのシミュレータを使う
90年代の手法をそのままパソコンの中で真似をしちゃおう!
以下のようなビンテージサンプラーをシミュレートしたプラグインを使用します
1.AK9X
https://www.beatskillz.com/shop/ak9x/
AKAIのビンテージサンプラーS950のシミュレータです。
左上にインプット量調整のつまみがありますのでこれで調整しましょう
ついでにSAMPLE RATEやPRE AMPも調整するといい感じに歪みます。
おすすめはドラムにSAMPLE RATE13,000です。90年代のざらついたあの感じが再現できます。
2.SampleX
https://www.beatskillz.com/shop/samplex-v3/
こちらもAK9Xと同じ会社のプラグインですが、SampleXのほうはAKAIS950だけではなく、SP1200やMPC60などもシミュレート。ビンテージサンプラーは録音できる時間が数秒のため、早送りで短くした音を録音しサンプラー側で戻してあげるといい感じにローファイ感が追加されます。その行為もシミュレートできるので細かな調整が可能です
3.アンプシミュレータ
https://www.uaudio.jp/uad-plugins/channel-strips/manley-tube-preamp.html
など
上記サンプラーのシミュレータは音がサンプラーの音に変わってしまうので、そうしたくない場合にはアンプシミュレータがおすすめです。
単体のプラグインや、スタジオにあるミキサーをシミュレートしたチャンネルストリッププラグインとかもおすすめです。
当時のスタジオのあの音に似た音が出せるはず
まとめ
プラグインを使う時は、
打ち込んだあとにプラグインで処理や調整することが多いと思いますが、音を出す一番最初のところもちゃんと設定すると2025年は大吉です。
時節柄くれぐれもご自愛専一にお過ごしくださいませ。
変わらぬご交誼を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。