鬼灯の絵のこと
こんばんわ、番太です。
今回も元気に文言を追加していきたいと思います。
最近描いた幸司の絵「鬼灯」についてです。
まずはその完成図2枚です
幸司の公の姿です。
幸司は閻魔殿に訪れる魂を誘導、監視するお仕事の傍ら、持ち前のサトリ能力でその魂達を観察・研究をしているというあらましですんで、
鬼灯を魂達の暗喩として描き、しげしげと、興味深そうに見つめる様子を描きました。
てゅいった―ではこの二つの絵を『鬼灯』と題して以下の文言をぶら下げました
今更ですが今回の記事は恋愛、BL要素があるので
苦手な方は閉じていただければと思います。
そう、この幸司はそういう要素がどうしてもちらつくため、ジゴクの職長ではしっかりと描くことはないと思います。
要素を省いて描けばいいじゃない、とも思うのですが、そんな器用な事できず…。
ただ、今回友人より彼の絵のリクエストがあったので描いたという次第です。
リクエスト内容は「体に巻き付いた鬼灯と鬼灯の実を握りつぶす幸司(+鐐司)」ということでした。
鐐司はこれです↓
幸司は「サトリ」という人の考えを見透かす能力を持っているので、
鬼灯の花言葉「偽り」「ごまかし」は効かないよ、ってことです。鐐司はそっと添えておいてね、とのことでした。
<追記>すみません!友人より「季節的に秋になる頃だから、秋穂(=幸司の本名)。夏の終わりから秋に移行する、を表すのに、鬼灯を握り潰す感じ」
という意味もあったと連絡いただきました。どちらにしても、自分はそれをうまく表現できんかったんですけども、更に話をしっかり聞いてないという癖も露呈してしまいました。反省~
しかし、完成品を見ていただければわかるとおり、その通りには描くことはできませんで、それはとても申し訳ないです。。
一応、握りつぶしたような絵を描いてはみたのですが、なんかどうもしっくり来ず。。。
これは、一旦彼らの関係性を反映したものを描こう!と思って描いたものですが。。。
「あからさまやんけ」と思います。こっち見んなとも。(ひどい)
そうではないんだよなぁ、、なんなんだろうなぁと、一旦手を止め
鬼灯の花言葉や名前の由来、鐐司と幸司のあらましと設定など、調べられるもんは調べまくって、今一度改めて考えることにしました。
ここらへんからリクエスト内容が頭からすっぽ抜けていった。。
普通に、ニッカリしながらこっちを睨んで鬼灯を握りつぶし、背後に鐐司もニッカシ、そういう絵を描いておけばいいじゃないのよ、そう思うんですが。。。
そんなこんなで、やっとしっくりくることが出来たこちらの絵を見せつつ、リクエストをくれた友人には「申し訳ないのだけど。。」の連絡をしました。
いつもはリクエスト通りに描かない、とかしないんですよ。。ただ、今回は友人に甘えてしまった、そういうところもあるし、いつも見ていてくれているからこそ、本気でこたえたいなってのもありました。
ほんでやっとこの絵の説明なんすけど
鐐司はどこへいったかというと、この幸司を見ているんです。
この二つの幸司は鐐司の視点・観点なんです。
1枚目は実際の幸司ですが2枚目は実際の幸司かもしれないし、そうじゃないかもしれないです。
2枚目は、だらしなくネクタイをゆるませスーツをはだけてベルトに手を置き、誘ってるのかというような姿ですが、これは鐐司の思う「真実」であり、そうあってほしい姿です。
すけべにも見えますけど、だらしない姿でもあります。1人では何もできない、弱った、媚びを売るような姿という面もあります。
軽く、幸司と鐐司のあらましをご説明しますと…
幸司は元人間で職長と同じく、状況に翻弄されております。
地獄に鬼として生まれ変わり、知りもしたくない人の心も勝手に脳内に入ってくるし、当初はさっさと自殺をと考えておりました。
が、鐐司に偶然発見され、援助を受け、少しづつ気を持ち直し自分なりになじめるよう頑張ってきたし、今もちょっと変な方向に走りつつも苦しみながら頑張っています。結構頑張り屋さんなんです。
鐐司はそれを助け、見守ってきましたが支配的欲求が芽生えており、「人間ごときに俺が」とか「オレが世話しないと」など良くない感情があります。ただ鐐司は本当に幸司を心配しており、鐐司なりにそんな感情が芽生えたことに苦しんでおります。彼は若いんで。へぇ。
幸司のサトリの能力は鬼の鐐司には効力が無いので知られてないはずですが、ちょっとでも隙を見せたらバレます。幸司をそう思っている鐐司の「真実」が。
だから、幸司が持っている干からびた鬼灯とその中身の実は鐐司の「心」でもあり幸司の「真実」でもある、と、そういう絵です。
ちなみに鬼灯の花言葉には「私を誘って」「私を誘惑して」というのもあります。私はそういうネタになりそうなものを見逃さない。
目がめっちゃ難しかったです。お色気目線だと違う、こっちを見てないといけない、(見んなよと思う)
で、最終的に「疲れた目」になりました。一見嘲笑しているように見えるんですがよく見ると眉間にしわを寄せて辛い顔してます。幸司はこんなポーズ、誘うようなしぐさをとるような奴じゃないことからくる違和感を表現しました。
ちなみにフレーバーテキストのようなものについてですが、これは研究者の幸司らしい屁理屈をイメージしました。内容は「何が真実かなんてわかりゃしないのに、自分のこの姿を真実とするなんて、まぁ君はそういうやつだよ」ということです。鐐司の自虐でもあります。これはすべて鐐司の中の話なので。
絵のほうでいいたいことは、角をクワガタじゃないように変更した、、くらいかな。(すくない)
あと!黒い縄は鐐司の支配的欲求の暗喩です。
ただそれにしたってかなり難産だった絵です。シンプルな割に。
また、リクエスト通りにできなかったことは残念だとも思ってます。。。
という感じです。ご覧いただきありがとうございました!!!