#note何事にもやる気のない子に私たちはどうすればいいか?
何事にもやる気のない児童生徒っていませんか?今日はそんな時にどのように接していけばよいかというお話です。
知的障害があるから?
知的障害とはIQが69以下を示します。
境界知能はそこまではいかないのですが一定の支援が必要な児童です。
IQでいえば70~84と言えます。
知的障害や発達障害と診断されると特別支援教育の対象とされます。しかし境界知能の児童・生徒はほとんど気付かれずに支援対象外になることも少なくありません。
しかし、支援学級の児童と同様につらい思いをしていることが多いということを私は意識しています。
うまくいっていないときに子供たちは表情や行動でサインをだします。
それを見逃さずうまくいかないことに対してどんな支援をすべきかを考えるのも特別支援学級担任には必要なことですよね。
今日はそんな中、「やる気を出さない児童」についてのお話です。
夢ややりたいことを小学校では聞かれることが多くなりました。
これはキャリア教育を進めて、将来の自分の職業を意識させたうえで勉強に取り組ませればやる気を出して学習に取り組めるのではないか?という考え方からきていると私は思います。
でも、将来の夢や学校での目当てを聞いた時に「ないです。」という子はいませんか?
もっと積極的にいろんなことにチャレンジしてほしいなと思います。
行事ごとの役割決めの時そういう児童は自分の関心のない余った役割を担当することになり、ますますモチベーションが下がってしまうことも少なくありません。
でも私たち大人もやる気の出ないときってありますよね。どんな時にやる気が出ませんか?
私の場合、まず第一に十分におなかが減っていたり心配なことがあるとにやる気が出ません。これは大人も子供も同じですよね。
さらに、家族から愛情を感じていたりクラスの中で親切にしてもらっていると本人が思っていることが重要です。
さらに自分のことを周りの人から認めてもらっていて、初めてやる気を出して物事に取り組めるのです。家庭環境や周りの友達との関係もよく見てみる必要があります。
気になることがあったら校長先生や教頭先生,特別支援コーディネーターや生徒指導の先生方にも話をしておいて、気になることがあることを理解してもらうといいです。
いろんな動画でも取り上げられていますが,やる気を出させるというのは実はとても難しいことなんです。だから担任としてどんな言葉をかければ認められたと思うのかを考えておくことが必要です。
またその際、担任として保護者に協力を依頼するときに気を付けることがあります。
担任から保護者への電話は子育てについての自信を失わせてしまうことになることもあります。また、担任としてはいい所を伝えたつもりでも家庭での大変さをわかってもらえないと学校への不信感を増してしまうことにつながることもあります。
担任としての自分の言葉を保護者や児童がどのように受け取っているのか相手の電話口の言葉のニュアンスで聞き取ることも大切です。
やる気を出すということは一朝一夕に改善はできません。それを知っているだけでも一歩前進と言えるでしょう。
またどんな部分に児童が自信を持っているのか?どんなことを認められると嬉しいのかをよく見ておくことが大切です。
特別支援教育ではうまくいくことよりもうまくいかないことの方がはるかに多いです。でも失敗から学ぶことの方が多いのです。
「さあ、次行ってみよう」「この失敗を次に生かそう」
という意識で明日も頑張りましょうね!