人間の肉体と精神を5つの集まりに分けたものを五蘊(ごうん)と言います!今日はこれについて調べてみました!!(^^)!
五蘊(ごうん)物質界と精神界の両面の有為法を示したもので,五陰(ごおん)とも書きます。仏教では,人間の肉体と精神を5つの集まりに分けて示しています。
色(しき)・受(じゅ)・想(そう)・行(ぎょう)・識(しき)です。
「五蘊」と「十二処」「十八界」を並べて三科と称します。
①色蘊(しきうん)→色・形あるもの→物質
人がそこに居るという対象になる物質的存在の総称です。体のことですね。目に見えるものということで,目に見えるものには「色」があるということで「シキ」と称しています。体は自分と周りという世界の中で,一定の空間を占め,ほかの存在と相容れませんが,絶えず変化する性質を持ち,やがて消滅します。
②受蘊(じゅうん)→感受作用。自分の受け取る感覚
肉体的,生理的な感覚のことです。六根「6つの感覚器官 目、耳、鼻、舌、身、意思」と六境「色(物体)声(音声)香(かほり)味(風味)触(所触)」と六識「眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識」の接触和合から生じる苦・樂・不苦不樂の印象感覚のことです。内なる心が外界と接触してそこに樂・苦・不苦不樂を受け入れることも意味しています。
③想蘊(そううん)→表象作用。概念的に事柄を認識すること。
事物の形象を心の中に思い浮かべること。対象の在り方を心の中に浮かべ表象すること。言葉や物事の概念をつかむこととも言えます。これが悩みの元のような気もしますね!
④行蘊(ぎょううん)→意識を生じる意思作用
意思の形成力。心がある方向に働くこと。これが行動の目的と言えるでしょうか? 色・受・想・識の四蘊以外のことです。
⑤識蘊(しきうん)→認識作用
対象を得て区別して知るもの。知り分けること。いわゆる知恵ですね。知恵には知識・見識・胆識の段階があります。
人間はこの5つに執着するために苦しみが生まれるという考え方を
「五蘊盛苦」(ごうんじょうく)と言います。