【尊徳が唱えた報徳】
「give and take」とは「持ちつ持たれつ・助け合い」という意味です。
しかし、その考え方は「敵をつくる、人を不幸にする見返り思考である」と尊徳は考え危険視していました。
何故かというと、自分が人の為に尽くしたとまず最初に考えると
「あいつに○○してやったのに・・・」という思考に陥りやすい
からです。
そうでなかったとしても
「幸せになる為に今は我慢する」ともとれますよね!
私は、仕事柄、我慢できる子供たちがつらくなってしまう様子を見たことが多いです。
過ぎたるは、なほ、及ばざるがごとし。
あまりに強い我慢は、
その子が他の人にも我慢を強要することにつながるのです。
それに対して「take and give」の考え方は、
人に何かを要求する、あるいは、お返しを期待するのではなく、
すでに自分がたくさん徳を受けていて恵まれているということを知って
それに報いるように考えるということです。
「頑張ったから幸せだ」ではなく
「幸せだから頑張ろう」という思考になるのです。
「周りへの恩返し」が必要なのでしょうか?
それは本当の喜びはgiveの部分にあるからです。
「take(自分は受け取っているなあ)の達人」は
もちろん「幸せ探しの名人」で「ありがとう探しの名人」。
「ありがとう」の反対は「当たり前」。
当たり前の考えが感謝の気持ちを妨げることになります。
当たり前にしてくれている皆さんの苦労を
ねぎらう。
これも自分を幸せにしてくれるのです。
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