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努力にまさる天才なしってホントかな?

頑張っているあなたに、「大丈夫!努力は裏切らないよ」。」という温かい言葉をかけてくれる人は多いかもしれません。

でも、令和のこの時代の努力はどのように考えればいいのでしょうか?

致知の言葉はいつもはすうっと考えなく納得できるものが多いのですが,

今月の言葉の意味はどういうことか

自分でちょっと考えてみる必要があると思いました。

努力って、私は安易に使う言葉ですが,実は気を付けて使わなければいけないのかもしれないと思ったからです。

天才とは…。

努力では到達できない才能や能力を持っている人のこと。

致知11月号では努力できるというスキルを持つことが,

才能を限りなく伸ばすことができる才能だと紹介しています。

まさに努力できることが天才!

しかし近年管理職や周りの先生方から言われることは
「努力だけではダメ。効率良く働きなさい。」ということです。

これは,より効果的に働きましょうということ。どうすれば効果的に働くことができるのか考えるために,努力が必要です。

私は個別支援学級の担任なので,毎年コーディネーターとして交流学級の先生方や管理職の先生方,そして子ども達にお願いをすることが多いです。

個別支援学級に児童が在籍した時。交流学級に対して,

自分のクラスから支援学級に行って勉強する友達のことを温かく見守り優しく声をかけてほしいとお願いをしています。

これは,非常に気を遣い疲れる仕事です。

なぜなら

①在籍する児童・保護者,交流学級担任,交流学級児童,管理職,特別支援コーディネーターなど多数の価値観をもつ人々が納得できるような話をしなければいけない。

②保護者の児童に対する大切にしてほしいという思いを反映させたい。

③人間の感じ方・受け取り方は千差万別。

であるからです。

在籍する児童の実態は学年によっても,クラスによっても毎年違います。環境が違うので私が気を付けていることは「自分の先入観を捨てること」です。

教師になってすぐの先生にも私のクラスの交流学級のベテラン先生にも原稿を読んで聞いていただいて誤解がないかどうかを確認してみるのもいいですね。

課題はその児童はなぜ個別支援学級にも通うのか?ということをクラスの8割の児童が理解できるよう明確に伝えることです。そして,応援してもらえるようにお願いすることです。

いつもは集中していないクラスに対しても,支援学級に通い始める児童の安心に繋がることなので慣れることなく油断することなく丁寧に話すことを意識していきたいと考えています。

「私は伝えた」ということでなく「相手に伝わった」ということを大切にしたいです。

佐藤先生が長年やってて詳しいから、そういうことは任せておけばいいと思われることもあります。でも,時代の変化による教育観の変容。学級担任が足りず教頭先生がクラスを受け持つことになっている状況や,過酷な今までの児童の実態・境遇を知るほど,これでいいのかな?これがベストだったのだろうかと迷いが生じます。

だから私は確かに「努力にまさる天才なし」ってこういうことなんだろうなって思いました。

ま,天才じゃないけどね!


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サトケンのnote個別支援研究所
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