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『教えてください』と素直に言えない人は損をする

みなさんは職場でわからない事があったときに、素直に「教えて」と言えますかね?
僕はわりとすぐに人に頼っちゃうほうなんですが、結構この「教えて」って言えない人が多いと思うんですね。
今回はそんな「教えて」と言えないと、損をしちゃうかもよ、というお話をしていきます。

先日僕の職場で、アスペの人がいるんですが、発達障害ですね。
50歳ぐらいのおっさんなんですが、その人が歩行器というのが病院に足りていないから、購入したほうが良いんじゃないかっていう話を朝礼で出したんですね。

もちろんその提案自体は素晴らしいとは思うんですよ。
足りない物品があるなら、購入を検討するのは良いと思うので。
ただ誰もその声を上げていないし、誰も困っていない状況で、彼が勝手に足りないと思い込んで動いたんですね。
で、彼は1人で何台あるかを調べて、稟議書を提出したんですけど、一瞬で没になったんですね。

なんでかっていうと、その内容が
病院に何台歩行器があるけど、何台使用中ですと。
だから何台買ってって書いてあるんですよ。

これはひどいなと思ったんですね。

みなさんも、もしかしたら稟議書とかを作成した事があるかもしれませんが、基本的にどの程度の利益が出るのかっていうのを見える化しないと、動いてくれないんですよね。

例えば、歩行器というのの必要度は何%で、現在の稼働率が100%を超えてしまっている。
そのせいで、入院期間が長引いたり、治療の妨げになってしまい、自宅退院できずに、施設にいくことになる人が何人か出てきましまう。そのときに生じる損失額が〇〇円です。逆に自宅退院になったさいに、外来受信に促せる人の割合が何%を見込んでおり、自宅退院までできれば利益は〇〇円です。
歩行器1台の購入で、3ヶ月後以降の、利益が〇〇円となるため、2台の購入を検討しています。

とかだったら、さっきのよりは動いてくれそうじゃないですか。
要は何が言いたいのかっていうと、会社としてはやっぱり利益を上げてくれる人を重宝するんですよ。
その相手のニーズにも合わせた内容を書かないと、聞いてすらもらえないものなんですよね。

で、ここから本題に入るんですが、このおっさんは誰にも、どんな風に困っているとか、どの程度あったら良いのか、とかもしくは稟議書の書き方を教えてください、とは聞かなかったんですね。

もしも僕に聞いてくれたら、少なくても彼よりも稟議書を書いた経験があるから、どうゆうふうに書いたら印象がよくなるかはわかっているわけですよ。

でも彼は誰にも聞かずに勝手に自分の考えで、自分の判断で、勝手に決めて動いて失敗したんですね。

ここで考えて欲しいのが、わからないことをわかったふりして適当な仕事をするのって自分の時間を捨てているようなものじゃないですか。

さらに稟議書に目を通す相手の時間と労力を奪っていると。
つまり人に迷惑をかける行為につながるんですね。
当然こんな風に、相手に迷惑をかける人の評価なんて良くなる事はないので、下手したらそのうち何を言っても話を聞いてもらえなくなるわけですよ。

これはお互いにとって損じゃないですか。

だったら初めから「教えてください」って言って少しでも質の高い仕事をしたほうがよくないですか、って僕は思うんですね。
人ってどうしても、バイアスって言って考え方の偏りがあるので、人からアドバイスをもらうほうが良くなったりするんですよ。
だから信頼できる人に、「お願い、ちょっと教えて」とか「この書類不備がないか、確認をお願いできない?」ってみてもらうほうがいいんですよね。

でもこうゆう人って、きっと「教えて」っていう選択肢が自分の頭の中にはないんですよ。
なんでかっていうと、50歳にもなって、年下の若造に聞くのは、おそらくプライドが邪魔をしちゃうと思うんですね。
これって、本当に損な感情だなと思うんですよね。
僕は別に年上の人に「これ教えて」って言われても、「そんなことも知らないの?」とは思わないですよ。

むしろ人に迷惑をかけた人に対しては「近寄らないで欲しいな」って思っちゃいます。

プライドなんかよりも、とるべきは実利なんですよ。

例えその「教えて」の瞬間だけ、シャクに障ったとしても、結果さえ出れば、評価されるんですから。

だからわからない事は素直に「教えて」と言うとあなたの評価が上がりますよ、と言うお話です。

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