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⑧ミャンマー入門(桐島、ミャンマー語るってよ!)ヤンゴンの山手線?!

桐島です。本日は、ヤンゴンの山手線の紹介です。

その名も、「ヤンゴン環状線(Yangon Circular Railway)」です。

下の記事でヤンゴンの場所は紹介したので割愛します。

ヤンゴンを観光する時の大雑把な場所は、以下です。ヤンゴンは、エーヤワディー川に囲まれていて、一番南の部分がダウンタウンです。

本日の舞台は、ボージョーアウンサンマーケットから、ヤンゴン・セントラル駅までの間です♪

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2017年7月にヤンゴンを訪問した時に、何か見覚えのある列車が走っていると思ったら、、、

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ヤンゴンの山手線(=ヤンゴン環状線)でした(*´ω`*)

そうです。ヤンゴンには環状線があるのです。さらには、なんと一般市民が線路を歩いているのを発見しました。人が線路を堂々と歩けるのは、東南アジアではタイのカンチャナブリぐらいだと思っていました。

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興奮しますね。

私も一緒になって歩いて、ヤンゴン中央駅に行くことにしました(下のマップの赤矢印の方向に歩きました。なお黄色マーカー部分が環状線です)
※マップは、https://myanmarjapon.com/map.htmlの地図を桐島が加工

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地方行きのホームでは、人々がゆったりと電車の到着を待っていました。

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そして、電車に乗ろうとホームに向かったところ、ホームにはやたら日本の広告があるではありませんか。。。(笑)

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懐かしのJR車両があります。Rの文字が電車に見えます。JRからの譲渡車両(例:キハ40 2024)のようです。

石巻線、陸羽東線、只見線、磐越西線等で運行されていた非冷房車のキハ40形・キハ48形が、2015年5月30日のダイヤ改正(仙石東北ライン開業)に伴う車両転配により2015年内に順次廃車となった。廃車後、全19両が2015年~2016年にミャンマー国鉄へ譲渡された、という歴史があるようです。

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ひとまず、ひとつ先の駅に行こうと思って電車に乗って次の出発時刻を車掌さんに聞いたところ、「次の電車は35分後の18時10分」と言われました。

夜に予定が入っていたため35分待つことは無理でしたので、ひとまず車両内を見るとこんな雰囲気でした。

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人の数の少なさが衝撃的です。しかも、利用客はあきらかに暇を持て余している人たちだけです。そして、日本の宣伝も車両内に見つけました。なんだかなーという感じです。

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帰りは、市井の人に倣い線路の上を歩いて帰りましたが、これが車に引かれる危険性が無くて快適ですし、何より目的地へのショートカットになります。素晴らしい♪

後で調べたところ、以下の説明でした。

この環状線は、全38駅を各駅に停車しながら、約3時間で一周できる。料金は15マイル100K(8円)、一周する場合は200K(16円)。チケットはヤンゴン中央駅の路線橋上に設置されたけカウンターや、ホームの売場で購入できる。時計回りは6時10分、8時40分、10時45分、11時50分、13時40分、16時40分、18時10分、反時計周りは6時20分、8時20分、10時20分、11時30分、13時5分、14時30分、17時10分の1日7便ずつになります。

なんと3時間もかけて一周46キロを悠長に一周するのです。時速はなんと15キロ。信号待ちを含めた自転車の速度なのです。。。そして何よりも料金が安すぎる。100Kは8円ですよ。1周しても16円では燃料費分さえも賄えていないと思います。
※ちなみに、山手線は、1時間で1周34.5km、30駅を走ります。

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現在、JRからの譲渡車両(例:キハ40 2024)を使用していますが、今後日本の円借款により、車両と信号システムが改良される予定でして、JICAのHPに以下のようにプロジェクトが紹介されています。

日経新聞、2020年12月8日の記事には、三菱商事がヤンゴン環状線向けに66車両を受注したと記事があり、その車両のイメージは以下でした。

一周(46km)の走行時間は約170分から110分になる予定で、車両はスペイン最大手の鉄道車両メーカーであるCAFが電気系統などの一部に日本製機器を採用して製造し、2023年から25年にかけて順次納入予定とのことです。

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これでヤンゴン市内の交通渋滞緩和に繋がればいいのですね。

東北で使用されていたJRの車両が、ヤンゴン環状線の車両に引き継がれていて、JICAや日本企業がそれをアップグレードしていく。

こんなひと繋がりの歴史を身近に感じられるヤンゴンいいですね♪

みなさま、線路の上を優雅に歩きたければ、是非ともヤンゴンへ。

ミャンマーの情勢が落ち着いたらですが、
「そうだ、ヤンゴンに行こう!!!」

See you next.


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