さて、村上春樹さんの質問を冒頭に書きました。
私なりの答えです。
ラオスにくると癒されることが多いです。
夏休みにラオスでリフレッシュできました。そして、冬休みも同様にリフレッシュできました。
よく考えてみると、ラオスで時間を過ごすことで、人間性を取り戻すことができました。
マッサージをして血流が豊かになるとか、情報の荒波から隔絶されて1日中ボーっとして考えごとができるという肉体的な疲労回復や自分の時間を取り戻せることができるだけではありません。
なぜ、ラオスで人間性を取り戻せると感じるのか?3度目のラオス滞在でずーっと考えていました。
養老孟司さんの「遺言」という本を手にして腑に落ちました(文字通り紙の本を手にして)。
以下引用です。
私のように日本の東京という人工都市(コンクリートジャングル)で、毎朝満員電車に揺られて、黒いスーツ姿の集団と一緒に改札を通り、コンクリートの巨大な建物に吸い寄せされていくという体験を日々繰り返していると、人間の生来の感覚を失いそうになります。
そういった意味で、フッと電車に吸い込まれてしまう飛び降り自殺が少なくないというのは理解できます。
ヒトの感覚を取り戻すために、時たま日比谷公園を散歩したり、休日に東京郊外に出てみるというバランスを無理やり維持しようとしています。
極度にバランスの欠いているように見える人が大勢います。
しかし、養老さんが描いているように感覚が価値を失ってしまった日本では仕方のないことなのです。おそらく、そういった人にとっては日本で生きることが自然であり、当たり前であり、人間らしいことなのです。日本以外の国に行っても、自分の周りで起こることが全て不快に思えるに違いありません。
しかし、バランスのあるヒトにはラオスはオススメです。当たり前のことが当たり前のように起こって、日常が過ぎ去っていきます。
私たちが失ってしまった人間性が、ラオスには当たり前のようにありました。
最後に、村上春樹さんの著書の引用で終わりにします。
日本は、情報や見るものに溢れています。
タイパ(タイムパフォーマンス)という言葉が出るほどに、話題にキャッチアップするために、見なければいけないものが沢山あります。
行き過ぎた企業によるマーケティングや消費者による相互の欲望の喚起は、資本主義の極限の姿を見ている気がします。
こんな点で、ラオスで、ゆっくりするのはおすすめです。
See you soon.