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㉔ミャンマーでのインターンシップ(ベイMyeikの現状)

2017年7月の記事です。

ミャンマーの南の方にMyeikと書いて、ベイと読む都市があります。絶対に読めません。(笑)

インターン先の先輩(ミャンマー人含む)に連れ行っていただき、各種施設を見学することができましたので共有します。地球の歩き方の説明は全く魅力のない書きぶりで、「アンダマン海に注ぐタニンダーリ川の河口に栄えたベイは、漁業が中心のローカルタウン」とあります。

ベイはダウェイの南にあります。タニンダーリー地方の首都はダウェイですが、ベイの方が人口が多いです。それぞれ23万と32万人

1人では絶対に行く気にならない町でしたので、この機会に行くことが出来て良かったです。

まず、市内に唯一そびえ建つThein Daw Gyi Paya(テインドージー・パヤー)とそこから見た市内の光景です。

アンダマン海には沢山の船が停留しています

見学した施設の概要に関して以下の通りざっくりとまとめました。

Ziwasoe Natural Bird Nest(ツバメの巣店)

●ベイには人工的にツバメを呼び(鳴き声などで呼び寄せる)巣を作る店が 67 店舗、自然に屋内に作る店が 1 店舗あり、Zowasoeは自然な環境でツバメを迎い入れて育てている。他の店は音楽を流してツバメを引き寄せて、逃げるのを防ぐために出口をトンネル状にしているといった人工的な環境の店。
●バイヤーは中国からが多い。直接バイヤーに売るケースもマーケットを通すケースもある。
●価格は20グラムの固体で3000円(2グラムが入ったドリンクは350円)年間収入は、13500,000チャット(120〜130万円)程度(1つの巣の重量は8グラム)。
●ドリンクを作るための調合や容器詰は、容器を購入して自分たち家族でおこなう。
●ツバメは巣を年3回作る。一度撤去した8カ月後には巣ができており、それを収穫し、販売。

上に見えるのがツバメの巣
人口的な家に比べてツバメは自由に出入りできます
20gで3000円の商品
1番大きいペットボトルのドリンクも3000円でした

Starカシューナッツ工場

●カシューナッツの生産工程は蒸す、割る、余分な殻を取る、焼く流れ。各セクション毎に担当が分かれている。
●工場には 85 人のワーカがおり、そのうち 60 人程度はカシューナッツを割る人。残りの20 人が皮をむく人など。
●最終製品は10キロごとに段ボール箱に詰められるが、売価は不明とのこと。
●給料は基本的に4,100〜5,000チャットだが、処理スピードの速さに応じてプラスがある。

カシューナッツの殻が蒸す際の燃料です。これぞエコ!!!
蒸したカシューナッツに割って中身を出しています
工場内は活気に満ちています
茶色の殻を取っています
余分な殻を取っています。託児所付きです。というより、子どもを連れてきても自由にしています

Pyi Phyo Tun International

●ソフトシェルクラブの養殖場。2004年に操業して開始して、以前は養殖場の数は10だったが現在は20になった。いずれは30にしたい。1つの養殖場の従業員は10人いる。加工工場、営業担当も含めて総従業員は5,000人。
●給与は日給3,600チャットから年次と業績に応じて昇級。住まいと1日3食は提供される。
●毎日1,000キロが中国、香港、台湾、日本、シンガポール、オーストラリア、カナダに輸出される。中国と香港への輸出が多い。そこから日本への間接輸出も大きいと思うが、具体的数字は把握していない。
●日本に輸出する場合は、マレーシア経由。マレーシアまでは50時間かかる。クラブは加工後に24時間しか鮮度が持たないため、冷凍輸出が基本。1キロ4.5匹で16ドルでの取り扱い。
●海で捕獲した70グラムのクラブを、3ヶ月かけて90グラムにして1度脱皮、その後4ヶ月かけ110グラムにして2度目の脱皮、10ヶ月後の3度目の脱皮後に最終製品となる。
●海での捕獲禁止期間は10月から4月にかけての約半年間。

こちらの黒のケースの1つに1匹が入っています
脱皮前、脱皮後です。脱皮後のクラブは柔らかくてプニプニです
出荷待ちのクラブ達
クラブの脱皮の動画を見せてくれました。もちろん早送りです
会社の上空写真です
夜の光景は幻想的ですが、仕事は大忙しです。一瞬で脱皮しそうなクラブを見分けます

See you soon.


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