72.ミャンマー・タイ・ラオス国境を巡る旅(チェンライからPart1)
書を持って、旅に出よう!シリーズですが、前回インドネシアから長らく更新できていませんでした。
今回はミャンマー・タイ・ラオス国境を巡る旅です。
目的地は、ミャンマー・タイ・ラオスの3国境が接しているポイントです。
ここは、もともと“世界有数の麻薬密造地帯”として知られ、黄金の三角地帯「ゴールデントライアングル」と呼ばれています。
以前は、ラオスもタイもこの付近で麻薬を製造していたので、有名でした。
現在、ゴールデントライアングルで、麻薬は製造されてはいませんが、
ミャンマーの北東部シャン州は麻薬の一大密造拠点です。
特にミャンマーの2021年2月のクーデター以後は、生産量が爆増していて、それが、タイやラオスを経由して日本にまで渡っていると言われています。
興味のある方は、以下の国連のレポートをご覧ください。
https://www.unodc.org/documents/crop-monitoring/sea/Southeast_Asia_Opium_Survey_2023.pdf
旅路
今回7月18日は、ヤンゴン→チェンマイ(直行便)、チェンマイ→チェンライ(バス)で行く予定でした。チェンマイ→チェンライは180kmしか離れていないので、飛行機が飛んでいないため、陸路移動です。
1日目(7月18日)は完全にミスでした、、、( ゚Д゚)
チェンマイの空港から、チェンマイバスターミナル3に乗り合いのトゥクトゥクで移動の際、携帯で仕事をしていたため乗り過ごし、タクシーで向かいました。
バスに乗れない!
そして、チェンマイ行きのバスは、グリーンバスのみなのですが、17時の便も17時40分の便も予約で満席、、、
そして、キャンセル待ちはしていない!、という強気の態度でした。
仕方なく、BoltというGrabよりもお得なアプリでタクシーを呼びました。
画面上の値段は、1400バーツ(約6000円)でしたが、メッセージが送られてきて、価格交渉がはじまり、1800バーツ(約7700円)に落ち着きました。
結局あまりGrabの価格の1900バーツと変わりません、、、
バスは300バーツ(1300円)ぐらいなので、凄い価格差ですが、チェンライのホテルを予約しているので、移動するしかありません。
バス停で、タクシーを待っている間にちゃっかりカオソーイを注文しました。
2分で出てきました♪ チェンマイのカオソーイ最高!!!
給油ができない
まさかに、ガソリンスタンドにタクシーが寄ってから、なんと2時間も待ちました。3時間30分でチェンライに到着するのに、ガソリンスタンドで2時間待ち、、、
ひょっとして、ミャンマーと同じで、ガソリンが北部の都市まで来ていないのだろうか?!と思ったところ、他のガソリンスタンドは、ガラガラでした。このガソリンスタンド、おそらくお得なのでしょう!!!
お得なガソリンを待って、2時間、、、(´;ω;`)
やっとチェンライに到着
14時30分にチェンマイの空港に到着して、なんと、8時間後の22時30分にチェンマイに到着しました。感極まります、、、
本来であれば、4~5時間でチェンライに着くのに、かなり回り道をしてしまいました、、、
22時30分でもそれなりの明るい街の雰囲気、、、ヤンゴンとは違います。
バスで来れると思っていたので、バス停から歩いてすぐのWiang Innというホテルを予約していました。かなり古めかしいホテルです。
夜に、廊下を歩いていると、ミャンマー人の声が部屋の中から聞こえてきました。結構、ミャンマー人も宿泊しているのでしょう!!!
これで、Day1が終了しました。
1日の旅行計画(Day2)
(行き先は事前に決めずその日その場で決めます)
2日目は、以下に行きました。
Mae Fah Luang University
ミャンマー人の友人の紹介により、キャンパスを見学しました。
タイの王室により1998年に創設した大学のようで、全校生徒15,000人を擁しています。最近はミャンマー人の学生も増えて約2,000人が在籍しているようです。
お洒落なTea Houseがあり、収穫→商品化→お店での販売・飲食まで自前でしているようです!!!
チェンライから北部のゴールデントライアングルまで行く道のりは、晴れ渡って広大な大地という感じでした。
Wat Phra That Pha Ngao+Skywalk
ここは、1日レンタルをしたタクシー運転手のセタパットさんのお勧めの場所ということで行ってみました。
展望台のようなSkywalkからの景色が綺麗で、ラオス側も見渡すことができました。
以下が、Skywalkです。靴の上にレンタルの靴下を履いて、ガラスの上を進んでいきます。
これがSkywalkからの景色です。川を挟んで右がラオスで、左がタイです。
Skywalkの隣にカフェがあり、リーズナブルな価格でした。
バンコクでは、カフェは400~500円しますが、こちらでは200~300円でありがたいです。
タイ側から見たラオスの雰囲気です。
タイ→ラオスへ
タイからボートで日帰りでラオス側に行けるとのことだったので、行ってみました。International Departuresでパスポートを提示して、ラオスにボートで行きました。
3国境が交わる時点
船の上からの雰囲気は、以下のような感じでした。
そして、ラオス側に約5分で到着しました。
以下のような形でラオスの女性のお迎えがありました。
ラオス側は、やはり中国語が目立ちます!!!
船着き場の近くから、乗り物代は1人30バーツでした。
ゴルフカートのような乗り物で、カジノを目指します。
ラオス側のKings Romans Casino、China Town
これが、中国人が建てた異様な雰囲気のカジノです。人口や観光客の数の割には、バカでかいです。
今回は、2024年7月19日です。
以前来たのが、2018年1月10日だったので6年と半年ぶりの再訪です。
このカジノの詳細記事は、以下を参照ください。
感想としては、6年と半年が経過して、前回からそこまで発展している感じはしません。確かに、建設中のレジデンスエリアは、以前は見られなかったですし、ディズニーランドのパクリのような雰囲気のエリアもありませんでした。
しかし、中国の開発スピードからすれば、もう少し発展していると想定していました。
周辺には、建設中のレジデンスがありました。
ここで、2018年1月の以下の写真を見ると、カジノの奥に見えるホテルが完成したことがわかります。また、カジノの手前にある原っぱが、上の写真のレジデンスエリアとして建設中でした!!!
カジノ内は金曜だったので、あまり人はいませんでした。
ディーラーや受付には、ミャンマー人従業員も多いことがわかりました。聞き取りでは、300〜400人が働いているようです。
前回と同様、タバコの匂いがきつかったです。ギャンブルに興じているのは、中国人でした。
カジノ内では、一切、バーツやラオスキープの表示はなく、すべて中国元(Renminbi)の表記でした。
そして、凄い上から目線のポスターがありました。
まあ、さすが、中国。「俺様が与えてやっているんだ!」というオラオラ系の感じが伝わってきます。
"The Lao people lent us a piece of land, while we returned them with a city."と記載があります。
まだまだ、建設中の建物も見えました。
これは、中華街なのですが、人はガラガラでした。
中華街にある食料品店の品物は、すべて中国産でした。
帰り道、ゴルフカートのような車で帰る最中の風景です。
ラオス側の船乗り場です。
タイ側の船乗り場です。気軽にラオス(実質的に中国領)に行って帰ってこれました。
Golden Triangle
最後にタイ側の有名な観光スポットに行きました。
やたら、沢山モニュメントがありました。
ここが、よく写真で紹介される有名な場所のようです。
奥の緑の三角州のような箇所がミャンマーです。本当に目と鼻の先です。
Wat Pa Sak Historical Site
ドライバーのセタパットさんは、最後の最後まで色々な場所に案内してくれようとしました。感謝です。
18時30分に、Chiang Saen地区の遺跡に連れていってくれました。
周辺にも遺跡があり、アンコールワットを彷彿させます。
Wat Phrathat Chedi Luang
そして、最後の最後まで、同じChiang Saen地区の有名なお寺に連れて行ってくれました。
朝から夜まで、本当に充実したDay2になりました。
夜は、カンボジアから合流した友人も一緒に、「居酒屋ナツ」という日本食屋さんに行きました。イカ焼きは非常に美味しかったですが、ラーメンは不味かったです 笑
最後は、Night Marketに行きました。
Night Marketでタイ鍋を食べて、満腹になりました。
6年半ぶりにゴールデントライアングルのラオス側の中国人が支配するカジノや街の様子を観察できて、非常に勉強になりました。
いまや、ミャンマー人が、どこにでもいることがわかりました。
Day3に続きます( ´∀`)
【8月6日追記:タイから見えたミャンマーの実態】
タイから見えたミャンマーは、完全に国軍が支配していた地域でした。
以下は、New York Timesから引用したマップです。
こちらの、緑の丸枠が、ちょうどタイから見たミャンマーでした。
すべて、赤のLargely military junta control(ほぼ国軍支配地)でした。
どうりで、安全そうに見えたわけです。