独学資格取得の手順

こんにちは。
私が独学で資格を取得した方法や、覚え方などを書こうと思います。
2級建築士、建築施工管理技士を私はこの方法で覚えて取得しました。
新たに来年一級建築士を受けるため、この攻略法を自分の為にもまとめておこうと思います。

基本的に他の資格にも応用が効く基本的な戦略なので、是非みなさんにも参考にしていただきたいです。
それではよろしくお願いします。

・まずは合格基準を明確にする!

まずやるべき事は合格基準を知る事です。
当たり前かもしれませんが、これは必ず明確にし、忘れないようにしましょう。
参考に私が目指す一級建築士学科の合格基準は下記の通りです。

科目        合格基準点

計画   11
環境設備   11
法規         16
構造         16
施工         13

総得点  97

科目基準点(それぞれの科目の合格基準点)
合格基準点(全科目合計の総得点)
それぞれのラインを超える必要がある。

私が受ける資格試験の場合、このように
総合得点のほかに、各科目にも合格点が存在します。
これでわかるのは「苦手な科目を捨てることができない」
と言うことです。
全ての科目に対し苦手を潰し、克服しなければならない。と目標が見えてくるわけです。

逆を言えば他の資格の合格基準が総得点に対してだけの場合は思い切って苦手な項目を捨て、
得意科目に絞ることも可能です。

このように合格基準を最初に知っておくことで何に重きを置くのか、どう対処すればいいのか、などの対策が練られるようになるので勉強よりも先に合格基準を明確にすることが大切なのです。

・問題数を知る

次にやる事は全部で何問の問いが出てくるのかを知る事です。
各科目で何問出るのか、全部で何問出るのかを知る事です。
また選択問題の場合は何個の選択肢の内、何個選択するのかなど、出来るだけ細かく問題について書き出してみてください。
私の場合は下記です。

科目        問数

計画   20
環境設備   20
法規         30
構造         30
施工         25

総問   125
※全て四肢択一

このように書き出し、先程の合格基準点と照らし合わせると何問間違えられるのかの許容範囲が分かります。
これがわかっているのと居ないのとでは試験中の心の余裕が違います。

わからない問題に出会した時に「まだ〇問は余裕があるから飛ばして次に行こう」と思えるので、問いの数は知っていて損はありません。
知らないと変に焦ってしまいますので、必ず確認しておきましょう。

・過去問を解く

試験の概要がわかったところで、早速問題を解いてみます。勉強はしないで良いです。
とりあえず今のままで過去問を解いてみましょう。

ここで大事になってくるのは実際の試験時間と同じタイムでやってみる事

早く解き終わったからといって終わりにしたり、次の科目に移ったりしてはいけません。

問題を解くのにどれぐらい時間がかかって、どれぐらい時間が余るのかを知る為に試験時間は必ず守って下さい。
そして余った時間で問題を見直して下さい。
よく考えればわかる問題があるかもしれません。

これをやるメリットはいくつかあります。

1.本番での時間配分の計画を立てやすくなる。
2.試験中に集中力を保つ練習になる。
3.わからない問題に取り組む能力が付く。
4.意外と時間に余裕が生まれることを知れる。

などがあります。
特に1の時間配分はとても重要です。
時間配分の計画については後記しますので、
詳しくは
・試験中の時間配分計画
を見てください。

それでは次の項目にいきましょう
次は最重要の勉強方法です。

・覚えない勉強法【1】

続いては最重要の勉強法です。
いくつかの方法がありますのでそれぞれ項目を分けて説明していきます。

まずは覚えない勉強法です。
私は暗記が得意ではないので、基本的には問いの中から答えを導き出します。
覚えないって「は?」ってなると思いますが、
簡単な事ですので安心してください。
例えば、不適当なものを選ぶ問題があったとして選択肢の中に下記の文があったとします。

・読書とは文字を書き起こし本にまとめる行為を言う

これは明らかに不適当な肢ですが、なぜ不適当か考えてみます。

読書とは書物読む行為であり。文字を書くものではない為不適当だと言えます。
この時に考えるべきは読書という単語が何を表しているかです。

当たり前ですがむから読書と言います。
書と読と言う漢字が合わさって読書という単語になります。
このように単語にはなにかと何かが合わさってできています。
知らない単語が出てきた場合は単語を分解し、それぞれの意味を考えてその単語が何を表しているかを考えます。

この方法は問題に

〇〇とは××である。

の様に単語の説明を合っているかを聞いてくる問題に有効です。
難しい単語でも分解して考えれば、意外と簡単に答えが見つかりますので、是非試してみてください。

・計算問題は式のヒントが問題に書いてある【2】

次は計算問題対策です。
ここでも問題をよく読む事で答えを導き出せることがあります。
例えば

高さ3m、長さ5m、幅2mの立方体の体積は何㎥か。

と言う問いがあったとします。
ここで注目すべきは答えの単位が「㎥」である事。
㎥とはつまり ㎥=m×m×m です。
mを3つかければ良い事がわかります。
なので、3m×5m×2m=30 ㎥
で答えが出ます。

このように単位には式が隠れています。
それを正しく理解し、正しく計算してあげれば多くの場合、問題を解く事が可能になります。
落ち着いて問題をよく読み、ヒントがないか見てみれば意外と簡単に解けると思います。

・固有名詞は画像検索して覚える【3】

次は固有名詞の覚える方法です。
試験では多く名詞に関する問いが出てきます。
例えば

林檎とは赤色で球体の果物である。

このような文章があった場合。
まずは林檎の画像をGoogleで検索してください。
画像を見て理解すると格段に覚えるのが早くなります。
知らないものが出てきたらとりあえず検索して、画像を見る。
やってみれば分かりますが、物を見て理解すると問いを見た時に自然と頭の中に画像が出てくる感覚があります。

あとは問いと頭の中の画像を照らし合わせて、問いの正誤を見極めるだけです。

・悲しいかな数字は暗記【4】

最後に残るは数字系。。。これは酷ですが暗記が必要です。ただ、【1】〜【3】を実践すれば暗記する量は減ったと思いますので、後は気合で暗記しましょう。

といってもコツが無いわけではありません。
暗記は最低限に抑えたい私は出来る限り暗記を少なくするコツを編み出しました。
それは基準値を暗記する事です。

例えば

外気温が30度を超えた場合、裸にならなければならない。

外気温が20度を超えた場合、半袖にならなければならない。

外気温が10度を超えた場合、上着を脱がなければならない。

このような暗記があったと仮定して、

これを覚えるには私なら、
暗記するのは10度を下回った場合上着を着る10度上がる毎に一枚脱ぐの2つです。
3つとも暗記する必要はなく、基準になる部分を暗記し、それからいくつ毎に何をするのかを暗記します。

この暗記法なら少ない暗記だけで乗り切る事ができますので是非活用してください。

それでは次に基本的な学習方法です。

・テキストではなく問題集を解く。

みなさん勉強といえば、教科書やテキストを読みがちですが、基本スタイルは問題集を解く事にした方が良いです。

なぜかと言えば、物事を覚えるにはインプットとアウトプットのセットが基本だからです。
さらにいえば重要なのはアウトプットです。
だから問題を解くのが覚えるには1番良いのです。

基本の流れは下記です。

問題を解く→正解なら次の問題
     →間違いならテキストで確認

これの繰り返しです。

さらに問題は50問前後にまとめて3回繰り返します。

これは50問解いたら1からまた50問解く、また1から解く、、、
を3回繰り返して、3回目に間違った問題をピックアップし、復習します。
そうする事によって間違っていた問題を解けるようになる快感でモチベーションをあがり、自分の苦手に気がつく事ができます。

間違えた箇所は徹底的に学習し、理解して下さい。

そして同じ50問を2日後にまた解きます。
少し時間を置いてまた解く事で短期記憶から長期記憶になりますので、絶大な効果を発揮します。
またそこでも解けない問題は自分が本当に苦手な問題であることを理解できるので、そこに絞って学習する事ができるメリットもあります。

わかりやすく例でまとめると下記です。

1日目  ・問題集A【50問】を解く
     ・問題集A【50問】を解く
     ・問題集A【50問】を解く
     ・間違えた場所を復習する

2日目  ・問題集B【50問】を解く
     ・問題集B【50問】を解く
     ・問題集B【50問】を解く
     ・間違えた場所を復習する

3日目  ・問題集C【50問】を解く
     ・問題集C【50問】を解く
     ・問題集C【50問】を解く
     ・間違えた場所を復習する

4日目  ・問題集A【50問】を解く
     ・問題集A【50問】を解く
     ・問題集A【50問】を解く
     ・間違えた場所を復習する
     ・問題集D【50問】を解く
     ・問題集D【50問】を解く
     ・問題集D【50問】を解く
     ・間違えた場所を復習する

5日目  ・問題集B【50問】を解く
     ・問題集B【50問】を解く
     ・問題集B【50問】を解く
     ・間違えた場所を復習する
     ・問題集G【50問】を解く
     ・問題集G【50問】を解く
     ・問題集G【50問】を解く
     ・間違えた場所を復習する
6日目
  ・
  ・
  ・
  ・

と言う具合です。50問がきつい場合は20でも30問でも構いません。問題数を少なくする場合は、インターバルを設定するといいでしょう。
あまりにも回転が早いと本当に覚えているのか、さっきやったばかりだから覚えているのか分かりづらいことがありますので気をつけてください。

学習方法は以上です。
基本はずっと問題集を解きます
たまに過去問を最初にしたように時間をきっちり測ってやってみると新たな課題や自分の今の立ち位置が分かりますので、それも忘れずに行いましょう。

・試験中の時間配分計画

試験時間は各試験によって様々なので何分とは言えませんが、基本は4分割します。

1/4  では自分がぱっと見解ける問題を解きます。
4/2
4/3  
ではその他の問題をよく見て間違えのないように解きます。
4/4  では解いてきた問題をもう一度よく読み間違いがないか、チェックミスがないかを確認します。

このように時間配分の計画を立てると、解けるはずの問題が解けなかったり、難しい問題に時間を割かれて焦ったり、と言う事がなくなります。問題に使う時間は個人差があり、きっちり時間を分けて考える必要はありません。最初にやった過去問などの時間を参考に自分なりに『確実に解ける問題を解く。時間のかかる問題に取り組む。ミスがないかチェックする』の3つに時間を割り振るのがいいと思います。

・試験問題の解き方

試験問題の解き方として、先程の時間配分計画に則って説明していきます。

まずは『確実に解ける問題を解く』です。
ここでは時間をあまりかけたくありません。
自信がある問題を解いて次に移ります。
例えば次のようなシュチュエーションの問題。

問. 正しい記述を選べ

1. 間違った記述
2. 正しい記述
3. 間違った記述
4. 間違った記述

この場合。2を見た時点で答えが分かれば、答えを記入して3以降は読まなくて大丈夫です。
そして次の問題に移ります。
過去問を解いていれば、「この問題知ってる」って言うのが結構出てきます。解ける問題に時間をかけるのは得策では無いので、さっさと次の問題に移りましょう
見直しの時間は取ってあるので、安心してください。


次は『時間のかかる問題を解く』です。
ここでは、さっき自信がなく、飛ばした問題を解きます。
先程の例で言うと

問. 正しい記述を選べ

1. 間違った記述
2. 正しい記述
3. 間違った記述
4. 間違った記述

この問題の場合1〜4全てに目を通します。
正しい記述が見つけられなくとも、間違った記述でなら絞り込めるかもしれません
1.3.4が間違った記述ならば、2が正しい記述です。
3つ絞らなくても、1つでも2つでも選択肢は減らした方が良いです。
1つ選択肢を減らせれば、正解する確率は33%
2つ減らせれば50%と正解する可能性は上がりますので、やけくそになったりせずにしっかり問題に向き合って解いてみてください。

次は『ミスがないかチェックする』です。
ここでは今まで解いてきた問題を見直します。
自信がある問題、難しかった問題全ての設問を通しで見てください
あまり考えすぎることはしなくても良いです。
意外と多くミスに気がつく事あります。
「自信があったけど他の選択肢見たらやっぱりこっちだったな」とか「答えわからないと思ってたけどこの問題やっぱり知ってた」とか色々気がつく事があります。

なので、試験時間いっぱい。ギリギリまで問題を見直すことをお勧めします。

・まとめ

こう言うのは初めて書くもので、読みづらい、わかりづらい部分多々あったかと思います。すいません。
少しでも皆様の参考になれたなら嬉しいです。
皆様の試験合格を祈願いたします。では!

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