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「私、死んだらどうしましょ」!?

子どもの頃、毎晩のように考えました。
夜、寝ているうちに死んでしまったら、死んだことにも気づけず、何も感じない存在になってしまうんだなぁ…と。

そんなことを考えるようになったのは実はとても単純で、アニメの「赤毛のアン」の中でマシューが死んだことが、子ども心にショックだったのでした。

昼は考えない死のことを、夜になると考える日々は続きましたが、これまた単純。『知りすぎていた男』を観て、「ケセラセラ」かと思った途端に止みました。

1月29日号の「週刊読書人」1・2面では、立花隆さんのインタビュー<人は死といかに向き合うべきか>を掲載しています。聞き手は、増刊号Pontoにも連載中のサイエンスライター緑慎也さん。魂の存在から、脳死体験の科学的な解明について、未分化がんや、緩和ケアについてと幅広く話していただいています。

死はこわくなくなった、死について考えることがなくなった、という立花さんは最後に、人生は「胡蝶の夢」だと。

私は、死が怖くないかといえばまだ怖いですが、「胡蝶の夢」について考えると、死や生がふんわりとふくらんで、怖いのとは別の不思議な気持になれる気がします。

8面には香山リカさん、兵藤友彦さん、稲垣諭さんの鼎談を掲載しています。診療室で患者さんと日々向き合っている精神科医の香山さん、
不登校経験を持つ生徒たちに、演劇レッスンを通じて社会を生きていく感覚を取り戻させる授業をしている兵藤さん、
大学の哲学の授業で、自傷や嘔吐などの学生の症状を軽減させるようなケアと考察に取り組んでいる稲垣さんの、
ざっくばらんで真剣な、みらいへ通じる教育の話です。

香山さんが語った、厚労省で冤罪で捕まった村木厚子さんの話、
兵藤さんの「言葉が身体の変化を導き、身体の変化は感情を導く」という言葉、
稲垣さんの、この世界が無で、生きることに意味なんかないとして、どうしてそれを笑わずに、苦しみとしてとらえてしまうんだろう、という話
が印象的でした。

さて、『増刊号Ponto』でイベントを行ないます。第1回は2月27日、「葬」の話です。Pontoで「葬のみちゆき」を連載中の奥山晶子さんと『親を送る』『葬送の仕事師たち』の著者・井上理津子さんにご登場いただきます。
自分の「死」のこと、身近な人の「死」や「葬」のことを、明るく真剣にいっしょに考える時間になればと思います。質問・懇親の時間もあります。https://docs.google.com/forms/d/14VbJaPxQycYlvDSbaB8DvUbJqp6vCDaYMuF77xwZx5E/viewform?c=0&w=1

お会いできることを楽しみにしています。          (編集部S)

↓「週刊読書人 増刊号 Ponto」4号の内容紹介はこちら↓
http://dokushojin.shop-pro.jp/?pid=96380293

↓「週刊読書人 1月29日号」の内容紹介はこちら↓
http://dokushojin.shop-pro.jp/?pid=98139183

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