書評「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本~世の女性たちを笑顔にする本~
発売早々に3刷となった話題の『ちゃん卒本』!
ちゃん卒って、“ちゃんと”という世間体や常識など、他人軸の思い込みを外し、“自分は本当はどうしたいのか”を自分の心に常に問い、それに従って自分らしく生きることだと私は理解しています。
あなたは自分が“ちゃんと”という他人軸の産物に縛られていることに気づいていますか?
“ちゃんと”って知らず知らずのうちに自然と価値観に埋め込まれているからそこに気づくことって難しいし、ましてや頭の中では“ちゃんとすることが良いこと”と思ってたりするからたちが悪いよね。
好きじゃないことや向いてないこともちゃんとしなきゃいけないから頑張っちゃう。
あれもこれも、キャパオーバーなのにちゃんとしなきゃいけないから頑張っちゃう。
それで疲弊していては自分も周りにも幸せにはできない。
嫌いなら嫌いって言っていい。
例えば本の中にも
家事も育児も、特に女性は自分が苦手だと認めるのに勇気がいる風潮があるけれど、本当に好きだったり得意な人のほうが、実は少ないと思います。
と書いてあって、うん、私、前女友だちからの家の汚さ問題についての悩み聞いてて、「旦那と私で部屋の汚さへの認知レベルが違うくて・・」という旦那が低くて自分が高いからその折衷案についての話だったんだけど、女性は綺麗好きでいなきゃいけないだろうという思い込みから同じ女性側の立場で話してたけど私旦那側だった(笑)
著者は、こういう一見恥ずかしいことなんじゃないか、こんな自分じゃだめなんじゃないか、ということを普段からもこの本でも大いにさらけ出してくれているから、こんな自分でも大丈夫なんだと思わせてくれる。
世の中には、女性だから、ママだからこうあるべきとか、とにかくもはや明確な根拠もないウソや神話や戯言があふれてて、それに影響されて苦しむことも多々ある。
そんな思い込みを持っている私たちに、
こんなことしていいんだよ!とか、
それ、本当に必要なこと?もしそうでないのならやめちゃっていいんだよ!
と、“ちゃんと”でがんじがらめに固くなった心をゆるめてくれる。
ちゃん卒本は、そんな著者のユニークな指南がたくさん詰まった救いの本だと思う。
私はこの本が多くの人に読まれることによって、不要な他人軸で自分を苦しめたり、他人に自分の価値観を押し付けたりする人が減り、自分の本当の気持ちに正直になり、気持ちも体も楽に生きて、お互いを尊重し合える人が増える世の中になってほしいと思う。
執筆 icecream
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