書評 分断を生むエジソン〜才能を持った者の進む道とは〜
デビュー2作で25万部と驚異的な数字を売り上げる北野唯我さんの最新作。『分断を生むエジソン』。
北野さんの膨大な知識量から培われる独自の思考が好きで、その思考を知りたいと思いこの本を手に取った。
北野さんが考える世の中の構造、才能を持った者の生き方、その他にもビジネスや生き方における学び等、多くの気づきを得られた学びの多い本となった。
中でもおもしろかったいくつかの話をご紹介。
影響力の地図
あなたは、あなたが所属している会社や学校が1:2:10:100の割合で役割のグループになっていることに気づいているだろうか?
例えば学校なら、
「今のルールを破ってしまうような新しいもの好き」が1人いれば、その10倍は「勉強ができる優等生タイプ」がいる。数は少ないが「生徒会や文化祭・体育祭などで公益のために学校と交渉するタイプ」もいる。そして彼らをフォローする人たちがその100倍近くいる
会社でもそうだろう。
新しいものを作る人、既存のビジネスを守る人、そして管理する人やルールを作る人、最後に、目の前の業務やオペレーションに集中してもらう人。
大事なことはここに上下や、どれが優れているとかはなく、たんなる役割の違いでありすべては等しく需要だということ。
この影響力の地図をもっていないと、“自分の世界の地図”だけで世界を見ていて、他の国の存在に気づかなかったり、他の国を理解しようとせず、分断を生むことがある。
この話の中ででてきた“5人の法則”にはハッとさせられた。自分の常識がいかに狭い視野で作られているのか。。
意識的に、6人目以降の存在に目を向けること、理解をしようと努力すること。これはビジネスの面だけでなく、普段の人との関わり合いの中でも大事な考え方だと思う。
才能があふれたとき、あなたはどうするか
2つあるらしい。
“繋ぐもの”になるか“分断を生むもの”になるか。
才能とは諸刃の剣だ。
具体的にどういう害を生み出す可能性があるのかを教えてくれる本でもあった。
あなたが自分の才能を生かし、その役割のリーダーになったり、力を持つことがあるかもしれない。そのときあなたが選ぶ道は繋ぐ道か分断を生む道か
どちらの道を選ぶのかについてのヒントを学べるはず。
おわりに
分類としてはビジネス書や自己啓発系の本かなと思うが中身は小説(物語)になっている。ビジネス書が苦手な人にはその点で読みやすいかもしれないし、ビジネス書の無機質感に比べ、小説になっていることで読者は読んでいく中で、ときに共感や感情移入、自分を投入しながら読み、そのときの自分に合った気づきを得られる本だと思った。
執筆: icecream
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