解体心象「パズルゲーム」

※
精神衛生上あまり良く無い表現が
含まれておりますので
不得意な方は読まないように
よろしくお願いします。

たま　という1980年代に
一世を風靡した異端のバンドが居た
和製をビートルズと言われた
彼らの楽曲は僕の喘息止めみたいなモノ

たま　の楽曲
「星を食べる」にインスピレーションを
受けて趣味感覚で作った曲

愛した相手のバラバラになった肉体を
山に埋めにいく男の話。
右手だけは捨てられずに
助手席に置いている

そんなイメージ図だけが浮かんだので
設定はそんな感じに。

「手を繋いで　役を揃え　あがりでしょ？
頬がまっかっか　もしかして　あがり症？
愛の仕方はよく分からんから
とりあえず強く強く固結び」

は同意の無い性行為
首を強く締める相手の顔と
真っ赤になっていく変化

Keyせつこに
「首を絞めたら人の顔は
赤くなる？青くなる？」と
質問をして

は？　　みたいな顔を
渋谷のスクランブル交差点でされた

「腕に描かれた　赤い流星」
は女が抗った跡

モキュメンタリー　や　サイコスリラーが
好きなので歌詞で表現できたなら
楽しいだろうと、表現に不自由がある
グロテスクをポップな表現という
味付けで誤魔化して描いている時には
なんとも言えぬ高揚感があった

理にかなっていない怒られを受ける最中
説教元の視線が逸らされた刹那だけ
馬鹿みたいな変顔をする
それに似たような
悪い事をしているみたいだった

痕跡をわざと残す犯人みたいに
秘密を散りばめているこの曲は
まごう事なく「パズルゲーム」みたいだなぁ
と自分でも頷ける

パズルゲーム

車は進むよ　あの月　目指して
冷えた手握り　二人きりの仲
車は進むよ　あの時　想って
湿ったハンドル握り　独り霧の中
車は進むよ　頂き　目指して
背の高い木　さきっちょが月を刺す
来るまで待つよ　淡く隠恋慕
握り返さぬ　君は眠り秘めてる

この感触は　きみがくれたプレゼント
真っ赤なリボンで綺麗に包んだら
ふたりは以前より愛し　会えるかな
※
手を繋いで　役を揃え　あがりでしょ？
頬がまっかっか　もしかして　あがり症？
愛の仕方はよく分からんから
とりあえず強く強く固結び

腕に描かれた赤い流星
繋がっている　抗っている
さてと
右手と　左手と　右足　左足
捨て難いくらい　キス　したい　暗い

この感覚は　陽が暮れたプレゼンス
真っ青に萎んだ月を膨らます
ふたりは以前より離れ　離れてる

車は進むよ　あの月　背にして
冷えた手握り　君が遠くなる
一人分軽くなった地球がよく廻る
朝が来る　　　夜は知ってる