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おっさんがキッズに戻れた日 PUNKSPRING 2024.03.17

いまだに余韻から覚めないので思ったことを書いてみた。


僕はパンクロックが大好きだ。
その中でもハイスタが大好きだ。
10代の頃は色々なバンドのライブに行っていたし、自分でも趣味でバンドをやっていた。
おっさんになってからは、ライブには全く行かなくなったし(行けなくなったに近い)
家で流れている音楽といえば家族の趣味なのかな?
オシャレな洋楽をBGM変わり?に流している程度だ。
パンクロックを家で爆音で流せばきっとうるさいなーって思われるだろう。
家族は誰も興味ないからね。
でも、それでいいと思っていた。

去年、ハイスタのドラムの恒岡さんが亡くなった。
なんでハイスタのライブを見に行かなっかたのだろう。
なんでいつか機会があれば見れればいいかな くらいで思っていたんだろう。
なんで何が何でも見に行ってやるって見に行かなかったんだろう。
僕は凄く悲しかったし、凄く後悔した。

それからは、もうライブなんて二度と行くことはないだろうなって平凡な日常を送っていたんだけど。
なんでかな。なんでなのか知らないけど、いつもライブ情報をみているんだよね。行かないのにだよ。
へー、やるんだ。へー、誰誰が来るんだ。みたいな感じでいつも見ていた。
そこで見つけたPUNKSPRING 2024 
僕が10代の頃に青春時代を共に過ごしてきた音楽といえばパンクロックなんだけど、その中にNOFXという海外のバンドがいてね。
それが今回のPUNKSPRING 2024に出るという。
へー、懐かしいな。NOFXだって。ってそのくらいで見ていたんだけど、解散するていうのと、最後の日本ツアーだということを知って
これは絶対に行かないとだめだと思ったんだよね。
そして、そのツアーにハイスタも出るってことで、もう一生見れないと思っていたハイスタとNOFXが同時に見れるなんてと、楽しみでしょうがなかった。

楽しみで楽しみで眠れない。
こんなこと子供の時以来だ。大人(おっさん)になってからもこんな気持ちになことがあるんだなって。楽しみで楽しみでしょうがなかった。
先週なんて、家から一歩も出なかったんだよ。インフルにでもなったら大変だってそんなことまで考えてさ。
妻は呆れていたけどね笑
そのくらい楽しみで楽しみでしょうがなかった。

PUNKSPRING 2024には中学1年の次男坊も連れて行った。
僕は中学生の頃にライブハウスで見たライブに衝撃を受けた。感動した。こんな世界があるんだなった憧れた。
そんな思いを次男坊にも体験してもらいたかった。
会場について、フェスもライブも見るのは初めての次男坊は、人の多さにびっくりしていた。
僕はといえば、もうこの時点で何故か泣きそうになっていた。
なんだろ。やっとハイスタにあえる NOFXにあえる おっさんになってもまたこういうところに来ていいんだってそんなことを思ったり。
よくわからないけど、凄く泣きそうになった。

こんなこと言ったらあれだけど、周りを見渡すとおっさんが多かった。
それもライブ慣れしていないようなおっさん達が多かった。
いや、僕もそうだからそこに目がいっただけなのかもしれない。
腹の出た体形にNOFXやハイスタのTシャツを着ているおっさん。
このおっさん達の青春時代もきっとパンクロックがあって。
今日は行かないとだめだって思って来たのかな?
僕と同じような気持ちなのかな?
そんなことを考えていた。

そうこうしているうちに
The Linda Lindasのライブがはじまった。
可愛い&かっこいいバンドだ。聴いてみてほしい。

ライブは当たり前だけど爆音。次男坊はこんな大きな音を今まで体験したことはあるだろうか?僕は次男坊を心配した。
大丈夫か?どうだ?って
次男坊は目を輝かせて、凄い!めちゃくちゃ凄い!って言っていた。
僕はここでも感情迷子になってしまい涙目になる
なんでだろう。僕が青春時代に憧れたバンドが今から出てくる。
それを息子とみるなんて。こんなことあっていいのかって
こみ上げてくるものが凄かった。

マキシマムザホルモンのナヲさんが、
久しぶりにフェスに来た人もいるだろう
はじめて来た人もいるだろう
同年代
同じ時代を生きてきた人達
今は部長とかかもしれないけど
何歳になっても音楽を聴けばあの頃に戻ることができる
今日はキッズに戻って楽しもう的なことを言っていたんだけどね。
涙がとまらなかった。
次男坊にばれないように何度も涙を拭いたけど、きっとばれていたと思う。

そして、憧れのハイスタ
開始5分前くらいから会場の雰囲気が変わったのがわかった。
出てくる前から歓声が凄かった。
やっとハイスタに会える
僕は心臓が爆発しそうだったし、ここでも涙がとまらなかった。

憧れたハイスタが出てきてモニターに映る
これは夢か 本当にそこにいるのか?
背伸びして本人たちを一生懸命見た。現実だ。そこにハイスタがいる。
曲がはじまった。
凄い歓声だった。
ハイスタだ!ここにいるのは本当にハイスタだ!
涙がとまらなかった。

PUNKSPRING 2024はゴールドチケットと一般チケットの二種類があってね。
ゴールドは最前列で見れるんだけど、
パンクバンドのライブはダイブしたり、サークルができたりするから、
最前列では、次男坊が死んでしまうかもと思い一般チケットでの参加だった。
一般エリアでも気が付いたら前の方まで来てしまっていて、ハイスタのときなんて後ろから押され
前にはサークルができ次男坊が潰されないように守りながら見ていたんだ。
この感じだよ。これがライブだよ。パンクだよ。って嬉しかった。
僕の前におっちゃん、おばちゃんの夫婦がいてね。
きっとおっちゃんはNOFXが好きで、久しぶりにライブに来たのだろう。
古いNOFXのTシャツを着ていた。この日のためにタンスの奥から引っ張り出した着てきたのだろう。
奥さんは服装からもパンクロックなんて興味がないのかもしれない。
そんな夫婦に僕は見えた。
ハイスタで人の動きが激しくなってから、おっちゃん大丈夫かな?って心配になっておっちゃんの方を見たら
奥さんをぐっと寄せて抱きしめて一生懸命守ってた。
もう片方の手では涙を何度も拭いている姿が見えた。
きっと僕と同じ気持ちだったのだろう。
なんか凄くいいなって思っちゃった。

ハイスタ
興奮と感動で涙ボロボロであっという間に終わった。かっこよかった。
見れて死ぬほどよかったと思った。こんなこと言ったらだめだけど、明日死んでもいいってくらい
なにも思い残すことはないって思った。
そのくらいやばかった。

そして、最後はNOFX

NOFXを最後まで見てから帰るとなると、家に着くのは深夜1時くらいになってしまう。
次男坊が次の日 学校ということを考えると後ろの方でみて、途中で帰らないといけない。
そう考えて、NOFXは後ろの方で見ていた。
NOFXの時には涙が出るとかではなくて
とにかくかっこいい!!それしかなった。
最後に生で見れてよかった。これ見なかったら後悔していたと思う。
きっと一生後悔するレベルだったと思う。
だから、死ぬほど見れてよかった。
でも、次男坊のことを考えるとそろそろ帰らないといけない。
次男坊にそろそろ帰ろうか?って声をかけたんだけど、
NOFXかっこいい!帰りたくない!って
その言葉に結局泣いてしまった。一日でいったい何回泣くんだよねって笑
なら最後までいましょうってことで
なんなら前に行こうって
前の方まで移動して、もみくちゃにされながら見てきたよ。
NOFX 最高!!

次男坊はマキシマムザホルモンやハイスタは聴いていたから知っている曲もあって面白かったと思う。
NOFXに関しては興味なかったらしく、家では聴かなかった。
帰りの車の中で、次男坊にどれが一番かっこよかった?って聞いたんだけどね。
ハイスタもよかったけど。
一番はNOFXだってさ。
予習して聴いていなかたNOFX それが一番かっこよかったって
やばいよね。
NOFX!!!ありがとう。

そして僕はといえば、1日中泣いたり叫んだり興奮したり
と思えばうまい飯食って笑って
あの日だけはキッズに戻れたんだ。
一生忘れることはない1日になった。

ありがとう。PUNKSPRING 2024

おしまい


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