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【FF7リメイクネタバレ】エアリス、ループしてない説

FF7とFF7リメイクのネタバレを含みます。特にFF7リメイクはクリア後に御覧になることをおすすめします。

FF7リメイクのエアリスは「ループしていない」という仮説を立てて検証してみた記事です。異論はたくさんあると思うので、あくまで個人的な感想です。
ちなみに、動画でもご覧になれます。

*クラウドとエアリスの初対面

まず最初にクラウドと出会うシーンで、エアリスはフィーラーに襲われています。
そしてそれを振り払って、クラウドと会話しますがスラムの教会以降のエアリスより未来予知的な言動がありません。
花言葉「再会」の花を渡しますが、言動としては初対面のそれです。
そして、会話を続けようとすると再びフィーラーに取り囲まれて、助けを求めクラウドの腕をつかみます。
その瞬間、クラウドはフィーラーの姿が見えるようになります。
見えた瞬間エアリスは「これ…なに?」と言っています。
つまり、この時エアリスは、フィーラーの姿を見ても正体を知りません。
中盤から後半の、明らかに未来を知っているエアリスと比べても演技とは思えない怖がり方です。
それから、神羅兵がやってきて銃を向けますが、エアリスは明後日の方向を見ています。
銃を向けられて命の危機であるにも関わらず…です。
なにか、ほかに気を取られることがあったのかもしれません。
フィーラーは歴史の節目となる映像を見せる能力があるので、それを見せていた可能性があります。
そして、「やっぱり、いっかい解散」と言って去ります。

*フィーラーが見せる映像の意味

まず、リメイク劇中を思い出してみます。
フィーラーが見せた旧作FF7の未来は次のような映像です。
・七番街プレート崩壊前後の光景
・エアリスがホーリーを唱えている間にセフィロスコピーに刺される前後の光景
・メテオがミッドガルに迫る光景
・北の大空洞でのセフィロスとクラウドの1対1の最終決戦
・廃墟と化したミッドガルを眺める前のナナキ=レッドXIII親子
・そして、ザックスが負けてしまう光景
歴史の節目となる映像ばかりです。

そして、スラムの教会で再会後、クラウドはエアリスを見て、恐らくジェノバ細胞がエアリスの記憶の読み取りを行い、未来のエアリスの死のシーンを幻視します。
つまり、エアリス自身に「未来のエアリスの死のイメージがある。」ということです。

そして、エアリスはクラウドが正体を明かす前に「ソルジャー」「なんでも屋」と言ってもいない情報を次々口にしてレノから守ってもらおうとします。
対してクラウドはなぜ知っているのかわからず、混乱しています。

そして、このシーンの前後、フィーラーがいます。
伍番魔晄炉から落ちたクラウドの周りに。
そして、レノにとどめを刺そうとしたクラウドとエアリスを連れ去りに。
つまり、ここは歴史の節目といえるのではないでしょうか。

*エアリスが知っているのは歴史の節目のみ

ここから導き出されるのはエアリスは、歴史の節目の映像のみをフィーラーを通じて見た。
という仮説です。
スラムの教会、七番街プレート崩壊、忘らるる都でのエアリス、メテオ、などフィーラーが、このイベントは必ず通過させようとしているイベントは、すべて見ていると考えることができます。
フィーラーが、ジェシーを怪我させて、伍番魔晄炉破壊作戦にクラウドを参加させたのも、スラムの教会でクラウドとエアリスを再会させるため。再会しなければ、ホーリーを唱える流れもセフィロスと最終決戦する流れも狂う。レノにとどめを刺すのを阻止したのも、先々に控える七番街プレート崩壊までの流れが狂わないようにするため。
フィーラーの行動理念はすべてが歴史の節目を正しく通過させようとするもの。

しかし、終盤「この星が生まれて消えるまでの流れ」から外れるのを、修正する役割を持ったのが、フィーラーだとエアリスが知っているのが謎です。
そして、終盤のエアリスは「ジェノバ」が、すべての元凶だとも何の説明を受けたわけでもなく知っています。
ここで思い出すのが、旧作でセフィロスがジェノバのことをどう知ったか。
ニブルヘイムを焼き払ったときは自分を古代種だと思っていたセフィロス。
対抗したクラウドによって魔晄炉の魔晄だまり=ライフストリームに落とされて、その中で星の記憶を知り、初めてジェノバのことを知りました。

つまり、ジェノバのことは星と話せる古代種エアリスならば知ることは可能。
そして、フィーラーのことも、星の記憶にあったと考えられます。


*エアリスはフィーラーが見せる映像の時系列を知らない

エアリスは見せられた歴史の節目が、いつ起こるのかはわからないようで、七番街プレート崩壊前には急ぐでもなく、ウォールマーケットでコルネオの屋敷に行くイベントを、のんきにこなしています。
しかし、コルネオのプレート崩落の話を聞いてから態度が変わります。
下水道に落とされたあたりから、急に不安がり、急いで七番街スラムに戻ろうとしています。
そして、「運命は変えられる」と言い聞かせるような言動が目立ってきます。
列車墓場では、ボスのエリゴル=黒い風が見せる、マリンの幻影を見て「あの子…」とゴーストの他の子どもと会った時とは違う、知っているような反応を見せます。
そして、7番街プレート崩落間近に、エアリスは、ウェッジをケアルで回復。ティファがマリンの保護をエアリスに頼むとき「マリンが待ってる でしょ?」とまるで言うことがわかっていたかのように、セリフ先回りをします。
おそらく、エアリスはこのあたりから「七番街プレートは崩壊する」「フィーラーのビジョンは実現する予定の未来」と確信を持ったと思われます。
そして、ウェッジを鼓舞してスラムから多くの人を避難させます。

ここでマリンを発見したエアリス。そしてエアリスに抱き着いたマリンは、何かを見ます。そして、エアリスは誰にも言わないでね、と言わんばかりのポーズをします。
ここは、エアリス自身のバレットやティファの記憶をマリンに流して安心させたという解釈です。レッドXIIIにそうしたように。(実は旧作では色々察しが良すぎるマリンには、古代種の血が少し入っている疑惑があります。)

その後、エアリスはマリンをエルミナの所に預けて、ツォンと神羅ビルに行きます。
その後のエアリス奪還作戦前夜のイベントでは、クラウドの夢に登場します。
そこで、自分の死を知っているかのような言動をします。
「人は必ず死ぬ」「正しく自分らしく 生きなきゃ」「好きにならないで」などです。
これは「フィーラーのビジョンは実現すること」に、確信を持ったエアリスの言葉かもしれません。
自分がいつ死ぬかは知らないものの、死のシーンは知っていて、そこにクラウドとセフィロスが見えていたのかもしれません。

*本当の敵に気付いたエアリス

神羅ビルでとらわれのエアリスをクラウドたちは助け出し、レッドXIIIも一緒に解放します。
エアリスは荒ぶるレッドXIIIの頭に、自分の知っていることを流し込みました。
その知識の中に、フィーラーの知識があることから、やはりこの時点では、星に聞くなどしてエアリスはフィーラーの知識を得ています。
他のメンバーにも記憶を流し込めばいいのに、しないのは、エアリスが記憶を流し込める理由にあるのかもしれません。
古代種に関連する種族にしか記憶を流すことはできない、として、マリンに古代種の血が入っていると仮定した場合、レッドXIIIの種族と古代種も何か関連があるのかもしれません。
クラウドはジェノバ細胞が、エアリスの記憶を読み取ってしまいますが。

エアリスが幼少期過ごした部屋で、神羅の古代種への扱いを聞き、バレットが神羅を一人で壊滅させようと決意するところで、エアリスは何かを言いかけて再びフィーラーが出てきます。
その後に、フィーラーに監視されながらも、エアリスは神羅よりほかに敵がいて、「みんなを助けたい、星を助けたい」ことを伝えます。

前後の会話内容を推察すると、星が終わることが決定された未来を阻止して、星を存続させる。という意図かと思われます。
神羅の動きは、星が死ぬ決定された未来に向かっている、フィーラーの操り人形にしかすぎないということ。

本当の敵は、セフィロス。


*セフィロスの目的

セフィロスは、ニブルヘイムでクラウドに一撃食らって、ライフストリームに落ちて、星の持っていたフィーラーの知識を得ていると考えられます。
そして、セフィロスの、旧作の目的は、全生物を駆逐して、自分と星の一体化をすること。
終盤の世界の先端での会話から推察するに、フィーラーの働きで、星がなくなったら自分も消えてしまうので、阻止したいと考えています。
ということは、エアリスとは違った目的でフィーラーに抗おうとしているのです。
自分と星のためだけに。

ちなみに、星の記憶にフィーラーの記憶があるということは、リメイクの世界線は、フィーラーが現れざるを得ないほど、旧作から離れそうな世界と考えることもできそうです。
旧作と比べるとエアリスが、七番街プレートで色々する以前にも、違うところが多いです。

ティファの「エアリスは何を知っているか」の問いに、動くほどに道=自分がどう動けばよいか、わからなくなる、というエアリス。
つまり、知っている未来を修正しようとすると、フィーラーに邪魔されるのでどう動けばよいのか、わからなくなっている ということかもしれません。

一人で運命に抗おうとするエアリスは、同時に限界も感じ始めていました。

ティファは、エアリスの手を引き「大丈夫 一緒に考えよう」と言います。

エアリスは、もう一人ではありませんでした。

*最終決戦

神羅ビルを脱出して、ミッドガルハイウェイの先端で待つセフィロス。

エアリスは、セフィロスを間違っていると断罪します。

全生物を駆逐して、自分と星の一体化を実現するために、フィーラーに抗うセフィロス。
大切な人、星を守るために、フィーラーに抗うエアリスとクラウドたち。

セフィロスは、フィーラーを切り裂き、別の次元へとクラウドを誘います。
これは、セフィロスが星と一体化を実現できた未来を実現する時空へと案内しているように感じられます。
そのセフィロスの時空の向きを、エアリスは変えます。
エアリスは、時空から星の悲鳴が聞こえました。

セフィロスをそのままにしていれば、運命のままでも、運命から外れたとしても、多くの被害が出て、人が亡くなり、星は悲しみに包まれることとなる。
エアリスは、自分が向きを変えた時空へ、フィーラーによる未来と、セフィロスによってもたらされる未来を変えるために、仲間たちと向かいます。

セフィロスを倒しに行った時空で、フィーラーはセフィロスを守り、運命を守ろうと、行く手に立ちはだかります。
クラウドたちは、次々予定された未来を見せてくるフィーラーに抗い、
メテオがミッドガルに迫る光景
エアリスがホーリーを唱えている光景
北の大空洞でのセフィロスとクラウドの1対1の最終決戦
エアリスが水葬される光景
を次々に打ち砕いていきます。
そして、ついに運命に打ち勝ちます。

そして、すべてに打ち勝ったところでセフィロスが現れます。


*運命そのものに、なりかわったセフィロス

セフィロスは、フィーラーを次々吸収していきます。
つまり、この瞬間からセフィロスが運命そのものとなりました。

セフィロスの運命に対抗するクラウドたち。
そんな中、クラウドだけセフィロスに世界の先端に連れていかれます。
そこで、クラウドのジェノバ細胞による記憶の読み取りが始まりますが、セフィロスにそこから先はまだ存在していないと言われてしまいます。
セフィロスは、クラウドを実力で圧倒するも、クラウドを傷つけず協力をあおぎます。
フィーラーに予定された未来では、クラウドがキーとなってメテオを起こせたのに、クラウドのせいで星と一体になり損ねてしまいました。
なので、再びクラウドを利用して本来の目的を達成しようとし、クラウドの元を去っていきました。

フィーラーが消えた未来では、かつて消える運命であった者が生きるなど、運命に縛られない改変が起こっていました。
それは、多くの時空で起こり、ザックスもまた、生きる時空が生まれます。
しかし、それはリメイクのエアリスのいる時空とはかみ合いません。
その事実を彼女は、認識し、空を見てかつてを思い出しました。

そして、未来のわからなくなった道を、仲間とともに、セフィロスの「全生物を駆逐して、自分と星の一体化を実現する目的」を阻止するために、セフィロスを追いかけるのでした。

これが、「エアリスをループしていない」と仮説を立てて導き出した、FF7リメイクの全容です。

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「ループしてない説」だけで、ここまで組み立てられるのか…と。
仮説でしかないけど、納得感。

この通りだすると次回作は、もう旧作のセフィロスを追う流れに戻って、さらにリメイク独自に分かった設定に従って物語が分岐していくということになりそう。どうか、エアリスが望んだように、悲しみのない未来を切り開いていってほしいです。

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