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シナリオ担当同一FF7とFF10のつながりがFF7リメイク・リバースに与える影響

※FF7やFF7リメイクなどFF7関連作品とFF10やFF10-2などFF10関連作品のネタバレあり
※映像などでFF10やFF7の世界を振り返りながら、動画でもご覧になれます。

1997年 FF7発売

神羅カンパニーに牛耳られた世界で星の生命エネルギー「ライフストリーム」を奪おうとするセフィロスと戦う物語
エアリスは旅の途中で命を落とす

2001年 FF10発売

ティーダとユウナと仲間たちが世界の各地で破壊を繰り返す「シン」という怪物を倒す旅をする物語
旅の末にティーダの体は消滅する

2002年 FF10公式書籍「アルティマニアオメガ」発売

インタビューでFF10生命エネルギー「幻光虫」とFF7の生命エネルギー「ライフストリーム」の関連を示唆
さらにFF10の後日談として「生まれ変わりのアイデア」があったと明かされる

2003年 FF10-2発売

マルチエンディングでティーダを復活させる選択ができるようになる
FF7とFF10をつなぐ人物、アルベド族のシンラが登場
名前もFF7で出てきた神羅カンパニーと同じシンラ
同2003年 FF10-2公式書籍「アルティマニア」発売
インタビューでメインシナリオライターの中では、FF10のシンラが研究の末に、FF7の星に渡って神羅を作る構想があることを明かす

2004年 FF10-2インターナショナル発売

新エピソードであるエンディング後日談でシンラが研究を行っていると明かされる
2013年 FF10/FF10-2HDリマスターと小説FF10-2.5発売
HDリマスター版にはFF10-3へ繋がるボイスドラマ
同じく小説もFF10-3へ繋がる内容が描かれ、シンラが無限のエネルギー、すなわちFF7でいうライフストリームにたどり着くヒントを得る
そしてFF10でもFF10-2でも描かれなかった召喚にまつわる設定が明かされる
それは一度命尽きた者の復活の方法も含んでいた…
ボイスドラマでは一度亡くなったはずの一般人が、なぜか生き返り社会問題となっていく…
しかし、それから約10年経ったがいまだにFF10-3は発売されていない…

そして…

2020年 FF7リメイク発売

なぜかエアリスやセフィロスが未来の出来事を知っている
エンディングでザックスが生存する
ループ説やパラレルワールド説が浮上
それは未来ではなく過去、つまり2周目なのではないか?
そしてエアリスやセフィロスは一度亡くなった旧作FF7の魂なのではないか?
そんな考察がささやかれ始める

そしてFF10-2のシンラと似た人物が
FF7リメイクの過去の写真として描かれる

これは一体何を意味するのか?
そして今冬発売予定…FF7リバースでは…?

■FF7とFF10つながり ー神羅とシンラー

野島一成氏
FF7やFF7リメイク、そしてFF10関連作品を手がけるシナリオライター

FF7とFF10の世界が繋がっているというのは、FF7やFF7リメイクとFF10、FF10-2のシナリオを担当した野島一成氏が、FF10およびFF10-2の公式書籍で受けたインタビューが基点となっている

北瀬:そう言えば、一時期、『VII』の続編作ろうかって話を野島さんとしていたことがあったよね。
──『VII』の続編ですか!!(中略)
──で、その『VII』の続編の話はどうなったんですか?
野島:僕的には『VII』と『X』って、わりとつながってた気がするんで、『VII』は気がすんだかなと。
──えっ、『VII』と『X』がつながってる?
野島:いや、たいしたことじゃないんです。なんとなく、人が死んでどうなるのか、そのあたりが僕のなかでは基本的に同じだというだけで。どちらの作品も、そういう考えにのっとって物語を書いたんで。ときどき、僕の思っていることがチラリと出ちゃってるんですけどね。幻光虫が緑だったりとか、そういうところで。
──死んで緑色になるっていうと、もしかして……?
野島:うん。僕の中では、幻光虫は『VII』のライフストリームだったりするんですよ。
北瀬:『FFXインターナショナル』用の後日談を考えるときには、野島さんのそういった『生まれ変わりのアイデア』が候補に上がってたよね。ちょっと『VII』を意識してるのかな、と思った。
──生まれ変わりって……誰がどう生まれ変わるアイデアだったんですか?
野島:それは……ナイショ(笑)。
北瀬:意外な人が異界に行っちゃう話だったんですよ。

ファイナルファンタジーX アルティマニアオメガより

FF10アルティマニアオメガのインタビューだが、重要点は個人的に
「人が死んでどうなるのか、そのあたりが僕のなかでは基本的に同じ」
「FF10の幻光虫はFF7のライフストリーム」
「生まれ変わりのアイデア」

FF10とは主人公ティーダとユウナと仲間たちが、世界の各地で破壊を繰り返す「シン」という怪物を倒す旅をする物語
旅の最後で主人公ティーダは消滅する

このインタビューから約1年後にFF10の続編FF10-2が発売

FF10-2とは前作で世界を救ったユウナが、世界に眠るお宝スフィアを探しに行く、いわばトレジャーハンターもの

前作インタビューの「生まれ変わりのアイデア」については、インタビューで「意外な人が異界に行っちゃう話」との発言があるので、FF10-2には当てはまらないのではないかと思われる
元々候補だったとのことなのでFF10-2では採用されていない模様

FF10-2ではマルチエンディングでティーダ復活が可能になり、FF7とFF10をつなぐ人物アルベド族の天才少年としてシンラが登場、名前もFF7で出てきた神羅カンパニーと同じシンラ

アルベド族とは機械の扱いに秀でた種族
シンラは小学生くらいの雰囲気ながら、機械とスフィアの扱いに長けている
ちなみにスフィアとは記録装置のようなもの
映像や特殊能力などを記録出来て、FF10やFF10-2ではスフィアをもとに戦闘能力を引き出している

シンラはスフィアからドレスフィアという衣装と能力を変化させるものを作り出せる
またスフィア同士の映像通信機能
つまりテレビ電話を作り出したり、飛空艇(機械)の使用方法に習熟していたり、ユウナのライブを行うためのスフィアによる巨大スクリーンの設計など、アルベド族の大人でも数人がかりで苦労しそうなことを、短期間でたった1人でおこなっている

このシンラという人物がFF7とFF10のつながりにおいてキーとなる

そしてFF10-2の公式書籍アルティマニアのインタビューで新たな事実が明かされる

──今回のストーリーのなかでは、「つながっている」というのがひとつのキーワードになってますよね。
渡辺:個人的に「つながる」っていう言葉が好きなんで、うまく対応させたようなところがあるんですけど。
野島:ゲームのなかで、漠然としたことが、いろいろつながるようにしてますね。
──たとえばシンラ君って、名前から連想させるとおり、やっぱり『VII』につながっているんですか?「卒業ミッションだし」ってセリフや、『リン探偵』でのリンの「すでに同志がいる」ってセリフがすごく意味シンなんですけど。
野島:じつはそうです。カモメ団をやめたシンラ君が、リンによる莫大な資金援助を受けて、異界でヴェグナガンが使っていた魔晄エネルギーを引っ張り出してくる。
でも彼一代ではとても、そのエネルギーを利用するためのシステムは完成しなくて、遠い星に行けるようになった未来に、別の星で神羅カンパニーができる、とか……。
今回の話から1000年ぐらいたってのことなんでしょうけど。
──そのあとに『VII』の物語がある?
野島:まあ、僕のなかではそんな感じとでも言いましょうか。登場人物を考えるときに、すでにそうしたイメージを抱いていましたね。
シンラ君はあんないい子なのに、子孫にはプレジデントみたいなのが生まれてしまうのか、とか

ファイナルファンタジーX-2 アルティマニアより


ちなみにFF10-2には3つの後日談がある
ティーダ復活後直後を描く小説「FF10-2.5」
ティーダ復活の3か月後を描くRPG「ラストミッション」
ティーダ復活から1年後を描くボイスドラマ「will」

インタビューと後日談をすべて踏まえて
シンラの動向をまとめてみると次のようになる

まずFF10-2ではFF10にも登場したアルベド族のリンという商人が、スピラに眠る巨大な力を取り出し、機械の動力とする研究をしていて、シンラはリンにスカウトされていた

そしてここからは小説「FF10-2.5」で描かれた内容
シンラは飛空艇の使用方法はわかっているが、内部構造は分からなかった
飛空艇は眠っていたものを発掘した約1000年前のもので、その設計図は残っていなかった

FF10-2エンディングでティーダが復活した直後、シンラの飛空艇が壊れてしまい、内部構造を知らないために修理もできなくなった
ビサイド島に不時着していたシンラは、そこで1000年以上生きている男(実際は亡くなっている魂)と出会い、飛空艇は壊れているわけではなく
定期的にメンテナンスをさせるために、勝手に止まる設計になっていることを教えてもらう

1000年以上生きている男はアルベド族ではないが、長く生きてきたためこのような知識を得たとのこと

1000年以上生きている男はさらにシンラに伝える
太古の神の言い伝えで、異界に1000年前のアルベド族と関連する秘密が眠っているらしい、異界とはいわゆるあの世とこの世をつなぐ場所で、人間も入ることが出来る

1000年前のアルベド族は機械設計も出来る者と、出来上がった機械を使うだけの者に身分が分かれていた
明言は無いが「シン」が現れて、1000年の間にエボン寺院による機械排除の流れの中で、機械設計ができるアルベド族はいなくなってしまったものと思われる
現に今いるアルベド族は土から古代の機械を発掘して使う者だけ

おそらく機械設計ができるアルベド族のルーツ的秘密が、異界にあるのだと思われる

そしてシンラは飛空艇を降りて、かねてよりスカウトされていたリンのもとに向かった

そしてFF10-2から3か月後を描くRPG「ラストミッション」では、シンラはかつての仲間であるリュックに、様々な場所を調べるミッションを依頼して
持ち帰られた結果をもとに研究を重ねている
リュックは研究の意味も分からず協力している

ここでFF10-2のリンの研究が何かを今一度思い出してみると
スピラに眠る巨大な力を取り出し
機械の動力とする研究

それはつまりライフストリームを機械の動力として、のちのFF7のような世界を実現させるための研究
太古の神の言い伝えと合致する部分のある研究内容だった

シンラは研究の末にライフストリームを見つけるも、彼一代ではとてもそのエネルギーを利用するためのシステムは完成しなかった

そして約1000年後、遠い星に行けるようになった未来に、シンラの末裔か別の星に旅立って神羅製作所ができる

ここから先は書かれていないため考察仮説をはさむと、一度FF7の星に降り立ったシンラの末裔は、ライフストリームがなく燃料が無いため宇宙船があまり動かせない中で、武器会社として神羅製作所を運営していく
異界の存在しないFF7の星でライフストリームを結構長い期間探し回ったが、見つけられずに長い年月(数百年)が過ぎて、宇宙船の技術ごと様々な技術が失われる
シンラの末裔は代替わりして子孫が会社経営を継承していく

神羅は宇宙船の製造技術を失いながらも、再度宇宙に乗り出すために開発を進める

そんな中、FF7の48年前にようやくライフストリームを発見したのちに、技術力を高めていたせいか、すぐにライフストリームをエネルギーに転用する事に成功しFF7へ至る

そしてFF7リメイクで過去の写真としてシンラの末裔が登場した

これがFF10からFF7へつながる一連流れとなる

ほかにも「FF10のラスボス「エボンジュ」を英読みで逆さにするとジェノバになる」など、ネット上では色々な噂が飛び交っているが、この動画はインタビューと正史のみを参考とする

因みによくよくインタビューを読み込むと、FF10とFF7のつながりはシナリオ担当野島氏の頭の中のイメージであり、これを公式設定とするかはネットで意見が割れている
イメージなら非公式だろうとする意見もある

しかしながらFF7の設定がFF10に継承されているのは間違いなく、FF10-2のシンラらしき人物が神羅ビルの写真にいるのは、FF10とFF7リメイクの設定の継承もあり得ることではないかと思う

ちなみに小説「FF10-2.5」とボイスドラマ「will」は、FF10-3を意識して描かれたと、2021年8月2日のファミ通のインタビューで明かされている
しかし小説やボイスドラマから約10年経った現在、いまだにFF10-3は発表されていない

この小説とボイスドラマはかなり不評の声が多く炎上のような状態で、この設定のままFF10-3を制作するわけにはいかなくなってしまったのかもしれない

小説やボイスドラマにはFF10シリーズ2作品では描き切れなかった、FF10-3につながる命の流れの設定がふんだんに盛り込まれている
それはFF10-2のティーダ復活エンディングとは仕組みの異なる「一度亡くなった者が復活する方法」もテーマに含まれている

FF7は神羅カンパニーに牛耳られた世界でクラウドとエアリスと仲間たちが、星の生命エネルギー「ライフストリーム」を奪おうとするセフィロスと戦う物語
エアリスは旅の途中で命を落とす

しかしFF7リメイクでは、エアリスが自身が命を落とす未来を知っているような言動があり、セフィロスも未来を知っているように発言し、亡くなるはずであった人物が生き残ったりしてループや並行世界、生まれ変わりやエアリスやクラウドの2周目説などが疑惑としてあがっている…

FF10-3で描かれるはずだった一度亡くなった者の復活や、FF10のインタビューで野島氏が語っていた「生まれ変わり」が、FF7リメイクのテーマと重なっているようにも思えた

例えば同じスクエニで言うと、「FFヴェルサス13」が製作中止になり、キングダムハーツ3や4で設定の継承をしているのではないか?
との疑惑がいくつかの共通点から考察されている

昔にFF7の設定がFF10に継承されたことも相まって、FF10-3につながる設定がFF7リメイクに継承される流れもあるかもしれない

この視点からFF10の設定がFF7リメイクに継承されるとどうなるのか?
ということを考察していく

※ここから先は考察要素が多くなるため苦手な方はご注意ください

■FF7とFF10-共通する命のサイクル-

まずFF7とFF10の命のサイクル設定を比較していく

まずは生命エネルギー
FF7は「ライフストリーム」FF10は「幻光虫」
これはシナリオ担当野島氏のなかでは同じであるとのこと

この両者はどんな性質を持つかというと、人の魂や記憶が溶け合ったもの

FF7の世界は人の命が尽きてライフストリームとなると、少ししたらまた生まれ変わる
FF10の世界においても幻光虫となったら生まれ変わりは起こると、公式書籍FF10-2アルティマニアオメガに該当の記載があったため
やはり基本的にFF7とFF10の命の循環は同じということになる

またこの生命エネルギーが高濃度の場所に行くと、記憶や精神状態に異常を起こす
FF7ではクラウドが度々なる「魔晄中毒」
FF10では「シンの毒気」という表現で描かれている

この生命エネルギーを扱える者として、FF7では古代種セトラ、FF10では召喚士がいる

ただこの生命エネルギーは命のサイクルとしては共通なものの、扱い方や現実世界での仕組みは異なる
モンスター化の仕組みや召喚の仕組みが異なっている
これは「星によって異なる」ということで考えている

またFF10には「異界」というあの世とこの世をつなぐ場所
強くイメージすれば亡くなった人が幻影として見える場所がある
インタビューでは異界の奥底にライフストリームがあるイメージと思われる
人間も出入りできることからFF7の世界には存在しない

しかし異界には花が咲き乱れている

これを考慮するとFF7には異界自体は無いけれど、異界にあたる場所とは「教会」および「エアリスの家周辺」、なのではないかと考える

この花が咲き乱れるエアリスの家で、公式小説ではエアリスと亡くなった母の魂が対話したり、エアリスと戦争で亡くなった人物の魂(エルミナの夫)が対話したり、旧作FF7では教会に亡くなったはずのエアリスの幻が見えたりする

この生命エネルギーの基本的な仕組みをもとに、FF10がFF7リメイクに与える影響を考えていく

その前にFF7リメイクやFF7リバースで何が起こっているかを一旦整理する

■FF7リメイクやFF7リバースで何が起こっている?

旧作FF7との違いとしてFF7リメイクでは
・過去現在未来と繋がり、旧作FF7通りに運命を固定するフィーラーが存在
・エアリスが自身が命を落とすことを含めて未来を知っている言動がある
・セフィロスも未来を知っている言動がある
・クラウドも未来の映像がフラッシュバックする
・物語の中でフィーラーを倒すとこれから旧作FF7通りに進まないと描かれ、「未来は変わる可能性がある」と強調される
・FF7リメイクの最後はフィーラーを倒して終わる
・フィーラーを倒した後、旧作で亡くなっていたはずのビッグスが生き残る
・さらに同じく旧作で亡くなっていたザックスが生き残る描写が挿入される

つまりFF7リメイクは1回旧作FF7の物語が繰り広げられたあとの、2周目なのではないか?と言われている
ループもしくはパラレルワールド説などが出ている

ループであればクラウドやエアリスは旧作FF7記憶を断片的に持つ2周目
パラレルワールドなら世界線Aが旧作FF7で、その後新たに作られた世界線BがFF7リメイクと続編のFF7リバース
さらに新たに作られた世界線Cがザックス生存世界線
世界線B(FF7R)のエアリスは何らかの方法で世界線A(旧作FF7)の情報を知った、という風に考えられている

今冬発売予定の、FF7リメイクの続編であるFF7リバースはフィーラーを倒した後の状態なので、旧作FF7の運命がいつ変化してもおかしくない状態から始まる
FF7リバースはミッドガル脱出時点から始まり、星の生命エネルギー「ライフストリーム」を奪おうとするセフィロスを追っていく

FF10の設定がFF7リメイクに継承されるならどうなるかを、様々な角度から見ていく
どの設定が継承されるかは分からないために、色々なパターンを出して考えていく

■FF10の設定がFF7リメイクに継承されるなら?

告知事項としてこの動画はあくまで様々な角度から考察をして、「FF7リバースを楽しんで待とう」というスタンスで制作されている
しっかりとした理論を組み立てているものもあれば、少し想像を足している部分もあって、そちらをご了承のうえでご視聴いただきたい

またコメントも何か気付いたことや自身の見解があれば、自由に書いていただきたい

それではFF10の設定がFF7リメイクに継承されるならどうなるのか?
いくつかのパターンから読み解いていく

① 夢のザナルカンドパターン

FF10の設定で「夢のザナルカンド」という設定がある
簡単に説明すると、FF10のライフストリームにあたる幻光で構成された幻の都市
普通の生きている人間は移動手段が無いので入ることが出来ない
元々人間だったモンスターによって作り出されている
その都市の人間も幻光で構成されているが、本人はそのことに気付かず、普通の人間として生活している
建物や人間は、実在した都市と人間をもとにイメージで作られている
都市を作り出した者は文明や科学力が進まないように操作をしている
アーロンなどすでに亡くなっている魂は行き来することが出来る

例外としてFF10-3に続く小説では、ユウナは幻光で構成された「幻の島」に上陸した
幻光で構成された存在(亡くなった人の魂もしくは誰かに作り出された幻光人間)と一緒なら普通の生きている人間も幻の世界に入り込むことが出来ていた
そしてこの島は「亡くなった1人の人間の魂が作り出している島」だった

この設定が継承された場合をFF7リメイクで考えていく

FF7リメイクが並行世界パラレルワールド説の場合
いくつもの世界線は「夢のザナルカンド」のように誰かが作り出している可能性がある
FF10では夢のザナルカンドおよび幻光の島は、人間の体を無くした魂だけの存在に作り出されていた
FF7リメイクにおいてはセフィロス思念体かもしれないし、エアリスや星の魂の総意かもしれない
ちなみに「星の魂の総意」とはFF7では星が意志を持っているとされていて、星の意思は現在ライフストリーム溶けていいる魂の総意だと考えられるものだから、つまりなんらかの魂のような存在がいくつもの並行世界を作っているという説

エアリスまたは星の意思が複数世界を作ったのなら、目的はいくつも世界線を作ることで、セフィロスの完全消滅の糸口を作ることだと考える
セフィロスは旧作FF7のあともライフストリームで思念体として生き続けていて、現状のFF7時系列の最終作品FF7ダージュオブケルベロスにおいても
完全に消えた描写は存在しない
よってセフィロス(ジェノバ)の完全消滅のための複数世界が作られたのではないか、と考えられる

セフィロスが複数世界線を作っているのなら、目的は自分が負ける旧作FF7の歴史を壊して、もう一度世界の破滅をもたらして、星の生命エネルギーであるライフストリームを根こそぎ奪うことに、つなげていくものと思われる

どちらの場合も、FF7リメイクだとフィーラーによって邪魔されてしまっていて、うまくいっていないものと考えられる

誰かの亡くなった魂が複数世界線を作っているのなら、もともと1つしかない世界から複数世界線が作られているので、複数世界線それぞれライフストリームが情報を共有しているため、それを読み取ったエアリスやセフィロスが未来の記憶を持っていることに説明がつく
エアリスやセフィロスは旧作FF7の世界線で起こったことを、FF7リメイクの世界線から読み取った

そしてFF7リメイクの世界はフィーラーによって、旧作FF7の世界線の歴史通りに物事が進むよう修正される

だからFF7リメイクの世界のエアリスやセフィロスは、未来を知っているような感じの言動になる

では旧作FF7通りに進ませようとするフィーラーとは何か?
FF10における「夢のザナルカンド」は文明や科学力が進まないように、創造主の意向で操作が行われていた

つまりFF7リメイクで言うと、この複数世界線の創造主の意向で旧作FF7の歴史通りに、進ませられていた可能性も出てくる

そうせざるを得ない理由が何かあったのかもしれない

もう一つの仮説は
・ザックス生存世界は幻の世界という可能性がある

ザックスが生存した世界は魂となった誰かによって作り出されている
候補者は既に亡くなっている旧作のエアリス・セフィロスが該当するが、アンジールなどほかの誰かかもしれない

このパターンはザックスが実際にはすでに亡くなっていて、新たなライフストリームにある幻の世界で再構成された
しかしザックス自身はそのことに気付いていない、というパターンになる

FF10の「夢のザナルカンド」の登場人物たちと同じ状態となる

ザックスが生存した後は、魔晄中毒になったクラウドを背負ってミッドガルに向かうところが、FF7リバースの最初のトレーラーで描かれていた

そのあとの出来事と思われるFF7RDLCユフィ編のエンディングで、ザックスが一人でエアリスに会いに教会に行くも、教会内で苦しむ人々の姿を目撃する
さきほど説明した通りFF7の教会とはFF10で言うところの異界と同じ可能性がある

あの世とこの世の中間地点である異界

教会が異界だとしたら、やはりザックスは亡くなっていて、既に亡くなった魂がライフストリームに還り切れず苦しんでいるシーンの可能性が出てくる

② 生まれ変わりのアイデアパターン

先ほどのインタビューで、FF10で使用されなかった「生まれ変わりのアイデア」というものが構想としては存在していた

これが継承されているとするならば、エアリスとセフィロスが転生しているパターンもあり得る
もちろん転生はクラウドに関しても同様になる

そうすればエアリスとセフィロスがなぜ旧作FF7の流れを知っているのか、クラウドが旧作FF7の光景をフラッシュバックするのか、この2点について説明がつく

もっと言えばFF7のキャラクター全員が、旧作FF7から転生している可能性もある

というのも旧作FF7で七番街を支える支柱が崩れて、七番街が押しつぶされて崩壊してしまう流れがあったが、FF7リメイクではウェッジが不自然に「嫌な予感」を感じて、神羅兵もなぜか不安に駆られて、旧作FF7と異なる「住民避難」を呼びかけるようになる

これは転生によるものと考えると筋が通る

ウェッジや神羅兵は未来を知っている言動は無い
このキャラたちは本当に断片的に、無意識にかすかに旧作FF7の記憶がまぎれているのかもしれない

クラウドに関しては旧作FF7の映像を度々フラッシュバックするが、未来を知っている言動は無い
しかし見るフラッシュバックはかなり鮮明に見える
転生しているだけでなく、人体実験でライフストリームに浸されていた時期もあるので、その時期に鮮明な未来の記憶が入り込んだか、エアリスと出会った時に他人の記憶を読み取るクラウドの中のジェノバ細胞が、エアリスの中にある旧作FF7の記憶を読み取ったのかもしれない

エアリスとセフィロスは明らかに旧作FF7の記憶を知っているように見える
この2人だけなぜこんなに鮮明に知っているかというと、エアリスもセフィロスも公式小説で、ライフストリームを意識を保って自由に動き回っている描写がある
ほかの亡くなった魂は大体意識を保てずに消えてしまう
ライフストリームで意識を保てるならば、転生の時に多くの記憶を継承することも可能であろうと思われる

③ シューインパターン

FF10-2のラスボスであるシューインは思念体のような存在で、心に隙のある人の体に入り込むことが出来る
シューインは強い想い、憎悪や怒りに取りつかれて、世の中に破壊をもたらそうとしている

入られた人間は、普段はシューインの事を自覚することなく日常生活を過ごすことが出来て、シューインが動きたいタイミングで意識を乗っ取られる

現にFF10-2で取りつかれていた人物は、2年ほど表立った破壊行動は起こしていなかった
古代兵器の情報をつかんで、シューインがそれを奪おうとしたときにようやく凶暴な人格が表層に現れた

この設定が少し形を変えて継承されて、エアリスがやっていたとしたらどうなるか?

実は旧作FF7のエアリスの思念が、FF7リメイクのエアリスに入り込んでいたとしたら…

転生とは少し異なるが、エアリスが旧作FF7の記憶を持っているのはつじつまが合う

セフィロスに関しても同じことが起こっている可能性が出てくる

色々な人の中に入れるシューインと、自分自身にしか入れないエアリスとセフィロスでは、もちろん違いはあるものの、「強い想いを持った魂は何かの中に入ることが出来る」という点では一致している

この説はループでもパラレルワールドでも通用して、旧作FF7のエアリスの思念がFF7リメイクのエアリスに宿っているとすれば、色々なことに説明がつく

乗り移ったタイミングはFF7リメイクが始まる直前ではないかと思われる
FF7リメイクが始まったあたりから、旧作FF7に無い展開が連続で続いていっている

リメイクの終盤にエアリスはクラウドの夢に現れて、自身がこの先亡くなることを知っているかのような言動で、「好きにならないで」と告げるが
これは実は旧作FF7のエアリスの思念かもしれない

公式書籍「FF7Rマテリアルアルティマニアプラス」のインタビューでは、このエアリスは「最も未来の記憶に近いエアリス」と語られている

FF7リメイクのエアリスは旧作FF7の記憶を、フィーラーによって奪われて行っているという公式裏設定がある

なのに物語終盤で「最も未来の記憶に近いエアリス」が出てくるのは、記憶を奪われているはずではないか?と少し違和感がある

「好きにならないで」のイベントは、エアリスの好感度が最も高かった時にしか起こらない、分岐イベントになっている

だとすると旧作FF7のエアリスの思念がFF7リメイクのエアリスに宿っていて、これから命を落とす運命が待っているのに、エアリスのクラウドへの好感度がかなり上がっていることを危惧して、旧作FF7のエアリスの思念がクラウドの夢に現れたというのは、あり得ないとは言い切れないのではないかとも考えられる

④ FF10-3パターン

FF10-3に続く小説FF10-2.5では、幻光の扱いに長けた召喚士が、一度亡くなった人物の魂を、強い想いによってつなぎとめることに成功する

小説の大きなネタバレとなるが、ティーダは小説内で一度完全に命を落とす

クシュという召喚士の女性が愛する男性ブライアの魂を蘇生したことを真似て、ユウナは目の前で命を落としたティーダの魂を拡散する前に想いによってつなぎとめる

さらにFF10-3に続くボイスドラマ「will」では、亡くなってしまった動物や人が完全に復活して、さらにはFF10で世界を苦しめていた「シン」も復活する

FF10-3が発売されていないので、蘇生の仕組みはわからないままであったが、おそらく幻光によって再構成された存在なのではないかと思う

FF10-3は「一度亡くなった存在が蘇る」という導入になっている

このあたりがFF7に継承されるとしたら?

そこでFF7リメイクと続編のFF7リバースのことを思い出してみる

FF7リメイクでは「旧作FF7の未来を変える」ということを意識する展開が随所に散りばめられている

最後には旧作FF7通りに物事が進むように調整していた
フィーラーという魔物のような存在をラスボスとして持ってくる
これを倒したということは明らかに「これからの展開は変わりますよ」ということだと思える

それはつまり旧作FF7では命を落とした
エアリスの生存の可能性を示す展開でもある

これだけ未来を変えるというメッセージを、ふんだんに盛り込んだFF7リメイクだったが、続編であるFF7リバースの開発者公式インタビューでは「旧作FF7からは大きく外れることはない」という旨の発言があった

あれだけ未来を変えようとしているエアリスたちのはずなのに、旧作FF7からは大きく外れないとはどういうこと?
旧作FF7からは外れないものの追加要素はありそうな発言もあって、このインタビューを読んだユーザーは混乱していた

その一つの可能性として、旧作FF7通りに物語が進んで、エアリスは結局同じように命を落とすことになる

そしてなんらかの方法で物語終盤に、旧作FF7通りに進んだだいぶ最後の方で「一時的に復活する」ということもあり得るのではないか、こうすれば物語のほとんどは旧作FF7と同じ流れになり、最後の一部分だけ追加要素としてエアリスが協力に加わる

旧作FF7で亡くなったはずのザックスがなぜか生存した
エアリスに関してもひとひねり加えた展開で復活も、あり得ないとも言い切れない

「旧作FF7通りの展開」と「未来を変える」の両立が完成する

例えばエアリスは期間限定の復活で、物語が終われば消えてしまう存在だったとしても…

それはFF10で本当は幻光だけで構成された
「幻の人間」だったティーダがエンディングで消えてしまうことにも似ている
FF10-3に続くFF10-2.5のティーダも、最後にはユウナによって構成された「幻の人間」となっている

この設定をうまく継承していくのであれば、エアリスは「幻の人間」として、退場したのちに再登場することもあり得るのではないかと思っている

FF7リメイク・リバースシリーズが、納得できる結末を迎えられることを願っている


※映像などでFF10やFF7の世界を振り返りながら、動画でもご覧になれます。

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