【FF7リメイクネタバレ】全員、ループしてない説
FF7とコンピレーション作品、リメイクのネタバレを含みます。
「エアリス、ループしてない説」から説をアップデートし、いろんな説を一本の道にしました。
動画でもご覧になれます。
*詳細不明の第3の要因
「星が滅びる」はFF7リメイクのテーマのように、何回も出てきます。
しかし、FF7コンピレーション作品含め、そのままの運命であれば、星は滅びるそぶりはありません。
そして、複数の世界線も独自のルートを辿って進んでいくように思えます。例えば複数の世界線が出てくる作品を思い出してみると、全ての世界線で違った出来事が起きていたはずです。
世界線の結末を集約して、全てを同じルートにして、星を滅びへ進ませる、第3の要因が星とは関係のない外部からやってきた。それがフィーラーを操っている、または発生の原因の可能性があります。
FF7コンピレーション作品、ダージュオブケルベロスで、星の終わりは人為的に意図を持ってやれば、できてしまうことが証明されました。
第3の要因が、世界線の結末を集約して同じルートに乗せ始めたとしたら、星の誕生からずっとフィーラーが存在することとなり、星の記憶にはフィーラーに関する情報が蓄積されていきます。
*フィーラーの意図を断片的に読み取った2人
この説通りであれば、ライフストリームには、意図してか、意図せずに関わらず、運命に抗った者と対峙したフィーラーの行動や実現したい未来の断片が蓄積されて溶けていました。
原作でもそうだったように、星の記憶を、すべてではないけれど読めるように成長していたエアリスは当然これに触れます。
そして、もうひとり…。
原作の世界線通り、セフィロスは自分を古代種と勘違いして、人間を滅ぼそうとし、クラウドにライフストリームに突き落とされて、星の記憶に触れます。
このときにセフィロスの目的は「全生物を駆逐して、星と一体化する」こと、つまり、ジェノバの目的と同等になります。
その目的を達成するためには、フィーラーは邪魔になります。原作で、セフィロスは破壊魔法メテオで星を傷つけて、自己修復のために集まったライフストリームと一体になろうとします。それが、クラウドとエアリスたちによって阻止されます。ただ、少なくともメテオを呼ぶまでは運命通りに進めば、後は未来を知っているので、フィーラーをどうにか除去してメテオをぶつける策はいくらでもとれます。
神羅ビルの映像シュミレーターで見たメテオで崩壊するミッドガルの光景では、ティファとバレットがセフィロスによって倒されるなど、原作になかったシーンが描かれており、これがセフィロスの目的の一部を表しているともとれます。
*クラウドとエアリスとの出会い
壱番魔晄炉爆破を終えて、逃亡中の八番街でセフィロスの幻影に出会ったクラウド。
セフィロスは、ジェノバ細胞を介してアクセスしてクラウドに星が滅びることを伝えて、協力を仰ぎます。メテオのキーとなるクラウドに干渉するのは、もし説の通りならあり得ることです。
このジェノバ細胞の特性は幻影機能のほかにも能力を持ちます。
例えば、物語開始直前、クラウドは廃人状態でティファと出会います。
そこでクラウドのジェノバ細胞がティファの記憶をもとに、ソルジャーになりたくても一般兵止まりだった自身を恥じる記憶と、憧れたソルジャー ザックスの記憶が混ざりあった元ソルジャー クラウドを作り出します。
ジェノバ細胞の特性のもう一つは、相手の記憶を読み取って、相手に違和感を抱かれない擬態をすることでした。
このジェノバ細胞の特性からある仮説が成り立ちます。
この後、クラウドはエアリスと初対面します。
このときのエアリスは、フィーラーの持つ断片的な未来の節目をライフストリームや星の声などから知っている状態でした。その未来の中には、もちろんクラウドもいました。
この時、クラウドの中のジェノバ細胞は、エアリスの記憶に反応して読み取った。
それは、ティファの記憶の中にあるクラウドに反応したときと、同じように。
クラウドとエアリスの出会いのシーンをよく見てみると、エアリスに出会って視認した瞬間にジェノバ頭痛がおきています。直後にセフィロスの幻影が出てきて分かりにくいのですが。
原作では、長期的に関わるメンバーでクラウドをクラウドと認識しているのはティファしかいなかったはず。
しかし、今回は星の記憶をもとにクラウドを知るエアリスがいます。
エアリスは、クラウドと出会う今のこの瞬間を知っていたと思われます。
花をもらわない選択をしたときに、予測通りにならないもやもやしたエアリスを見れます。
しかし、この時点ではフィーラーの姿は知らないようで、見えた瞬間エアリスは「これ…なに?」と言っています。
*未来の記憶が入ったクラウド
クラウドはエアリスと別れて、逃亡中にザックスのバスターソードを知る神羅一般兵に呼び止められ、即座にジェノバ細胞は頭痛を起こし、ジェノバ擬態クラウドの整合性を保つため、ザックスに関する情報を遮断します。
擬態クラウドはザックスに成り代わっているので、ジェノバ細胞としてはザックスに関わる記憶は全て遮断します。
また、クラウドと融合したジェノバ細胞は、ザックス関連だけでなく「捏造した記憶」の整合がとれなくなる他の記憶があったとき、ジェノバ細胞と記憶の戦いが起こり、その結果がフラッシュバックとして流れてクラウドは頭をかかえます。
ちなみに、現在のジェノバ擬態クラウドの整合性を保つこと以外、ジェノバは黙っています。
ジェシーの爆薬調達依頼時の、ニブルヘイム給水塔での幼少期ティファとの「ピンチになったら守りにきてね」の約束の回想では、頭痛は一切起こっていません。
そして、七番街スラムに帰ったクラウドに、崩落する予定の七番街プレート支柱で再び崩落のフラッシュバックが起こります。
このフラッシュバックは、知っている未来と、何も知らないはずのジェノバ擬態クラウドの整合性の戦い。
そして、未来を知り得そうになったクラウドに対して、フィーラーが後ろから出てきて観察しています。
*スラムの教会とクラウドの涙
クラウドは、スラムの教会に落下して、エアリスと再会します。
クラウドは、エアリスの後ろ姿と、髪に仕込まれた白マテリアを見た瞬間、またフラッシュバックが起こります。それは、エアリスの忘らるる都での死の前後の光景。しかし、ジェノバ細胞はその記憶を押さえ込み、セフィロスコピーにエアリスが刺されるところまでは見えませんでした。
エアリスをおいて夜中に、七番街スラムへ帰ろうとエアリス家から出て行ったクラウド。しかし、エアリスはそれを読んで待ち伏せしていました。
クラウドの前に現れたエアリスの姿は、原作でホーリーを唱えに忘らるる都へ旅立つ際に、クラウドの夢に登場したときの光景と似た景色でした。
ここでクラウドのジェノバ細胞は、教会と同じように記憶の混乱が起こり、記憶の戦いの末、クラウドは悲しい感情だけを感じて涙を流します。
*ジェノバ細胞とフィーラー、セフィロス
フィーラーによる運命の固定とは、歴史の節目を通らせようとすることです。
スラムの教会、七番街プレート崩壊、忘らるる都でのエアリス、メテオ、などフィーラーが、このイベントは必ず通過させようとしているイベントのときに、逸脱しそうになるとフィーラーは出てきます。
フィーラーが、ジェシーを怪我させて、伍番魔晄炉破壊作戦にクラウドを参加させたのも、スラムの教会でクラウドとエアリスを再会させるため。再会しなければ、ホーリーを唱える流れもセフィロスと最終決戦する流れも狂う。レノにとどめを刺すのを阻止したのも、先々に控える七番街プレート崩壊までの流れが狂わないようにするため。
フィーラーの行動理念はすべてが歴史の節目を正しく通過させようとするもの。
そして、多くの人が亡くなる未来をエアリスは防ぎたいと思っています。しかし、星などから知識を得ているものの、エアリスは未来を断片的にしか知らないので、色々な行動が後手にまわり、フィーラーの行動を防ぎきれずにいます。
エアリスは、セフィロスについて、知り得ている情報が2つありました。
一つ目は、セフィロスがメテオで星を壊そうとしていること。そして、セフィロスが複数存在していること。
*別の世界線のセフィロス
運命に導かれるように、最終決戦の場所、ミッドガルハイウェイの先端へとやってきたクラウドたち。
そこには、セフィロスが待ち受けます。
自分を刺したセフィロスを見たバレットが、さっきはよくも!と言いかけたところで、エアリスは「違う」と、今まで見てきたセフィロスとは違うようなことを言います。
フィーラーの大群がセフィロスとクラウドたちに向けて飛んできます。そのときに、かつてこの星を生きた者たちの悲鳴、星の悲鳴が聞こえてきました。
そして、セフィロスは、運命の壁をフィーラーを切り裂いて出現させます。
運命の壁とは、違う世界線への入り口でした。
エアリスは運命の壁に入ろうとするクラウドを止めて、ためらいます。
セフィロスが誘う世界線には、運命がここから分かれて、悪い未来を導く何かがあることを、エアリスは知っていました。
エアリスはセフィロスの切り開いた世界線の向きを変えます。その世界線には、自由があると言います。
エアリスは、セフィロスは自分と星の存続のためなら、何でもする、と言います。
これはつまり、セフィロスの原作での目的、全生物を駆逐して、星と一体化することとリンクします。
世界線を行き来して、自分の目的を達成しようとするセフィロスの存在が明らかとなりました。
今まで、まわりくどい言動とフィーラーに阻まれていた、エアリスの真の目的は、「クラウドたちとセフィロスの目的を阻止すること」でした。
フィーラーに管理された未来では、世界が消滅して、全人類は消える。
しかし、世界線を移動するセフィロスはそれをコントロールして、望む未来を作ろうとしている。
しかし、フィーラーに抗い、原作の目的通り、全生物を駆逐しようとするセフィロスの作り出す未来でも全人類は消える。
まずは、セフィロスが誘う世界線には行かずに、エアリスが向きを変えた、フィーラーと戦う運命の分岐点へと向かいます。
*運命を白紙に戻す
エアリスが、セフィロスの消えた世界線に行くクラウドを止めた理由は、フィーラーに固定された現在のリメイクの世界線で、このままいけば、悲しい出来事はあっても、不慮の亡くなり方をしたり、特別な不幸がないことがわかっているエアリス以外の皆を、まっさらな白紙の未来に戻すことを躊躇したのでした。
しかし、フィーラーと運命の壁から星の悲鳴、すなわち多くの人の死の悲鳴を聞いたクラウドたちは、星の運命を白紙に戻すことに躊躇はありませんでした。
クラウドたちは新たな世界に足を踏み入れます。
フィーラーは運命を守ろうと、行く手に立ちはだかります。
クラウドたちは、次々予定された未来の映像を守ろうとするフィーラーに抗い、
エアリスがホーリーを唱えている光景
北の大空洞でのセフィロスとクラウドの1対1の最終決戦
エアリスが水葬される光景
を次々に打ち砕いていきます。
そして、ついに運命に打ち勝ちます。
そして、すべてに打ち勝ったところでセフィロスが現れます。
セフィロスが現れる直前に、謎の世界に飛ばされたクラウドたちは、メテオで吹き飛ぶミッドガルにワープします。
フィーラーが最後に用意した運命の壁は、メテオで吹き飛ぶ未来のミッドガルそのものでした。
そこに、フィーラーを放出しながら「セフィロスのようなもの」が現れます。
このセフィロスは「運命に逆らうな」と、今まで出てきたすべてのセフィロスと真逆のことを言っています。このセフィロスは、フィーラーの化身でした。
このセフィロスに、大きくダメージを与えると、ミッドガルの上に迫るメテオが消えます。そして、ついにセフィロス=フィーラーを倒し、クラウドたちは原作の予定された未来をすべて打ち砕くことに成功します。
*英雄セフィロス
フィーラーを殲滅した直後、セフィロスから世界の先端に呼ばれたクラウド。フィーラーセフィロス戦前からクラウドは、ずっと呼ばれていたので、このセフィロスはミッドガルハイウェイの先端に立っていたセフィロスなのかもしれません。このセフィロスは自分を「俺」と呼び、ジェノバに支配される前の英雄セフィロスのようです。
強さについても、今までとは格が違います。
このセフィロスは、運命に抗おうとクラウドに協力を求めます。フィーラーを倒したのに、です。
これは動画冒頭で説明した、星を滅びへ進ませる、第3の要因が存在することを示します。
「俺」セフィロスはもしかしたら、「全生物を駆逐して星と一体化する」ことが目的ではないのかもしれません。ミッドガルハイウェイでのセフィロスはこのセフィロスだったと仮定したら。エアリスの「あなたは間違っている」というセリフに「感傷に曇った目には何も見えまい」と返したのも自身の目的に気がついていないエアリスに対するセリフの可能性が出てきます。
そして、第3の要因による星の滅びを回避するキーになるのが、クラウドであると、このセフィロスは示して、いったんセフィロスとの戦いは幕を閉じます。
*あるべき姿に戻る世界
フィーラーが消えた未来では、原作の運命を固定されて、かつて消える運命であった者が生きるなど、運命に縛られない改変が起こっていました。それは、もともとのこの星に存在するすべての世界線のあるべき姿で、無限の未来、無限の可能性のある星の世界でした。
それにより、ザックスもまた、生きる世界線が生まれます。
しかし、それはリメイクのエアリスのいる時空とはかみ合いません。
その事実を彼女は、認識し、空を見てかつてを思い出しました。
しかし、ザックスの改変された世界線は、実はリメイクの世界線の可能性もありました。
様々な要素と可能性を残して、未来のわからなくなった道を歩みながら、クラウドたちは、リメイク世界線のセフィロス、さらには、世界の先端で出会ったセフィロスを追いかけるのでした。
これが、「全員をループしていない」と仮説を立てて導き出した、FF7リメイクの全容です。
-----------------------------------------------------
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
© 1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:©1997 YOSHITAKA AMANO