光熱費、家賃が滞納し始める
三人で暮らしはじめてしばらくは平穏な日々でした。毎月5万円を家に入れ、それぞれの負担分で家賃、光熱費、日用品などを賄っていました。いると思っていました。
ある日、母から告げられました。何日までに電気代を振り込まなければ電気が止まる。
何を言ってるの?と思いました。
学生が引き落としできなくて携帯が止まるのとはわけがちがいます。実家の、親が、うちが、電気代払ってなかったの?
しかももう止まるって、何ヵ月払ってなかったの?
いま思えば、『大人』や『親』というものに私が過剰な期待を抱いていたんだとわかります。彼らも人間です。
ですがその頃はまだ、大人というものはちゃんとしてて、働いて稼いで、料金はきちんと遅れず払って、ゴミのポイ捨てはしないし品行方正、そういうものだと思っていたのです。
人の親とはそういうものだと。
当時就いていた職が経理職で、場合によっては支払いの遅れたお客様に督促をかけることもあったため、余計に滞納に対して過剰に潔癖だったのかもしれません。
当時は
あの頃は
い、いや…
普通に…
普通にダメだろ人として…
擁護できんわ。
ダメダメでした。
そんなわけでぶちギレながら事情聴取をしたのですが、埒があきません。
金額と期日は教え、お金を貸してくれ(返す予定は無い)というものの詳しい状況をなんにも言わない。
何が悲しくて親に借金申し込まれなきゃあかんのか。ちょっと泣きました。
ですが電気が止まるのは困るため、結局料金は立て替えることに。(戻ってきませんよ)
母はさすがに気まずかったようで、言い出すのが怖かっただのこの数日眠れなかっただの、食欲がない頭が痛いと落ち込んでいました。
いいから、そういうの良いから、私が毎月納めてたお金はなんに使ったの?それだけ教えてよ。
その件を皮切りに、電気代、水道代、ガス代。とうとう家賃も滞納しては督促され、ギリギリのタイミングで丸投げされる日々が始まりました。
あの同居時代、まともに引き落とせたこと何回あったのかな?半分もなかったんじゃないかな?
毎回泣きながら、怒りながら、結局は振り込むことになります。特に家賃は二ヶ月もたまると金額が大きいため辛かった。自分の貯金はどんどんできなくなりました。
後から話を聞くと、妹もしばしばお金を要求されていたようです。
妹「たまにくる年貢の金額が大きいからさ…」
はっきりと明言はなかったものの弟にもあったのかもしれません。
弟「これ以上あのひとに搾取されたくない」
定額集めた生活費は全く家賃や光熱費には回ってなかったんでしょうか。食費や日用品に回っていたんでしょうか。
私の感覚でいくと家賃や光熱費の引き落としの方が先で、足りなければ食費や日用品を節約するのが普通なんだけど…
家計簿でもつけてこれがこう足りないから毎月の入金額を増やしたい、そういう形で話があれば良かったのに。
あらゆる質問、提案、詰問、懇願はどれも受け入れられず、金銭的にルーズな生活が続いていたのでした。
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