毒親問題が解決しないのはあなた自身に問題があるから
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生きづらさ改善コンサルタントのささしんです。
今日は「毒親問題が解決しないのはあなた自身に問題があるから」というテーマでお話をしていきます。
皆さんは毒親問題を解決しようとカウンセリングや心理療法を受けて行動したのに、結局うまくいかず途中で投げ出してしまった、あるいは同じ行動だけ繰り返している。
そんなことってありませんか?
毒親という言葉が世間に認知されるようになって、親のよって子どもの人生がダメになることもあるんだという理解がある程度進んで来たように思うんです。
自分が生きずらさを感じるのは親に問題があるからだ、自分は悪くないんだというふうにです。
それはそれでいいことなんです。だけど親のせいばかりにしていては問題はいつまでたっても解決しないんです。
これは非常にまずいです。そんなことをしていたら自分の人生が終わってしまいます。
カウンセラーにとって依頼者というのはお客さんですから、厳しいことは正直言いずらいことなんです。
だけど、毒親問題が解決せずつまずいている人のために今日は正直にお話をします。
文章で読みたい人は、そのままスクロールを、動画を見たいしたい人はYouTubeでどうぞ。
あなたの毒親問題が、解決しない理由がわかりますから是非最後までお読みください。
目次
毒親問題の解決には3ステップがある
まず前提として毒親問題を解決するには大まかに分けて3つのステップがあることを知ってください。
自分の親が毒親であることを認識する
親の問題は親の問題として親に押し返す
新たな人生を歩み始める
第1ステップは自分の親が毒親であると認識することです。
自分は機能不全家族の家庭で育った、自分は親から愛されなかった、そのことで持つ怒り、悲しみ、苦しみ、という負の感情があることに気付きこれを素直に受け止めるんです。
実はこれも簡単ではない場合があるんです。
これは殴る蹴るなどの虐待を受けている場合には、明らかに自分の親は毒親だ、自分は機能不全家族の家庭に育ったと認識できるんです。
ところが過干渉や育児放棄など精神的暴力の場合には、この自覚がなかなかできない場合があるんです。
大人になってそれこそ30代、40代になって気付く人も珍しくありません。
なぜかというと、自分の家庭とよその家庭を比較する機会って意外と少ないんす。
そもそもよその家庭と交流する機会があるのなら、それは毒親の家庭ではないんです。機能不全家族というのは、孤立している場合が多いんです。
仮に交流があったとしても、自分と親との関係を他の家庭と比べる機会はなかなかないんですね。
だから自分の親がやっていることは普通だと思ってそのまま成長していくんです。
ところがある時から、「なにかおかしい」「何か変だ」と感じ始め自分の生きづらさに気が付くことになります。
そうしていろいろその原因を探っていくうちに親の問題にぶち当たるわけです。自分が子どもを生んだときに親の問題にぶちあたる人も多いです。
そこで初めて、当たり前だと思っていたことがおかしい、自分のお父さん、お母さんはおかしいということに気がつくわけです。
こうして自分の親はおかしい、毒親だと自覚してそれを受け入れる。これが1番目のステップです。
次に第2のステップです。
このステップでは、親の問題は親の問題として親に押し返すということをします。
なぜ毒親に育てられた子どもが苦しむかというと、親の問題まで全部自分で背負い込んでいるからなんです。
そこを親の問題は親の問題として親に返すんです。
親の問題というのは例えば、母親がものすごく厳しい人で、自分の子どもに異常なほどに立ち振舞いとか礼儀作法に厳しい場合があるわけです。
だけどこれは、子どものことを思って厳しくしているわけではないんですね。
自分はちゃんと子育てをしているということを自分の親つまり子どもからすれば、おじいちゃん、おばあちゃんに認めてほしいわけです。
あるいは、子育てをちゃんとしているんだから、そのごほうびとして私の事をかわいがって欲しい、愛情をかけて欲しいと思ったりもしているわけです。
これは、対象が外の人であっても同じです。
子どもがきちんとした礼儀作法をみにつけていると、「あの子の親は子どもをきちんとしつけている」と評価します。
そのいい評価が欲しいわけです。毒親が世間体や外部の評価を非常に気にするのはよく知られていますよね。
しかしそれはお母さん側の問題です。その問題を私に持ち込まないでっていうことなんですよ。
もうひとつ女子の例を挙げたいと思います。
女の子が成長して第二次性徴が始まると、生理が来たり体も女性らしくなってきます。どんどん女らしくなっていくわけですが、毒親の場合それが許せないというケースがあるわけです。
自分の娘が女になっていくのに対し嫌悪感を抱くわけです。
これも母親の問題ですよね。子どもには何の責任もありません。子どもだって人間なんだから成長して第二次性徴が起こるのは当たり前のことです。
それに対して嫌悪感を感じたり拒否反応をするのは母親の問題です。
それを子どもの問題にしないでくれ、自分の側にもってこないでくれという話です。
だけど毒親に育てられた子どもは、全て自分が悪いんじゃないかっていう感覚をもってしまうわけです。
生きづらさの原因は、この親の問題まで自分が背負ってしまっているからなんです。
だから、それは私は悪くありません、お母さんの問題ですって親に返す必要があるんです。
今母親を例に出しましたけど、もちろんこれは父親であっても同じです。
この問題を返すというのは、別に面と向かった親に対してやる必要はないです。
親を目の前にしてこの問題は私の問題ではないので、お母さん、お父さんに返しますとやる必要はありません。
下手をすると逆襲にあう危険があるからです。
イメージとしては心の中で問題を切り離す様な感じです。
これが第2ステップです。
この第2ステップまでは、心理療法やカウンセリングを受けて毒親問題を解決しようとする人はみんなやるんです。
問題は第3ステップです。
第3ステップでは、自分で負うべき問題は自分で負わなければならないと自覚してあらたな人生を進み始めることです。
しかしこの第3ステップに進めない、というよりは進もうとしない人が非常に多いんです。
それはどういうことかというと、第2ステップでお話をした親の問題を親に押し返す段階で、本来自分で責任を負うべきことまで全部親に返そうとする人がいるということです。
自分の人生が上手くいかないのは、自分が苦しいのは全て親の責任だ、100パーセント親が悪いという風にしてしまうんですよね。
確かにあなたは親によって長年苦しめ続けられてきました。そしてそれを怒って親に返していいんです。
しかし、大事なのはあなたの人生はあなたのものなんだから、自分で解決しなきゃならない問題だって当然あるんです。
あなたが背負うべきものだってあるし責任を持たなきゃいけないことだってあるんです。何もかも全て親が悪いということにはならないんですよ。
でもこれってすごく嫌なことです。自分の人生だから自分の問題であると認めたら、自分でそれを受け入れて自分で解決しなきゃいけないですから。
それだったら全部毒親のせいにしていた方が楽なわけです。
私自身も明確に意識していたわけではないですが、どこかそうやって逃げていた時期があるんです。
だけどそれじゃ自分の新しい人生を切り開くことはできないんです。
ずっと毒親問題に取り組んでいて、そこで人生がストップしてしまっている人ってあなたの周りにもいませんか?
だけどもしかしたらそれはあなた自身の姿かもしれないんですよ。そのことに気がついて欲しいんです。
そんなことをしていたら、何もかも親のせいにしていたらそれで一生終わってしまうんですよ。
厳しい言い方になりますけど、自分を癒すという大義名分の下、自分の問題も親の責任にし続けたら楽なわけです。
だけどそれじゃだめなんですよ。
自分自身と向き合う
もし、自分はもしかしたら第3ステップに進ますにいるかもしれないと感じたら、一度じっくりと自分と向き合って考えて欲しいんです。
過去から遡って親に返していい問題と自分で解決すべき問題、自分で責任を負うべき問題とをきっちり線引きして欲しいんです。
そして、自分で責任を負うべき問題まで親のせいにしていないかよく考えてほしいんです。
この作業をすることで、途中で止まったままだった毒親問題が解決の結果へ向けて再び動き出します。
私もこのことを意識してから解決するまでに多くの時間を必要としませんでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。