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【読書連想文】噛みあわない会話と、ある過去について(2018)
辻村深月がすごいとわかったので、アマゾンジャパンから文庫本を大人買いしました😂
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本書はその中から最初の1冊。短編が4作入っています
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本のタイトルが興味をそそります😂
文庫本は2021年に講談社より、解説は臨床心理士の東畑開人
「噛みあわない会話 = 密室に出る幽霊」という、ややこじつけ感のある分析がされていますが、これら短編はホラーである、という点には同感です
とくに『パッとしない子』と『早穂とゆかり』には恐怖を覚えました😱幽霊よりも怖いのが生きてる人間😱
辻村先生は人間を観察するときの解像度がキレキレですね
実は私は自分もそういうふうに人を見ていることが多いと思い、これほどまでに辻村ワールドに引き込まれるのは、自分に共感してくれる人にやっと出会えた(出会えるとは思っていなかったのに)と感じているからだと思います
つまり、私は勝手に自分をはるかに能力の高い人と同じところに並べていい気になっているだけのアタマ悪そうな人とも言えるのですが(反論しません😂)
でもこれだけは言わせてもらうと、私には自分の思っていることを他人にも聞いたり読んだりしてもらえるように表現する能力が圧倒的にありませんので、身の程はわきまえているつもりです😂
しかし文庫本の帯がえげつないですね。こんなの見たらここにあるの全部読みたくなりますよ😂
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今回初めて辻村先生の短編を読み、短編ながらも(むしろ短編であるがゆえに?)人間の描写の切れ味がすごすぎて、各作品ごとに思うことがあったので、私の連想文も作品ごとに書かせていただきます