【読書連想文】ナベちゃんのヨメ(『噛みあわない会話と、ある過去について』)
大学の部活だかサークルだか、男子3名、女子7名のグループが社会人になって、その男子1人ナベちゃんが結婚することになって、女子が全員集まってナベちゃんの婚約者の噂話をした話です
私事ですが、私は実家住まいのとき、祖母の茶飲み友達が何人もうちに入り浸って狭い田舎世界の他人の噂話を延々とするのを心の底から軽蔑していて、自分は絶っっっ対にこのような人間にはならないと一生の決心をしました
本作品で繰り広げられるのが、それと全く同じやつ
ナベちゃんの婚約者がヤバいらしいって、それってわざわざ社会人が(大学卒業して7年も経って)集まってするほどの話なの?暇なの?
この話は佐和という女子の視点で語られているけれど、この人だけが女子の中では唯一まとも
私には辻村先生が言いたいことを佐和が代弁しているというか、途中から要するに辻村先生ご本人がこれ言ってるんだよねって思えてならなかった😂
仲がよかった友人の結婚相手がヤバい人らしい、私はどうしても心配だ、という話なら、私だったらグループの中で一番自分と心理的距離が近くて信頼できる1人とだけ会って話します
同時に数人との人間と同様に仲がいいなんて、私にはありえないので。他人のプライベートなことを肴に大人数で盛り上がる趣味を私は持たないので
そこで本当にヤバそうだったら、この話の設定ではナベちゃんと連絡を取ることを承諾してもらっているのは他の男子2名だけなので、その男子に話をします
でも、その男子が俺たちは介入したくないというのなら、それで終了。なぜなら私がしても許容される範囲は多分そこまでだと思うから
他人様の婚約者を「心配だから」「友達だから」という大義名分で品定して評価を下すって、どこのアラサーの何様?それだけでなく、この人たちは学生時代にはナベちゃんにはさんざん助けてもらっておきながら、ナベちゃんのような「男性としてカッコよくない人」は自分には見合わないという評価も下していましたよね(そういうの認めた方が気が楽になりますよ😂)
善良と見せかけて高慢ですね〜😂
これを機会にナベちゃんから離れていった人がいた
いいじゃないですか別に。このアラサー女子軍団がナベちゃんの世界から消えたところで、正直、ナベちゃんは特に何も失いませんでした😂
ちなみに私がナベちゃんみたいな人はタイプです😂
男らしくなくて、気が利いて、頭が良くて、好きな人は1人で十分、そして大切にするキモオタだけれど、普通に清潔感があります
若いころの私だったら誰になんと言われようと思われようと欲情していたと思います😂