演劇の授業が音楽にも与える影響
某国の某 secondary school では週に1コマで演劇の授業があります
学習児はだんだんこの授業がおもしろくなってきたらしく、5段階評価の一番上の成績が取れるようになりたいとか言い始めて、私は一瞬はあ?と思いました
しかし、音楽の洗脳教育を実践してきた毒親にしてみれば、これは喜ばしいことです
学習児がピアノでこれが弾きたいと先月くらいに言い始めたのが Debussy のGolliwog's Cakewalk です
私は Debussy の曲は全般的に好みではないのですが(だって、いったいこの曲は何拍子?みたいなのばっかりじゃないですか😂不安になります😂)、この曲はだけは好きです(だって、2拍子ってはっきりしてる😂)。この曲はなんかふざけた感じもして、そこがまたハッとしてグー。学習児も趣味がいいなと思いました😂
そして、学習児の演劇に対する前向きな姿勢がこの曲を演奏するのに役に立つと思うのです
私自身は演劇なんてやってみたことないですが、一時期歌を習っていたことがあります。そこで最初に言われたのが、子音をクリアに発音することと、表現に関してはこれは大袈裟すぎると思うくらいがちょうどいいということ。演劇でも同じですね
Cakewalk は私には弾けない程度には技術的に難しい上に😂演劇の要素もてんこ盛りで、この曲を仕上げられるのであればどちらの面でも鍛えられるということになります
子どもがなにやら難しそうなものを楽器で演奏すると、大抵の人はそれができるだけですごいと思うんだと思います。しかし音楽を嗜む人からすると、やたら指が回るだけで音色は良くないし、やたらと速くは弾けるけれど間の取り方を考えていない(考えたこともなさそうな)演奏というのは音楽というよりは猿回しっぽくて後味が悪いです
(子どもでもそういうのができている演奏というのはあります)
よい音で弾こうと思っていないならいい音など出るわけないし、音楽にするということはどういうことなのか考えたことがなければ、ただ音を並べられれば自分はそれが弾けたと思ってしまいます。また、音楽は小さいうちから始めれば上手くなるというのは必ずしも正しくありません。小さいうちから何らかの楽器を始めても、楽器を操作する以上の芸術的センスが身につかない人っているのです🫢
学習児が演劇に興味が出てきたということは、これから自分が手にかけていくすべての音楽において、これを人に聴いてもらってある意味のドラマとし楽しんでもらえるためにはどうしたらいいのかを考えずにはいられないということです(よね?)
音楽だけでなく、演劇は英語(国語)にもよい影響を与えると思います。某国はシェークスピアという宝を生んだ国です。某国で名優と言われる方は文学への造詣が深い方も多いものです
芸術の世界でプロになるのなら何事も完璧に、少なくともボロは出さない、ということは求められます。それは厳しい世界なので、学習児には最初から期待していない、学習児の性格を考慮するとむしろそこには行ってほしくないです
プロでない音楽のいいところは、聴衆は点数をつけるために聴きに来ているのではないというところです。そういう音楽の場合、演奏者がどれだけその曲を上手く弾こうとしているかではなく、それだけその曲が好きなのかが伝わる演奏が心に残る演奏です。そしてそういう演奏が結果的に上手く聴こえるというだけの話です
さっき学習児に Cakewalk を披露してもらいました。本人は不満そうだったけれど、うん、確実に進歩してるよ👍