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娘ですが親の介護は致しません! 23話

親を介護施設に入れたい! でも馴染んでくれるか心配… という方はショートステイという選択もあります。

母には介護施設に入ってもらう! 
この頃は忙しさもあってすごく視野が狭くなっていたように思います。

基本は介護保険の範囲内でサービスを受けたい方が多数だと思いますが、実費を覚悟すればプレ施設入所と言う意味で「デイサービス+ショートステイ」有効だと思います。
特にショートステイでは食事やおやつの量、施設内での他人とのかかわり方、トイレの回数や夜間の様子など、細かなレポートをいただけます。
本人には「健康観察のため」「お医者さんに勧められた」とかなんとか嘘をついてでもお試しステイしてみる価値はあるかもしれません。
もちろん、有料老人ホームの「お試しステイ」を利用するという方法もあるとは思いますが、それは「自分たちが利用するときの参考」と考えた方がいいかもしれません。お試し入居でもお金もかかりますし、入ってもらう親が本当の感想などいうわけがないし、施設は入居して欲しいわけですから不利になるようなことは言わないと思うんですよね。(お試しして「やっぱりやめた」って言いにくくなっちゃう気がするし…)

今回のお話しの時点で私は「ショートは無理」でも「施設に入れてしまえばなんとかなる」という視野狭窄に陥っていました。が、今思えばケアマネさんは「ショートステイで慣れてもらってからでも…」と言ってくださっていたんですよね。
自分の仕事で遅れを出したくない、アシさんや出版社に迷惑をかけたくないという思いでいっぱいいっぱい、遠距離でケアマネさんともがっつり話せない…というか、困ったこと、弱音をちゃんと相談できていなかったです。
のちにデイの職員さんからも「もっと頼ってください!」と励まされるのですが、母のことでこれ以上他人様に迷惑はかけられない!…というプレッシャーでこれ以降、どんどんドツボにハマっていくのです。

ケアマネさんが事務的にしか動いてくれないなんてケースも聞きますが、私はありがたいことに、どの場面でも献身的で良心的な方に恵まれました。
本当に運が良かったと思っています。

と、言うわけでまとめると、「親を有料老人ホームに入れたいけれどまだ抵抗がある」「費用が心配」と言う方、まずは「ショートステイを積み重ね」「介護施設に慣れてもらう」、その上でケアマネさんやショートの職員さんの意見など聞きながら「その先(サ高住かグループホームか、介護付き有料老人ホームか…等々)」を考えていくのが良いのではないかと思います。

※緊急性がある場合ですぐに受け入れ施設が見つからないという場合、遠距離介護ですぐに施設見学に行けない、選べないなどの場合もショートステイは有効だと思いますし、ケアマネさんも勧めてくださると思います。

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