娘ですが親の介護は致しません! 21話
いよいよというかやっと、施設見学までこぎつけました!
今回は増ページでお送りします!
新型コロナがいよいよ猛威を振るいだし、最も感染率が高いとされる高齢者を介護する施設はこの頃ピリピリムードでした。
光熱費や食料品もじわじわと上がりだし、介護施設の事情もどんどん悪くなる… この先何件も施設見学に行くことになるのですが、そんな先の見えない不安がどの施設でも感じられました。(電気代節約でどの施設も薄暗かったせいかも)
さて、初めての施設見学で1番に感じたことは「入居者の方々がみな無気力(っぽい)」ということ。母は認知症以外身体的な(骨は折ってますが)介護は特に必要ない状態だったので、「絶対施設にいれたる!」と鼻息を荒くしていた私でも、ちょっと「まだ早いのかも…」と思ってしまったのも事実です。
「コロナで外出やレクリエーションが出来なくなっている」という説明も受けましたが…。
母の場合、元気ゆえに「帰りたい!」「帰る!!」で脱走される可能性は高いわけで、「介護付き有料老人ホーム」はまだ無理(早い)なのかも…と思ってみたり…。
2件目の「サービス付き高齢者向け住宅」ですが、これは本当に元気な方にしかおススメ出来ないな、と思いました。
身体介護は別料金ですし、食事を作ったり買い物に行けるのであれば、普通の賃貸マンションと変わらないのですから。
人の目がある分、家族は安心! という程度かな…と。
母の場合の問題は「買い物」「火の取り扱い」「夜間の徘徊」がないか「急な体調の変化がないかの確認」なので、費用面から考えるとペイしないと思いました。
また、共用スペースをきちんと使えないと、やはりトラブルの元になりそうですし。施設がスキがないほどきれいで整っている分、生活感がなく「みな共用部分使ってるの?」と疑問がわくほどでした。
洗濯など、家族が面会で引き取って自宅でするという方もいらっしゃるでしょう。
何でもそうですが、サービスは有償であるべきです! それを払えないなら無理はしない方がいい。
一時的な家族の負担を減らすというなら、「ショートステイ」を使った方が経済的です。
前にも書いたかもですが、ショートステイは連続30日間利用できます。オムツなど別料金になるものもありますし、地方によって負担額も違って来るでしょうから一概にはいえませんが、要介護1の母で計算してもらったら30日で189,439円でした(2023年11月算出)。
どこの施設も空きはないでしょうから、よくよくケアマネさんと話しをして、意思疎通をはかっておかないと言い方は悪いですが「損」ですよ!
今回伺ったサ高住は3階建てで3階部分は普通に賃貸に出ています。
サ高住としてのフロアには夫婦で入居でき、キッチンやお風呂が付いたタイプもあります。
が…
ご夫婦で入居されると、結局「どちらかが介護者」になるケースが多いようです。
以前ニュースで、家を処分してサ高住に住んだものの「病気」が発覚し、介護が必要になったため退去しなくてはならなくなった例が紹介されていたのを見たことがあります。
身寄りのいない人間には終の棲家にはなりにくそうです。
家族も入居者も先のことは「最悪」を想定して判断すべきかと思いました。