銭湯と牛乳と夏休みと
10月、ついに腰に酷いダメージを負ってしまい、退職も検討するハメに。まあなんとか仕事は続けさせてもらえておりますが、面倒だからとシャワーで済ませてばかりはよくない!を実感しました。筋肉痛だけではないけど、身体は温めないとだめなんですね…
久々の温泉一泊(春に予約していた)もよかったけど、追い焚きできない我が家の風呂のことを考えると、近くの銭湯にも時折行こうかなと。
で、考えると普通の銭湯って無くなりましたね。前に住んでいたところの近くの銭湯も閉店してしまったし、スーパー銭湯と呼ばれる大型のものばかり。札幌市内だと、温泉銭湯がほとんどだけど、昔ながらのご近所さんが通うのとはちょっと趣が違う。
まあそれはそれでいいんだよね、ゆっくりできるし。
私が子供の頃は家にお風呂がついてるのは当たり前になってきていたけど、それでも銭湯はそれなりにありました。ただ、家風呂があるのにわざわざ銭湯へ行く人は少数派だったような。
小学5年くらいの時だったか、親戚に同じ年の子がいて時々遊んでいたのだけど夏休みのある日、その子に「お風呂行かない?」と誘われました。「変かもしれないけどさ、銭湯、行かない?」別にすることもなかった夏休み、母にその事を話すとお風呂代ときっと飲みたくなるからと牛乳代もくれました。
小さかった頃、自宅の風呂が壊れた時やいとこたちの所に遊びに行った時など、何度か銭湯には行った事があったけど、その子が連れて行ってくれたところはわりと新しくてきれいなところでした。現在のように、サウナも水風呂も泡風呂もない、普通に大きな湯船のある銭湯は午後3時半からの営業で、開店と同時に行ってみたらほとんどお客さんがいませんでした。
他の人がいないのをいいことに、お湯に潜ったりちょっと泳いだり。良い子は真似しちゃだめなやつです。あとは普通に体を洗って髪も洗って、お湯から上がったら扇風機の回っている脱衣所で着替えて、瓶に入った牛乳を飲みました。まだ暑い夏の午後。エアコンも普及していなかった当時の北海道。扇風機の風がとても心地よかった。
なんだか思った以上に楽しくて、その後も何度か二人で通ってしまいました。
私も子供たちが小さかった頃は、近くの家族風呂をよく利用しました。ちょっと子供が騒いでも気を遣わなくていいし、水遊びする子供たちを見ながらゆっくり大人はお湯に浸かれます。あの頃は一室2000円くらい。温泉宿で貸切風呂のあるところは増えてきたように思うけど、銭湯に家族風呂があるところはあまり見かけなくなりました。
時は流れて、子供たちも大人になりましたが今でも帰省したりすると温泉やスーパー銭湯に出かけます。風呂上がりも牛乳ではなくビールだったりしますが、3人とも大浴場は大好き。そして今年の夏、貸し切り風呂にて孫もついに温泉デビューしました。
今どきの子供たち、レジャーも私たちの頃とは違うのだろうなぁと思うけど、せめてスーパー銭湯に遊びにいくくらいはつきあってほしいなぁ。「銭湯?温泉じゃなくて?それじゃ行かない」なんて言われちゃったりするでしょうか。ちなみに初温泉上がりに孫は牛乳、飲みました。美味しかったみたいですよ。