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Kindle99円セールで買うべきミステリ小説10冊
amazon等で開催されている講談社文庫が99円のセールで、買っておくべきミステリ小説(一部SF、ホラーもありますが^^;)をまとめました。どれも面白さ間違いなしの作品です。
■『総門谷』高橋克彦
吉川英治文学新人賞を受賞した作品。とにかく壮大なストーリー、UFO、オカルト等々てんこ盛りの内容に圧倒されます。分厚いので徹夜に注意。
岩手県で1年間にわたり、UFOの目撃者が続出、そして奇怪な焼死体さえも! だが、このUFO騒動の裏は? 疑惑を抱く超能力者霧神顕たちは、怖るべきパワーの魔手と闘い、傷つきながらも、ついに魔の本拠・総門谷に潜入した。そこで目にした驚愕の光景とは? 構想15年を費したSF伝奇超大作。
■『高橋克彦自選短編集 1 ミステリー編』高橋克彦
600ページ超えのボリューム。面白い短編を読みたいなら間違いなしの1冊です。この本にしか収録されていない貴重な作品も含めて、全13作品を収録。
だれの心にも、鬼がいる。大胆不敵なトリックが冴える短編ミステリーの逸品集。かつて「衛生博覧会」と呼ばれる見世物が人気を博していた。疾病模型や死体写真が陳列されるなか、私は精巧な美少年の鑞人形に目を奪われた。だがそれには、驚愕の秘密が隠されていた(「悪魔のトリル」)。現代日本屈指のエンターテインメント作家の傑作短編集。
■『六枚のとんかつ』蘇部健一
約20年前刊行された時、ミステリ界隈から酷評を受けた作品。文庫版は作者がそれを認め、大幅改稿されている。バカミスの元祖といってもよい短編集。但し、島田荘司『占星術殺人事件』を読んでから読むべし!
空前絶後のアホバカ・トリックで話題の、第3回メフィスト賞受賞作がついに登場! 新作『五枚のとんかつ』も併録。またノベルス版ではあまりに下品だという理由でカットされた『オナニー連盟』もあえて収録した、お得なディレクターズ・カット版。トリックがバレないように、必ず順番にお読みください。
■『捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書』加藤元浩
ミステリー漫画『Q.E.D. 証明終了』『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』の作者が、初めて挑んだミステリ小説。元アイドルの菊乃が活躍する警察ものです。
念願叶って捜査一課の刑事に抜擢された七夕菊乃。しかし元アイドルという経歴のせいでお飾り扱いされてしまい、おまけに、驚異的な洞察力を持つ天才心理学者・草辻蓮蔵と、FBI出身で報告書の書き方に異様な執念を燃やす鬼才、「アンコウ」こと深海安公が繰り広げる頭脳戦に巻き込まれることに!初めて挑む密室殺人事件の捜査は、一体どうなってしまうのか!
■『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』
建築探偵の桜井京介が活躍するシリーズ第一弾。実は美少年の桜井京介とタッグを組むのは美少年の蒼。ちょっとBL風味もあります。耽美系ミステリが好きな方に。
京介を訪ねた古風な美少女の依頼は“閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件はすべて別荘をめぐって起きた。ミステリアスな建築造形に秘められた真実を、京介が追う!
■『天狼星』栗本薫
伊集院大介とシリウスの初遭遇作品。王道の探偵小説が読みたい方におすすめ。
ファッションモデルが次々に殺され、バラバラ死体が発見された。死体には喰われたらしい痕跡があり、シリウスと名乗る犯人が山科警視に星座にちなんだ12人の女ともう1人、13人の殺人を予告してきた。生涯の宿敵シリウスと相まみえることになった名探偵・伊集院大介。待望の長編伝奇ミステリー。
■『新顎十郎捕物帖』都筑道夫
巨大な顎を持つ「顎十郎」こと仙波阿古十郎(せんば あこじゅうろう)を主人公とする捕物帳。久生十蘭のキャラクターを都筑道夫が引き継いで書いた作品です。都筑道夫にハズレなし!
旗本木村軍之助の屋敷でばくちに負けた大工の棟梁が、美しい娘を借金のかたに奪われた。娘の連れ戻しをたのまれた顎十郎こと仙波阿古十郎は、客を装って旗本屋敷に乗りこむ。しかし、なぜかその旗本が殺されて……。久生十蘭の名作「顎十郎捕物帳」を名手都筑道夫が書き継ぎ、現代に顎十郎をよみがえらせたユニーク捕物シリーズ。
■『定吉七は丁稚の番号』東郷隆
かつてゲーム化もされたことがある定吉七番シリーズの1作目。タイトルは『007は殺しの番号』が元ネタ。スラップスティックアクションもの。笑える作品を読みたい方におすすめ。
遂に蘇る幻の定吉七番シリーズ。大阪商工会議所秘密情報部員・殺人丁稚定吉こと安井友和が、今日も元締の千成屋宗右衛門に呼び出され、なんとまあ、唐桟の仕着せに前垂れかけて富士見西行懐に、関西経済界破壊を目論む悪の結社を相手に大活躍の西高東低痛快ドタバタアクション巨編。とりあえずスタート!!
『忌み地 怪談社奇聞録』福澤徹三/糸柳寿昭
実話怪談師糸柳寿昭が取材した内容を元に怪談の名手福澤徹三が書き起こした実話怪談集。はっきり言って恐いです。福澤徹三は小野不由美の『残穢』にも登場してましたね。
怪談社の糸柳寿昭と上間月貴が全国各地の忌み地、いわくつき物件を中心に取材。ふたりが足で集めた情報をもとに作家・福澤徹三が取材のプロセスや現場の状況を書き起こした前例のない怪談実話集。糸柳と上間は事故物件が集中する地域で、恐るべき怪異の連鎖に遭遇する。歴史から忘れ去られた戦慄の真相とは?
■『推理日記 Ⅰ』佐野洋
この作品は小説ではなく評論集ですが、当時のミステリの状況がわかって面白いので特別枠で。佐野洋の語りも辛口で痛快でしびれます。
ミステリーの実作家であり、眼光紙背に徹する読み巧者としても知られる著者が、「推理小説は高級な遊び(エンターテインメント)である」との信念のもとに、数々の名作、傑作の魅力と問題点を摘出。――推理小説にはこんな読みかた、楽しみかたがあったのか、という“ミステリーを十倍楽しむ知的発見の書”である。
以上、いかがだったでしょうか。今回の99円セールはまだまだ面白い作品が対象になっていますので、自分の好みに合いそうな作品を探すのも楽しいと思います。