パレートの法則を勉強に応用できるか?
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パレートの法則というのがあります。別名8対2の法則とも言います。これなら聞いたことがあると言う人もいるかもしれません。
ものすごく簡単に説明すると、世の中は大抵、
全体の2割の人の力で運営されていて、残り8割は数合わせ
的な感じでも、まわっていくよということです。過去の経験から言うと、特定の部署に配属された時、
確かにすごく優秀な人って、全体の2割くらいだったような気がしますね。
そういう人が病欠とかしちゃうと、もう、その部署は回らない感じでした。そういうのはあると思います。しかし、厳密に2割かというと、ちゃんと統計を取ったこともないので、正直、そこまで確信は出来ません。ただ、
大事な部分って、実は全体からすれば少数にすぎない
という事は言えそうな気がします。で、ここからがとても大事な話なんですけど、
だからと言って、残り8割は不要というわけではない。
ということです。なぜなら、残りの8割は何からの形で、2割が活かせるアシストをしていたりするからです。例えば、実際に、行政書士過去問をするときに、
全体の2割しかしない
というのでは、話にならないですよね。実際の2割とは全問題数の2割だけという意味ではなくて、
1つの問題の中にポイントとなる部分は2割、解説の中の重要な部分は2割
という意味です。民法の不動産の二重譲渡の問題だとすれば、登場人物が最低3人出てきて(AからB,Cそれぞれに二重譲渡するとか)、結果、登記のある方の物になります。なぜなら、177条に登記で決すると書いているからです。おそらく、本試験で出るレベルだと、問題文全体としては、200文字は超える文章量になると思いますが、そのうちのポイントは
二重譲渡だとわかる文章と、どちらかが登記を得ていた
とかなんです。全体の2割以下になると思います。では、他の文章は全く、不要かというと、事例を読み解く訓練の為に必要です。もっと言えば、法律家は、
素人である顧客の相談内容から法律的に必要な部分を見極めて、必要なら聞きださないといけない
わけです。しかし、単なる暗記目的だと2回目以降は残り、8割は不要になってきます。そこで、ポイントとなる2割の部分だけにマーカーを引いたりすることで、2回目以降の復習は物凄く速くできるわけです。
ただ、それは全体を把握しているから、
ここがポイントの2割だな
とわかるわけです。だから、最初から2割だけ学習して、時間の節約をするという使い方は出来ません。そのため、パレートの法則を学習で利用するには、
ポイントがどこか、理解してくる段階以降
ということになります。大抵の試験では、繰り返しが必須です。それも、試験本番が近くなるほど、膨大な量の復習が必要になってきますが、その時こそ、
パレートの法則は活きてくる
わけです。
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