池田式A4・1枚記憶法は使えるか?
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池田氏は、短時間でどれだけ記憶できるかという、記憶力日本選手権大会のチャンピオンという経歴の持ち主です。それも、40代でチャレンジして、日本一になっているという方です。ただ、大抵の暗記アスリートが薦める記憶術は場所法が定番になっているのですが、この場所法って、
正直、試験には使えない
ので、最初は懐疑的でした。場所法というのはイメージ記憶の一種で、普段の家から勤務先や学校などの通学路など、既に覚えている場所順に、憶えたいことをイメージで連結させていく方法です。しかし、名前のとおり、既に
覚えている場所が必要
になるのが弱点なんです。多くの人はせいぜい、
家の中の場所の配置
体のパーツの配置
通勤、通学の道
くらいしかなくて、こんなのじゃ、全然、足らないわけです。そのため、試験の暗記の為に、外に出て、道を覚えないといけないという、
本末転倒な暗記法
なので、私は利用しませんでした。そして、何より、歴史などのように順番を込みで憶える必要がないものにはあまり、向いていません。そのため、
普通に単語カードでも作った方が実用的
だったりします。今なら、スマホのアプリかもしれません。そんなこともあって、池田氏の経歴から、正直、期待していませんでした。というのも、暗記の大会と、資格試験では求められるものが全く、異なるからです。試験では、確かに大量の暗記を求められますが、何も数分など、その場で憶える必要はないですし、逆に、長期的な記憶にならないといけません。大会の間だけ覚えればよいわけではないんですね。そういう性質の違いから、暗記アスリートの薦めるものは、あまり実用的とは言えないわけです。
しかし、池田式A4・1枚記憶法は、理に適っているだけでなく、かなり、実用的になっています。要するに、
単語カードのように使う側面
イメージ記憶、連想記憶、語呂合わせのように使う側面
絵を使って、右脳を使う側面
この3つで多角的に覚えるようにしています。詳細は池田氏の著作本なり、動画にあたってもらう
として、私はどの程度、実用性があるかをお話したいと思います。
確かに記憶しやすく、忘れにくいと思います。ただし弱点が2つあります。それは
➀このA4・1枚を作成するのに結構、時間がかかってしまうこと
②理解して覚えた方が結果的に早く覚えて、かつ、忘れないものが結構、あること
です。つまり、理由らしい理由もなく、テキストにただ、結論だけ書いてあるのに、覚えにくいものとか、関連して覚えておきたいものの整理とか、そういうもの覚えるには威力を発揮すると思います。
そして、何より、絵(イラスト)が得意な人と、そうでない人では、作成する労力も効果も変わる可能性があります。
以上の弱点を補うために、オススメするのが、
➀どうしても覚えられないもの、何度やっても忘れてしまう箇所に限定する
②イラストは検索エンジンを使って、参考になる写真や絵を探して、描く(フリー画像があれば、そのまま、利用する)
です。記憶術というのは、要は
思い出すヒントを作って、論点とリンクする作業
のことを言います。誰でも経験があるのは語呂合わせでしょう。もはや、歴史的事実は異なる、
1192年、鎌倉幕府成立を
いいくにつくろう、鎌倉幕府
と覚えたアレです。これで、思い出せるわけです。ただし、あらゆる記憶対象を語呂合わせで覚えるのは限界がありますし、問題によっては単純暗記だけではクリア出来ません。そこで、なるべく、理解して覚えるという王道は外さない方が良いと思いますが、こういう地味な暗記術は
積み重ねていくと、大きな差につながるのは本当
です。おためしあれ。