予備校の模試を信用してはいけない
参考にはなるんです。だから、模試は受ける機会があれば、受けてみた方が良いです。ただし、それは記述以外の話です。記述式は毎年、
模試では、十分、合格点だったのに、本試験では、点数が全然、つかなかった。
と言う人が結構な数、現れます。これは何度かここで書いているように、
記述式は採点基準が一定していない
からです。予備校はなるべく、本試験に近い採点基準を採用しようとしているはずです。そうでないと、
あそこの模試は役に立たない
と言われてしまうので、そうなれば、商売になりませんから。だから、予備校のせいとは考えにくいのです。
ただし、問題に慣れておくという意味では、やはり、模試は貴重な経験になります。とくに時間配分をどうするのかは、実際に受験しないと、なかなか判断がつきません。私は予備校に行く余裕がなかったので、市販の模試を購入したことと、近年の過去問を2年分、解かずに置いておいて、それを模試にしました。その時も年度によって、かなり、点数が分かれました。記述式は、自分では出来てそうでも、実際に採点者が採点すればどうなのか、わからないまま、あっという間に本試験となってしまい、ほとんど、ぶっつけ本番となりました。
もちろん、記述式の問題は200問近くはやりました。過去問に条文を基に自分で練習問題を作成したり、模擬試験もやっています。でも、本試験では40点無かったと思います。甘い年度でです。
そこで、合格発表まで、どうすれば、どんな基準であっても、確実に点が取れるのかを考えました。そして、結局は、
問いをきちんと見抜く。
その問いにストレートに答える。
これに尽きると思います。なぜなら、
採点者の主観が入る隙がないから
です。それでも、文字数制限を守ることはもちろん、そもそも、
正しい日本語になっている
ことが前提ではあります。句読点とか、主語と述語がきちんとあるとかです。記述式は得点配分が大きいのですが、確実性が低いので、戦略としては、択一、多肢問題で稼ぐことがセオリーですが、この、
採点者の主観が入る隙を与えない答え方
は研究する価値があると思います。