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【不動産鑑定士試験】初学者はとりあえず何を買って何から始めれば良い?

「独学で不動産鑑定士」のnoteでは様々な勉強法や学習計画・スケジュールの記事を公開しております。
しかし、それぞれの記事では全体像も説明しているので、「で、結局何から始めれば良いの?」となる方もいると思います。

この記事では、不動産鑑定士試験の初学者がどの教材を購入して、何の勉強をすれば良いのかを説明します。
「よし、今日から不動産鑑定士試験の勉強を始めよう」となった時にこの記事を活用していただければと思います。

※既に勉強を開始している人には、読んで意味のある情報はございませんので、この記事は読まず勉強時間に当てていただければと思います。

関連する記事

最終的には、ここにリンクしている全ての記事に目を通していただくことが前提となります。(この記事を読むにあたっては目を通していただく必要はありません)

【不動産鑑定士試験に関して】

不動産鑑定士とは?
不動産鑑定士になるまでの道のり
不動産鑑定士試験の難易度
不動産鑑定士試験に合格するための勉強時間は?
不動産鑑定士試験合格のための学習計画

細かい不動産鑑定士試験の科目の詳細や勉強スケジュールについては、それぞれの記事で解説しておりますので、リンク先の記事をお読みください。

【勉強法と参考書】

鑑定理論勉強法と参考書
行政法規勉強法と参考書
民法勉強法と参考書
経済学勉強法と参考書
会計学勉強法と参考書

まずはとにかく鑑定理論を始めましょう

不動産鑑定士試験の要は鑑定理論です。
点数としても、短答式試験の200点中100点、論文式試験の600点中300点を占める科目なので、非常に大切な科目です。

鑑定理論は不動産鑑定評価基準とその留意事項(以下、基準)という、国土交通省の公開している文書を中心に出題されます。
基準の理解と暗記はもちろん、その解釈や応用が問われるので、できるだけ早く基本的な事項の理解と暗記を行い、答案練習を行うことが大切です。

基準を理解する

まず、基準の理解については、「独学で不動産鑑定士」が作成した『独学で鑑定理論』を使用するのがおすすめです。
※総論1〜7と各論1〜3の全12章で基準は構成されており、その章ごとに販売をしています。

具体的な使い方や学習スケジュールについては「『独学で鑑定理論』の使い方・項目の説明」を参照してください。

基準を暗記する

基準の暗記については、『基準論点400を使用します。
基準の文章を論点ごとにどう書けば良いかを重要度と合わせて記載しているので、優先度を決めながら効率的に暗記できます。
※理解と暗記は表裏一体ですので、極端に期間を区切ったり、完璧な暗記にこだわったりはとりあえずはしないで並行することをおすすめします。

とりあえず何を買えば良い?

「購入すべきもの」という観点からすれば、パターンは以下の通りです。
総論1は全体的な少しふんわりとしたことを書いている(例:不動産鑑定士としての心構え)ので、内容に入る総論2も一緒に覗いてみることはおすすめします。

【パターン①】まずは内容を覗いてみたい・勉強を本当にするか分からない
→『独学で鑑定理論』の総論1総論2
iOSアプリ「鑑定理論(一問一答)」

【パターン②】勉強を始めたいけど、継続できるか分からない
→『独学で鑑定理論』の総論16のセット
『基準論点400
iOSアプリ「鑑定理論(一問一答)[有料版]」

【パターン③】本気で勉強を始める
→『独学で鑑定理論』の全章セット
『基準論点400
iOSアプリ「鑑定理論(一問一答)[有料版]」


とりあえず何を勉強すれば良い?

【パターン①】まずは内容を覗いてみたい・勉強を本当にするか分からない
→『独学で鑑定理論』を読んでみて、どんなことを学習するのか知りましょう。また、可能であれば読んだ範囲の一問一答を解いてみて、短答式試験でどんな問題が問われるか見てみましょう。

【パターン②】勉強を始めたいけど、継続できるか分からない
→総論1から始めて、一問一答での理解チェックと『基準論点400』の重要論点(SとA)の暗記をしましょう。実際に手を動かして、論点を書いてみることで徐々にイメージが湧いてくると思います。

【パターン③】本気で勉強を始める
→合格したい年度の試験日から逆算し、全体的なスケジュールを敷き、いつまでに鑑定理論の学習の1周目を終わらせるかを決めましょう。スケジュールを印刷などし、それに合わせて理解と暗記を進めましょう。

時間があれば行政法規も勉強を始めましょう

短答式試験200点のうち、鑑定理論以外の残りの100点が行政法規です。
行政法規は論文式試験では出題されず、短答式試験でのみ出題される科目です。

短答式試験の点数は論文式試験を受験できるかどうかには影響しますが、最終的な合否には影響しないので力のかけ具合には注意が必要です。
特に、短答式試験を合格した年に論文式試験の合格を目指す場合、短答式試験対策に時間をかけずぎて論文式試験の勉強が足りなくなる事態は避けなければなりません。

とは言っても、行政法規はつまづく人が多い科目です。なぜなら、暗記する量が非常に多く、数値などの暗記がややこしい科目であるためです。
そのため、勉強時間を十分に確保することが可能であれば、行政法規も早めに勉強を始めておきましょう。
※宅建の勉強をしたことがある人は似たような科目ですが、範囲や問われる深さが段違いですので、注意が必要です。

行政法規はインプットとアウトプットをとにかく繰り返すことに尽きます。
まとまった時間で集中してインプットし、すきま時間を活用してとにかくアウトプットをしましょう。

とりあえず何を買えば良い?

【パターン①】まだ不動産鑑定士試験の勉強を本格的に始める予定がない人
→行政法規は着手せず、とりあえず鑑定理論の勉強をしましょう。

【パターン②】勉強を始めると決めた人
『不動産に関する行政法規最短合格テキスト』
iOSアプリ「行政法規(一問一答)」

【パターン③】勉強を始めると決め、行政法規に割く時間が十分にある人
『不動産に関する行政法規最短合格テキスト』
iOSアプリ「行政法規(一問一答)[有料版]」

とりあえず何を勉強すれば良い?

【パターン①】まだ不動産鑑定士試験の勉強を本格的に始める予定がない人
→先述した通り、とりあえず鑑定理論を優先しましょう。

【パターン②】勉強を始めると決めた人
→都市計画法、土地区画整理法、建築基準法といった範囲の広い重要な法律の勉強から始めましょう。テキストを使ったインプットと、並行して一問一答を使ったアウトプットを行いましょう。

【パターン③】勉強を始めると決め、行政法規に割く時間が十分にある人
→行政法規に時間をかけすぎないよう合格ラインに持っていく必要があるので、スケジュールを定め、どこまでに時期に行政放棄の勉強を一通り終わらせるかを決めましょう。例えば、5月から8月で勉強して、直前期の2月から勉強を再開するなどです。あとはパターン②と同じように学習をします。
※遅れにすぐ気がつけるようにするため、何月何日までにこの法律を終わらせるというように細かに目標を決めておきましょう。

論文式試験でしか出題されない科目は?

論文式試験でしか出題されない科目として、民法、経済学、会計学があります。
とりあえず会計学は置いておいて、余裕のある人については、民法と経済学のいずれか苦手な方を早めに始めておきましょう。

これらの勉強法については、とりあえずの内容から外れますので、各勉強法記事をご参照いただければと思います。

おわりに

独学で不動産鑑定士試験の受験を志す方にとって、情報がなく、情報を探すところからスタートするのが一般的でした。
そのような状況を打開できればと考えており、この記事が不動産鑑定士試験の受験を志す初学者のために少しでも役立てば幸いです。

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