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「World Network(ワールド)旧:ワールドコイン」の未来とWeb3時代の新たな可能性


こちらは、3/3〜3/9に開催される【学生web3連合 × A.T. カーニー × Superteam Japanコラボ開催】 「Web3 IDEATHON for Students」に向けた記事になります。


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はじめまして!学生web3連合のichiです。
最近何かと話題のAIと、その影に隠れる形となっているweb3…
今回は、AIの寵児であるOpen AIのサム・アルトマンが進めているweb3のプロジェクトである「World Network(ワールド)(旧:ワールドコイン)」についてご紹介します!

出典:ワールドコイン(https://world.org/world-id)

💡今回の記事はこのような読者を想定しています
◾️ AIの進歩が進みきった後の世界はどうなるのか?が気になる人
◾️ サムアルトマンの動向が気になる人


World Network(ワールド)とその基本構造

World Network(ワールド)は、基本的にこちらの3つの要素で成り立っています。

  • デジタルID(World ID)とWLDトークン
    虹彩スキャンにより、個々のユーザーに一意なデジタルIDを発行。これにより「本物の人間」であることを証明し、WLDという仮想通貨トークンを無償配布。プライバシーに配慮し、匿名性を確保した状態で利用できます。

  • 虹彩スキャン装置「Orb」
    専用の球状デバイス「Orb」を用いて、機械学習で本人確認を実施。両目の虹彩から個別の虹彩コードを生成し、重複登録を防止。画像データは端末内で処理され、ユーザーの同意なしに外部へ送信されない仕組みです。

  • ブロックチェーン技術による分散管理
    World IDの登録情報やWLDの取引記録は、イーサリアムのレイヤー2技術を基盤とするブロックチェーン上に記録されます。これにより、中央集権的な管理から解放され、不正な改ざんや停止リスクを低減しています。2024年には、専用ブロックチェーン「Worldchain」へ移行し、これからグローバルなデジタルID基盤の構築を目指しています。

虹彩スキャンの様子(出典:ワールドコイン(https://world.org/world-id))
World App(ワールドアプリ)ホーム画面
仮想通貨ワールドコイン(WORLD)のウォレットアプリ

Web3技術との融合とその意義

分散型アイデンティティの新潮流

Web3の世界では、従来の政府発行IDや中央集権型の認証システムに代わり、ユーザー自身が管理する分散型IDが求められています!World Network(ワールド)のWorld IDは、その1つの良い例と言えるでしょう。
これにより、

  • ユーザーは自身のデジタルアイデンティティを自由に管理できる

  • 複数のサービス間での認証がシームレスに行える

  • ボットや重複登録の防止を実現し、オンライン上の信頼性が向上する

といったメリットが生まれます。

DAOや分散型アプリケーションとの連携

現在のWeb3では、DAO(分散型自律組織)やDeFi(分散型金融)、DApps(分散型アプリケーション)が拡大中です。
World IDが普及すれば、

  • DAOの投票システムにおいて、一人一票の公平な認証基盤として活用

  • 分散型SNSや各種サービスでの本人認証手段として、不正やなりすましを防止

  • 国境を越えたグローバルな取引やサービス連携のインフラとして機能

することで、Web3のエコシステムがさらに拡充され、ユーザー主権型の新たな社会システムが実現される可能性があります。


セキュリティとプライバシーの懸念

サム・アルトマン自身が強調するように、World Network(ワールド)は単なる技術実験ではなく、社会全体のデジタル基盤としての挑戦です。しかし革新的な一方で、その裏側にはいくつかの課題も存在します!

  • 生体認証データのリスク
    虹彩情報は変更不可能なため、万が一の漏洩リスクは大きいです。特に法整備が未整備な地域では、データ管理の透明性が求められるでしょう。

  • 中央集権的管理の懸念
    分散型を謳いつつも、デバイスの管理や運営体制に中央集権的な要素が残るとの批判もあります。暗号化通信やオープンソース化などの対策は進められているものの、運用方法への議論は続いています。

  • 監視社会へのリスク
    虹彩スキャンという技術が、権威主義的な監視手段として利用される可能性も否定できません。各国規制当局の監視や調査が実施される中、技術の利用と個人のプライバシー保護のバランスが大きな課題となっています。


経済・社会への影響と未来の展望

サム・アルトマン氏が示唆するように、World Network(ワールド)は将来的に「AIによる富の再分配(UBI)」の道を切り開く可能性を秘めています。特に、金融サービスから取り残されがちな世界中の数十億人に対して、デジタルIDを通じた金融包摂の実現が期待されます。

💡UBIとは?
UBI(ユニバーサル・ベーシック・インカム)とは、国民全員に無条件で一定額のお金を定期的に支給する制度のことです。

  • オンライン上の信頼性と安全性が向上

  • 分散型アプリケーションとのシームレスな連携が可能

  • ユーザー主権型の新たなエコシステムが構築される

など、従来のインターネットとは一線を画す新しいデジタル社会が形作られるでしょう。


終わりに

World Network(ワールド)は、サム・アルトマン氏の掲げるビジョンのもと、革新的な技術とWeb3の力を結集して、新たなデジタルIDの世界を切り開こうとしています。その実現は、金融包摂や民主主義の強化、そして全く新しいオンラインエコシステムの構築に寄与する可能性を秘めています。一方で、セキュリティやプライバシー、中央集権的管理の問題といった課題にも直面しており、これらのバランスをどのように取るかが今後の鍵となりそうです。

私たちが今後どのようにデジタル社会に参加し、個人の権利と安全性を守りながら技術革新を享受するのか。World Network(ワールド)は、その答えの一端を示してくれる重要なケーススタディとなるに違いないでしょう。

ここまで長々とサム・アルトマンが発起人となって作成したWorld Network(ワールド)について解説しました!少しでもweb3に関心を持ってくれた方は、この機会にアイデアソンに参加して知見を広げるきっかけにしてください!

※Note読者限定で、2/24(月) 午前11:59までのフォーム提出を受理します

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