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◆忍殺TRPG◆ 【カーネイジド・ブラッド・カタナ・バイ・クロス・カタナ】#4 ◆ソロ・リプレイ◆
※この記事はニンジャスレイヤーTRPGの公式サンプルシナリオ1「ヤクザの事務所」のリプレイ小説です。プレイはソロで行っておりますので、NMおよびPLは全て私どくどくウールとなっております。ご了承下さいませ。
◆◆◆◆◆◆
(これまでのあらすじ)ヤクザの伝統的な素晴らしい宝物庫からブラッドカタナ・ヤクザクランのシンボルであろう血のように赤いカタナを略奪した四忍は、いよいよ応接間から左の通路…すなわち、オヤブンであるグレーターヤクザと傭兵ニンジャが待ち構える部屋へと近付いていくのであった!
◆#4開始時点での各ステータス◆
◆グリムファイバー (種別:ニンジャ) PL:どくどくウール
カラテ 3 体力 3
ニューロン 5 精神力 4
ワザマエ 4 脚力 2
ジツ 0 万札 11
DKK 0 名声 0
◇装備や特記事項
◆ジツ:なし
◆オーガニックスシ:【体力】を3回復(使い捨て)
◆生体LAN端子:【ニューロン】判定時にダイス+1個、ハッキング時にさらに+2個
生体LAN端子をインプラントしたハッカーニンジャ。群青色のボディスーツタイプニンジャ装束を
身にまとい、フード付きメンポで頭部をすっぽりと覆い隠している。カラテのワザマエは並だが
生体LANのおかげもあってハッキングはそこそこ得意。女性。そのバストは平均的である。
◆ラピッドビート (種別:ニンジャ) PL:どくどくウール
カラテ 4 体力 4
ニューロン 4 精神力 4
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ 0 万札 26
DKK 0 名声 3
◇装備や特記事項
◆ジツ:なし
◆オーガニックスシ:【体力】を3回復(使い捨て)
◆ブラッドカタナ:近接戦闘時にスタイルを選択できる。『遠隔攻撃』と『連続側転』の難易度が+1
美術品としての価値もあるため、売却すると【万札:3D6】を獲得できる。
ブラッドカタナの所持者はクランの怒りを買って当然であるため、
PCがこの武器をこれ見よがしに振るうならば、マスターはそのPCを集中攻撃すること。
黄褐色の作業着めいたニンジャ装束と、飾り気のない自作金属メンポを身につけた長身痩躯のニンジャ。
危ない橋は渡ろうとせず常に慎重に堅実に仕事をこなす、ややハングリー精神に欠ける男であったが
とある単独緊急ミッションの際にシックスゲイツのカラテと誇りの凄まじさを知り、精神的に成長した。
◆スライサー (種別:ニンジャ) PL:どくどくウール
カラテ 6 体力 6
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ 0 万札 0
DKK 0 名声 0
◇装備や特記事項
◆「ノーカラテ・ノーニンジャ!」適用
◆トロ粉末:【精神力】を2回復(使い捨て)
中国地方の山奥でひたすら鍛錬を重ねていた男にニンジャソウルが憑依。ニンジャカラテ求道者となる。
噂を聞きつけてやってきたソニックブームとのカラテの末に敗北し、彼を越えるためソウカイヤ入りした。
クロスカタナ紋が刺繍された新品ジュー・ウェアにボロボロのブラックベルトが彼のニンジャ装束である。
(4部に登場するヤナマンチ社所属同名ニンジャとは無関係です)
◆ユコバック (種別:ニンジャ) PL:どくどくウール
カラテ 2 体力 2+1
ニューロン 5 精神力 4
ワザマエ 2 脚力 1
ジツ 1 万札 -10(ふわふわローン)
DKK 0 名声 0
◇装備や特記事項
◆ジツ:カトン・ジツ
◆家族の写真:彼がこのアイテムを「使用」することはない
◆クロームハート:【体力】+1、【精神力】+1
◆トロ粉末:【精神力】を2回復(使い捨て)
萌黄色ニンジャ装束と朽葉色メンポを身につけた老ニンジャ。元はカネモチ・ディストリクトに住まう
ネオサイタマでも名の知られた資産家であったが、遺産狙いの娘夫婦によって暗殺されかけた際に
ニンジャソウルが憑依。無意識のうちにカトン・ジツで娘夫婦を焼き殺して返り討ちにした。
(2部・3部に名前だけ登場するソウカイヤ及びアマクダリ所属同名ニンジャとは無関係です)
◆◆◆◆◆◆
「右側の部屋にオヤブンはいなかった…つまり、この先にいることになりますね」「いつニンジャが出てきてもおかしくねぇ。用心して進もうぜ」「家具か何かに潜んでアンブッシュを仕掛けてくるという可能性もあるかもしれないな」「オイオイ…ニンジャ殺しの死神じゃあるまいし、心臓に悪い話はよしてくれユコバック=サン」「噂の狂人か…」「恐ろしいものです…」
幸運にもこの夜、ニンジャスレイヤーはツチノコ・ストリートが存在するマルノウチ近辺から遠く離れた場所でニンジャを殺していた。グリムファイバーらがあの死神に襲われる心配は無いだろう。……少なくとも、この夜は。
応接間左のドアを抜けた先は廊下になっており、突き当りには見るからに豪奢なドアが存在していた。さらに向かって右手側にも三つの部屋が存在している。もっとも、手前のものは部屋というよりも…牢屋であった。
「あの一番奥のドアの向こうがオヤブンの居場所と見たね」ラピッドビートが推測する。ヤクザはメンツを重要視する生き物であり、クランを率いるオヤブンともなれば、自身のスペースにも相応のカネを注ぎ込むものなのだ。「一応、手前の部屋から順番に片付けていきましょう。まずは…」「この檻か」「事務所に檻とは。ヤクザとは物騒なものだ」「まぁ、ソウカイヤより物騒なヤクザはネオサイタマにはいないけどな」「…あれはどうする?」
スライサーが親指で指し示した先。部屋の奥にはオイランが鎖に繋がれていた。「アーレエエエエエ!?」オイランは突然のニンジャの出現に困惑する。「ブラッドカタナのオイランでしょうか」「自分トコのオイランを檻にブチ込むかね普通」「そういうプレイかもしれませんよ」「何を言ってるんですか先輩」「…見たところ、衰弱してはいないようだが」「囚われてから日が浅いのだろうな」「アイエエエ…」オイランは恐怖の余り震えだした。
「フム…スライサー=サン。この鉄格子こじ開けられるかい」「助けるのか?」「ひとまずインタビューはしときたい。まずは"穏便"にな」「わかった」スライサーは頷くと、鉄格子に腕を掛けて力を込めた。「イヤーッ!」
【カラテ】判定 6d6>=5 = (3,4,1,4,5,3 :成功数:1) = 1 成功!
※難易度HARD
CRASH!スライサーの剛力によって頑丈な鉄格子がメキメキと折り曲げられていき、ついに扉が破壊された!ゴウランガ!「フゥーッ…開いたぞ」「ヒュウ!流石だぜスライサー=サン!」「スゴイ!」「鍛錬の賜物か…見習いたいものだ」「…褒めても何も出んぞ。それよりも、話を聞くのだろう」「おっとそうだった。ドーモ、オジャマシマス」「アイエーエエエ!!」
腕の力だけで鉄格子をこじ開け、檻の中へと入り込んできたニンジャ達を見てオイランは更に恐怖する!NRS(ニンジャ・リアリティ・ショック)だ!「アー…参ったな。これじゃ話を聞けねえ…」「ニンジャ存在感がマイナスに働いてしまったか」「…もう少し穏便にこじ開けたほうがよかっただろうか」ニンジャ達は困り果てた様子で頭を掻く。どうにかして彼女を落ち着かせなければインタビューは不可能だろう。さりとて方法が思いつかぬ。どうしたものかと悩んでいる内に、グリムファイバーが切り出した。
「……うーん、三人とも。少しいいですか」「うん?」「なんスかグリムファイバー=サン」「彼女は私が見ておきますから、あなた達は隣の二部屋を調べてきてください」「そりゃ別に構わねぇけど…ナンデ?」「厳つい男が三人もいたら余計怖がっちゃうでしょう。女同士、私がどうにかして緊張を解きほぐしておきますから。ホラ、いったいった!」「「「アッハイ」」」
グリムファイバーに促され檻から出たラピッドビート、スライサー、ユコバックの三人は少々バツが悪そうに顔を見合わせると、二手に分かれた。ラピッドビートは中央の部屋に。スライサーとユコバックは奥の部屋へとそれぞれエントリーした。
◆◆◆
「ふぅ、三人とも出ていきましたね。では改めて…ドーモ、私はグリムファイバーです。あなたのお名前はなんですか?」グリムファイバーは威圧してしまわないようにフードを外してアイサツした。白い肌に水色の瞳を持った女ハッカーの素顔が露わになる。「アイエ…ドーモ、スズリです…アイエエエ…」少しだけ落ち着きを取り戻したのか、オイランもアイサツを返した。
◆チェインド・オイラン『スズリ』 (種別:モータル/オイラン)
カラテ 1 体力 1
ニューロン 2 精神力 1
ワザマエ 2 脚力 1
ジツ ー 万札 2
◇装備や特記事項
カルマ:善
「やっぱりまだインタビューは難しそうですね……あ、そうだ」
【ニューロン】判定 6d6>=4 = (1,5,3,3,1,4 :成功数:2) = 2 成功!
グリムファイバーは何か思い付きました
「ゴメンナサイ、ちょっとシツレイしますね…他意はありませんから」「アイエエエ!?」そう言いながらグリムファイバーはスズリへとにじり寄り、着物に手を掛けた!ナムサン!もしや彼女は…ヨイデワ・ナイカ・パッションを重点してしまうというのか!?「イヤーッ!」「アーレエエエ!」
…だが、グリムファイバーが肌蹴させたのは背中のみであった。そしてそこには…神秘的なカタカナで「ヘルカーネージ」のタトゥーが見える!「…やはり。あなたはヘルカーネージ・ヤクザクランのオイランですね」「エッ…?」グリムファイバーは非礼を詫びて肌蹴た着物を元に戻すと、スズリに向き直り、諭すようにゆっくりとした口調で告げる。
「スズリ=サン。私たちは、ヘルカーネージからの依頼を受けて、ここにやってきました。目的は…隠す意味もないので言ってしまいますが、ブラッドカタナ・ヤクザの皆殺しです」「アイエッ…皆殺…し…ですか?」恐るべき事実を知ったスズリは怯えるが、グリムファイバーの穏やかな声と佇まいから殺気は感じられない。少しずつ気持ちが落ち着いてきたのだ。「ええ。我々は無慈悲なので。ですがスズリ=サン。安心してください。私たちはあなたに危害を加えません」「ほ…本当に?」「本当です」「アア…よかった……」
グリムファイバーが述べた事に偽りは無い。彼女らの任務は「ブラッドカタナ・ヤクザクランを滅ぼすこと」であり、無関係のオイランをも殺せとは命じられていないからだ。更にこのまま依頼主であるヘルカーネージ・ヤクザクランに送り届けることで、多額の謝礼金を頂くことも可能であろう…!
◆◆◆
「ドーモドーモ、シツレイしますよっと…」ラピッドビートが侵入したタタミ部屋の中央にはフートンが敷かれていた。ここはヤクザの仮眠室か何かだろう。疲れ果てたヤクザがフートンに包まって熟睡している。部屋の隅にはタンスがひとつあり、その上にダルマが置かれているだけの簡素な部屋だ。
「お休み中か…スマンが、そのままずっと寝ててくれよ」ラピッドビートはフートンをめくり、哀れな熟睡ヤクザの心臓をブラッドカタナで一突きした。ヤクザは呻き声ひとつすら上げる事なく、静かに永遠の眠りに就いた。
「ナムアミダブツ…さて、タンスの中身も頂いていくとするかね」ヤクザに再びフートンを被せ、タンスの物色を始める。その中には……!
「…何も入ってない!?いやいやそんなわけがない。ヤクザ事務所の仮眠室にあるタンスがカラッポはおかしい…!」ラピッドビートは諦めずにタンスの中をまさぐり、やがてハッとしたように顔を上げ、ダルマにチョップを打ち込んだ!「ここか!イヤーッ!」ブルズアイ!ダルマが真っ二つに割れ、中からトークンがこぼれ出た!「ひいふうみ…よしよし。一万円分はあるな」ラピッドビートはほくそ笑みながらトークンを懐に仕舞い込む。
熟睡ヤクザ→【万札:1】を獲得
ダルマ(コモンランダム・トレジャー)→【万札:1】を獲得
合計で【万札:2】を獲得
◆◆◆
「ここは…」「キッチンのようだな」スライサーとユコバックがエントリーしたのはヤクザたちが用いる簡易キッチンであった。人の気配は無く、部屋の隅では大型冷蔵庫がゴウゴウと唸りを立てている。「ヤクザ達も料理をするのだな。同じ釜の飯、というやつか…」「ヤクザもニンジャも、生きているなら何かを食べねば死んでしまう。そしてどうせ食べるならうまい物を…ということだな」ユコバックはそう言いながら冷蔵庫を開いた。その中にはいくらかの食材や冷凍ピザ、そして…「スシか」「スシだ」スシがあった。
美しいオーガニック・マグロ・スシが皿に乗せられ、冷蔵室の中央に鎮座している。鮮度は保たれているようで、程よく脂の乗った艶やかな赤身が見るものの食欲を刺激する。スシは完全栄養食であり、ニンジャが摂取すれば回復力を大きくブーストすることも可能だが…「特に誰も負傷してはいないな…」「運が良いことにね。無理して食べる必要もないか」ユコバックは冷蔵庫の扉を閉めようとした、が。「…いや、待てユコバック=サン」「?」「このスシ、あのオイランに食わせてやるのはどうだ。さっき言っていただろう、トロはニューロンを癒す…とか。少しは気持ちも落ち着くのではないか」「…うむ、良いアイデアだスライサー=サン!早速持っていこう」
◆◆◆
再びオイランの檻に集まった四人は、スズリがおずおずとスシを口に運ぶのを眺めていた。じっと見られていることに少々落ち着かないようではあるが、恐怖している様子は殆どない。グリムファイバーに優しく諭され、更にスライサーらが与えてくれたマグロ・スシが彼女に安らぎを与えたのだ。
「…ゴチソウサマデシタ」「オソマツサマ。まぁ俺らが握ったわけじゃないが…さて。スズリ=サンだったか?アンタはヘルカーネージのオイランで、ブラッドカタナの連中に攫われてきたってことでいいんだな?」「ハイ」スズリがユコバックに差し出されたチャを飲み(これもキッチンから拝借してきたものだ)一息ついたのを見計らって、インタビューが開始された。
「その時はどんな状況だったんだい」「…私は、クランのヤクザが運転する車に乗って仕事に向かう途中でした。そこに…アア…あの、ニンジャが…!」「ニンジャ…!」四人の顔付きが険しくなった。誘拐された際にニンジャがその場にいたとなれば、どんなカラテやジツを用いるのかも目撃しているかもしれない。あるいは、その名前を聞いている可能性がある。
「どんなニンジャだった?…そいつは今もここにいるのか?」「…ハイ。名前はブラックマンバ…ヘビのように鋭く恐ろしい目をした、黒い服のニンジャです」スズリは震えながら語る。襲撃された時の事を思い出したのだろう。「運転手と助手席に座っていたヤクザの方は…目の前でニンジャに…」「…よし、それだけわかれば十分だ。悪かったなスズリ=サン。辛い事思い出させちまっただろう」「いえ…あまりお役に立てず申し訳ありません…」
「いや、スズリ=サン。君の話は大変役に立ったとも」ユコバックが二杯目のチャを差し出しながら言った。「エ…?」「そうだろう?ラピッドビート=サン」「ああ、ニンジャの名前は『ブラックマンバ』だな?言ったろ、それだけわかれば十分だって」ラピッドビートは素早くIRC端末を操作し、コールした。「ドーモ、ラピッドビートです。報告と連絡、相談があります」
『ドーモ、ソニックブームです。なんかあったのか、エエッ?』ドスの効いた声!通信相手はソニックブームだ!「まず報告ですが、現在ブラッドカタナのヤクザは9割方殺しました。残りは恐らくオヤブンと、ニンジャだけです」『オウ、そうか。ちっとばかしトロいが…まぁいい。連絡はなんだ?』
「ヘルカーネージのオイランが囚われていましたので、一応保護しました。…これはミッションの対象でしょうか」スズリに聞こえぬよう、やや声を潜める。『オイランだァ…?チッ、ヘルカーネージからは何も聞いてねえし、ソウカイヤは慈善事業じゃねえ。テメエらの好きにしろ。……まさかそんな下らねェことで連絡してきたってのか?アア!?』「アイエッ!いえ、それだけじゃありません!そのオイランから聞き出したんですが…」『何だ!』
「…ブラッドカタナが雇ったニンジャの名は、ブラックマンバだそうです」『…ブラックマンバ、なるほどな。いいだろう、ちょいと待ってな』ラピッドビートはほっと胸を撫で下ろす。やはりソニックブームと話すのは肝が冷える。だが仮とはいえリーダーだ。こういった役割も背負わねばならぬ。
◆◆◆
トコロザワ・ピラー内。ここはソウカイヤ・スカウト部門を束ねるソニックブームのオフィス…と呼ぶには些か雑然とした事務室だ。室内には煙草の煙が充満し、ソウカイヤクザやニンジャ達が何人も忙しなく行き交っている。
ネオサイタマにニンジャソウル憑依者が急増してからというものの、スカウト部門の業務量は今や電算室のダイダロスにも匹敵するカロウシ・レッドゾーンに突入している。だがソニックブームはのっぴきならぬヤクザであり、ニンジャだった。鍛え抜かれたソンケイとカラテが彼をカロウシから守る。
「ソニックブーム=サン!」「オウ」ソニックブームは雑用ヤクザから分厚い資料の束を受け取り、ばらりと捲った。表紙ページには《傭兵ニンジャリスト》とショドーされていた。この中にはソウカイヤが把握している傭兵ニンジャ達の情報が全て記されている。ソニックブームらスカウト部門だけではなく、諜報・斥候部門のニンジャ達やダイダロスが収集した情報である。
(ブラックハート…ブラックフラワー…ブラックヘイズ……ブラックマンバ。…この野郎か)僅か2秒で目当てのページを探り当てたソニックブームは再びIRC端末を手に取った。「オウ、待たせたな。いいかラピッドビート=サン、一度しか言わねえ。耳かっぽじってよく聞けよ…」『ハイ…!』
◆◆◆
◆ブラックマンバ (種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 8
ニューロン 5 精神力 5
ワザマエ 4 脚力 3
ジツ 2 万札 5
◇装備や特記事項
ドク・スリケン:遠隔武器、ダメージ1、食らうと次のターンの終了時にさらに1ダメージ(回避不可)
コブラ・カラテ:近接武器、ダメージ1、食らうと次のターンの終了時にさらに1ダメージ(回避不可)
カナシバリ・ジツ:移動開始前に使用可能。【精神力】1消費。強さはPCたちが使うものと同じ。
『フリーランスの傭兵ニンジャ、ブラックマンバはコブラ・カラテを始めとしたドク・ジツ及びカナシバリ・ジツの使い手だ。大して強いニンジャでもねえが、ジツには気を付けろ。特にカナシバリだ。コイツのはビホルダー=サンの足元にも及ばねえが、その怖さぐらいは知ってるだろ』「…ハイ」
カナシバリ・ジツ:ニンジャの目が妖しく光り輝き、相手を金縛りにしたり操り人形に変える。自分の手番開始時に【精神力】を1消費し、視線が通っている敵1体に対して使用を試みられる(このジツは手番開始時に使用するため、1ターン中に最大で「ジツ」→「移動」→「攻撃」の行動が可能)。発動難易度はNORMALだが、『ボス級の敵』に対してはULTRA-HARDとなる。【ジツ】値が2の場合、『ボス級の敵』に対してHARDで成功できる。【ジツ】値が3の場合、『ボス級の敵』に対してNORMALで成功できる。カナシバリにかけられた『ボス級の敵』は直ちに【精神力】を−1して【ニューロン】判定(難易度:HARD)に成功しなければ、次の自分(自分とはその『ボス級の敵』のこと)の手番の終了時まで動けなくなり、回避を含むあらゆる行動が不可能となる。カナシバリ中の『ボス級の敵』が1以上のダメージを1回受けるたび、その『ボス級の敵』は直ちに【ニューロン】判定(難易度:HARD)を行うことができ、これに成功すると直ちにカナシバリは解ける。(公式のキャラクター・メイキング記事より引用)
ブラックマンバは【ジツ】が2あるため、『ボス級の敵』すなわちニンジャであるPC達に対して、難易度HARDで成功できる。
『それと…このクソ野郎はこれまでに6人のソウカイ・ニンジャを殺してやがる』「6人も…!?」『ハッ!怖気づいたか?俺様よりも怖いと思うか?エエッ?』「アイエッ!思いません!」『フン…コイツが殺したのは実際クズみてえなサンシタ共だ。今のテメエらよりも更に弱っちいヒヨッコよ。だが…シンジケートに楯突く行為には違いねぇ』「…」『つまりだ。ブラックマンバにはインセンティブがつけられてる』「!」『追加ミッションだ。グレーターヤクザだけじゃねえ、ブラックマンバの首も取って帰って来い。そうすりゃ報酬をくれてやる』「ハイヨロコンデー!」『ただし、俺様が半額頂くぜ。授業料代わりだ、ありがたく思えよ?エエッ?』「アッハイ」
ハウスルールとしてブラックマンバ=サンに撃破ボーナスを設けます。
ブラックマンバに懸けられている懸賞金は【万札:24】とします。ソニックブームが半額持っていくので、四人は【万札:12】を山分けします
「…だとさ」ラピッドビートはソニックブームとの通信を終え、他の三人とも情報共有を行った。「カナシバリですか…厄介ですね」「ドク・ジツも恐ろしいな。老体の私などは食らえば致命的かもしれん」「殺害ボーナス…どっちみち、おれはニンジャとカラテするためにここに来たようなものだ」
「ともあれ、あとはグレーターヤクザとニンジャの首を持って帰るだけだ。最後まで気を抜かずにシマッテコーゼ!」「「「オーッ!!」」」四人はキアイを入れ直す。この先に待ち受けるのは間違いなくニンジャであり、今まで殺してきたモータルのヤクザ達とは比べ物にならぬ激しいイクサとなる。
「…と、その前にだ。スズリ=サン、ちょっとジッとしててくれよ…」「エ…?」ラピッドビートはスズリの前に屈み込み、壁から伸びる鎖に繋がれた足枷に手を触れ、何やら弄くり始めた。「なんだ、大したことねえな」
【ワザマエ】判定 6d6>=4 = (2,5,3,4,1,2 :成功数:2) = 2 成功!
カシャン。瞬く間にスズリを戒める足枷は外され、囚われのチェインド・オイランは自由の身となった。「…見事な手際だ」「昔から手が器用なんですよ彼は」「スズリ=サン、俺たちは今からニンジャとオヤブンを殺しに行く。アンタはとりあえず、すぐに脱出できそうな安全な場所に隠れてな」「なに、心配はいらない。他のヤクザは全て死んでいるからね」「あなたをヘルカーネージまで送り届けますから、もうしばらく待っていてください」
「ア…アリガトゴザイマス…!アリガトゴザイマス…!」スズリは涙を流し、深々とドゲザした。実際、彼女はつい先ほどまで死をも覚悟していたのだ。ニンジャ達が檻の中に入り込んできた時はついに最期と思ったが、今では彼らがジゴクにブッダのコトワザの通りに思えていた。生きて、帰れるのだ。
スズリに見送られながら、グリムファイバー、ラピッドビート、スライサー、ユコバックの四人は檻を出て廊下を進み、突き当りの豪奢なドアの前に立ち、無言で頷き合い、一斉にドアを……蹴り開けた!!
◆◆◆◆◆◆
【カーネイジド・ブラッド・カタナ・バイ・クロス・カタナ】#4 終わり。
【カーネイジド・ブラッド・カタナ・バイ・クロス・カタナ】#5 に続く。
◆#4終了時点での獲得万札◆
仮眠室熟睡ヤクザ→【万札:1】
仮眠室のダルマ(コモンランダム・トレジャー)→【万札:1】
合計獲得数→【万札:2】
#3までの合計獲得数→【万札:23】【トロ粉末:2】と合わせて
【万札:25】【トロ粉末:2】
◆#4終了時点での各ステータス◆
◆グリムファイバー (種別:ニンジャ) PL:どくどくウール
カラテ 3 体力 3
ニューロン 5 精神力 4
ワザマエ 4 脚力 2
ジツ 0 万札 11
DKK 0 名声 0
◇装備や特記事項
◆ジツ:なし
◆オーガニックスシ:【体力】を3回復(使い捨て)
◆生体LAN端子:【ニューロン】判定時にダイス+1個、ハッキング時にさらに+2個
◆ラピッドビート (種別:ニンジャ) PL:どくどくウール
カラテ 4 体力 4
ニューロン 4 精神力 4
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ 0 万札 26
DKK 0 名声 3
◇装備や特記事項
◆ジツ:なし
◆オーガニックスシ:【体力】を3回復(使い捨て)
◆ブラッドカタナ:近接戦闘時にスタイルを選択できる。『遠隔攻撃』と『連続側転』の難易度が+1
美術品としての価値もあるため、売却すると【万札:3D6】を獲得できる。
ブラッドカタナの所持者はクランの怒りを買って当然であるため、
PCがこの武器をこれ見よがしに振るうならば、マスターはそのPCを集中攻撃すること。
◆スライサー (種別:ニンジャ) PL:どくどくウール
カラテ 6 体力 6
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ 0 万札 0
DKK 0 名声 0
◇装備や特記事項
◆「ノーカラテ・ノーニンジャ!」適用
◆トロ粉末:【精神力】を2回復(使い捨て)
◆ユコバック (種別:ニンジャ) PL:どくどくウール
カラテ 2 体力 2+1
ニューロン 5 精神力 4
ワザマエ 2 脚力 1
ジツ 1 万札 -10(ふわふわローン)
DKK 0 名声 0
◇装備や特記事項
◆ジツ:カトン・ジツ
◆家族の写真:彼がこのアイテムを「使用」することはない
◆クロームハート:【体力】+1、【精神力】+1
◆トロ粉末:【精神力】を2回復(使い捨て)