オールド_ニンジャ_イン_トレーニング_グラウンド

◆忍殺TRPG◆ 【オールド・ニンジャ・イン・トレーニング・グラウンド】 ◆ソロ・リプレイ◆

ドーモ、どくどくウールです。この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」のリプレイ記事であり、私単独でのプレイ記録でもあります。ご了承ください。

今回は公式ルールブック記事の
「4-1:チュートリアルとはじめてのダンゴウ」
を基にし、独自の改変やオリジナル要素などを加えて戦闘のチュートリアルを行いました。本来このチュートリアルはそのままダンゴウ→シナリオ開始へと繋がるものですが、今回は単独の訓練なのでチュートリアル部分のみを使用しております。では、前説はここまでにしてほんぺんを開始します!

◆導入◆

ソウカイ・シンジケートの本拠地、トコロザワ・ピラー。その中に存在する広大なタタミ敷きトレーニング・グラウンドの中央に瞑目して正座する人影あり。時刻はウシミツ・アワーをさらに超え、壁掛けディジタル時計は不吉なる4:44の数字を示していた。当然グラウンドの照明は落とされ、暗闇である。

やがて人影はゆっくりと立ち上がり、目を開いた。超自然の炎めいた赤い瞳が闇の中で光ると同時に、グラウンド内は明るいライトで照らされる。人影は萌黄色の装束と朽葉色のメンポを身に付けていた。すなわち、ニンジャである。彼の名はユコバック。つい数日前にソウカイヤ入りしたニュービーであり…

齢77歳の、年老いた男であった。

◆ユコバック (種別:ニンジャ)        PL:どくどくウール
カラテ		2    体力        2+1
ニューロン     5    精神力       5+1
ワザマエ      2    脚力        1
ジツ        1      万札       -10(ふわふわローン)
DKK       0    名声        0
◇装備や特記事項
◆ジツ:カトン・ジツ
◆家族の写真:彼がこのアイテムを「使用」することはない
◆クロームハート:【体力】+1、【精神力】+1

萌黄色ニンジャ装束と朽葉色メンポを身につけた老ニンジャ。元はカネモチ・ディストリクトに住まう
ネオサイタマでも名の知られた資産家であったが、遺産狙いの娘夫婦によって暗殺されかけた際に
ニンジャソウルが憑依。無意識のうちにカトン・ジツで娘夫婦を焼き殺して返り討ちにした。
(2部・3部に名前だけ登場するソウカイヤ及びアマクダリ所属同名ニンジャとは無関係です)

◆第一陣・四方クローンヤクザ◆

ユコバックがジュー・ジツの構えを取ると同時に、トレーニング・グラウンドの東西南北に存在するシャッターフスマが開き、4人のクローンヤクザが出現!「「「「ザッケンナコラー!」」」」ヤクザ達はチャカ・ガンを手に恐ろしいヤクザ・スラングを放つ!コワイ!常人であれば失禁もあり得るだろう!

◆戦闘訓練用クローンヤクザ (種別:モータル/バイオ生物/ヤクザ)	
カラテ		1	体力		1
ニューロン    	1	精神力		1
ワザマエ		3	脚力		2
ジツ		ー	万札		ー
							
◇装備や特記事項
 ノーカスタム・チャカ・ガン:遠隔武器、ダメージ1	
POPしたクローンヤクザは、一番近い相手に向かって移動しながら射撃を行う。
隣接された場合は、カラテ攻撃に切り替えても、距離を取って射撃してもよい。
種別はモータルであるため、ニンジャ(PC)の攻撃を回避できない。
			
◇バリエーション		
変化をもたせたり緊張感を出すために、以下の遠隔武器を装備させてもよい。
 オムラ・マシンガン:遠隔武器、連射3、ダメージ1
 スダチカワフ・ショットガン:遠隔武器、ダメージ2

「イヤーッ!」だがユコバックは全く動じず、狙い澄ましたスリケンを北側ヤクザに投擲!「グワーッ!」見事命中!クローンヤクザは眉間からスリケンを生やし、緑色のバイオ血液を噴き出しながら死亡!

移動を行わずに遠隔攻撃に集中することで判定難易度が低下する『射撃集中』ルールにより難易度EASY。【ワザマエ】判定 2d6→[1,6] 成功!

「「「ダッテメッコラー!」」」BLAMBLAMBLAM!クローンヤクザ達はユコバックに接近しつつ、チャカ・ガンを発砲!1発は狙いが逸れて明後日の方向に飛んでいったが、残り2発がユコバックに迫る!アブナイ!

クローンヤクザ3体の一斉射撃。3d6→[6,6,2]であったため、2発成功!

「イヤーッ!」ユコバックは弾丸の軌道を予測し、その場で身を捻るようにしてまとめて回避!ニンジャはニンジャ動体視力やニンジャ反射神経、ニンジャ第六感などを駆使して高速で飛来する銃弾すらも回避することが可能なのだ!

回避判定。5d6→[4,2,6,1,6]まとめて全弾回避成功!

「イヤーッ!」ユコバックは狙い澄ましたスリケンを南側ヤクザに投擲!「グワーッ!」見事命中!クローンヤクザは心臓からスリケンを生やし、緑色のバイオ血液を噴き出しながら死亡!

『射撃集中』により難易度EASY。【ワザマエ】判定 2d6→[6,5] 成功!

「「ダッテメッコラー!」」BLAMBLAM!クローンヤクザ達はユコバックに接近しつつ、チャカ・ガンを発砲!2発がユコバックに迫る!アブナイ!

クローンヤクザ2体の一斉射撃。2d6→[5,6]であったため、2発成功!

「イヤーッ!」ユコバックは弾丸の到達タイミングを予測し、その場でブリッジ姿勢を取ってまとめて回避!ニンジャはニンジャ動体視力やニンジャ反射神経、ニンジャ第六感などを駆使して高速で飛来する銃弾すらも回避することが可能なのだ!

回避判定。5d6→[1,3,6,2,6]まとめて全弾回避成功!

「イヤーッ!」ユコバックは狙い澄ましたスリケンを西側ヤクザに投擲!「グワーッ!」見事命中!クローンヤクザは喉からスリケンを生やし、緑色のバイオ血液を噴き出しながら死亡!

『射撃集中』により難易度EASY。【ワザマエ】判定 2d6→[4,5] 成功!

「ダッテメッコラー!」BLAM!残る最後のクローンヤクザはユコバックに接近しつつ、チャカ・ガンを発砲!だがその弾丸は無情にも明後日の方向へ!

ここは【ワザマエ判定】で3d6を振るべきだったが、流れで1d6にしてしまった。結果出目[1]で失敗!ナムアミダブツ!担当者はケジメされもういない

「イヤーッ!」ユコバックは狙い澄ましたスリケンを東側ヤクザに投擲!「グワーッ!」見事命中!クローンヤクザは股間からスリケンを生やし、緑色のバイオ血液を噴き出しながら死亡!四方クローンヤクザ全滅!

『射撃集中』により難易度EASY。【ワザマエ】判定 2d6→[1,3] 何とか成功!

◆第二陣・山盛りクローンヤクザ◆

「「「「「「「「「スッゾコラー!!」」」」」」」」」首尾よく四方十字砲火クローンヤクザをスリケンで全滅させたユコバックの前に9人もの追加クローンヤクザがPOPする!トレーニンググラウンドのタタミが左右に開き、下からリフトで現れたのだ!一斉射撃をまともに食らえば間違いなくネギトロ重点!

瞬間!ユコバックは赤い瞳をギラリと輝かせ、クローンヤクザ塊に向け手をかざして叫んだ!「カトン・ジツ!イヤーッ!」

精神力を1消費し、【ニューロン+ジツ】判定。
5+1で6d6→[2,4,2,4,1,3]ジツ発動成功!

ユコバックの両掌から超自然の光り輝く糸が放たれ、クローンヤクザたちを包み込むように輪を描き…着火!「「「「「「「「「アバーッ!!」」」」」」」」」ナムアミダブツ!魔方陣めいた輪の中で火炎が巻き起こり、一瞬にして9人のクローンヤクザは黒焦げ死体と化す!ナイスクッキング!

「「「「「「「「「スッゾコラー!!」」」」」」」」」息つく間もなく、更に9人の追加クローンヤクザがユコバックの左ナナメ後方にPOPする!トレーニンググラウンドのタタミが左右に開き、下からリフトで現れたのだ!一斉射撃をまともに食らえば間違いなくネギトロ重点!

ユコバックは瞳を輝かせたまま即座に新たなクローンヤクザ塊に身体を向け、再び手をかざして叫んだ!「カトン・ジツ!イヤーッ!」

精神力を1消費し、【ニューロン+ジツ】判定。
5+1で6d6→[2,6,2,1,2,2]ジツ発動成功!

ユコバックの両掌から超自然の光り輝く糸が放たれ、クローンヤクザたちを包み込むように輪を描き…着火!「「「「「「「「「アバーッ!!」」」」」」」」」ナムアミダブツ!魔方陣めいた輪の中で火炎が巻き起こり、一瞬にして9人のクローンヤクザは黒焦げ死体と化す!ナイスクッキング!

「「「「「「「「「スッゾコラー!!」」」」」」」」」息つく間もなく、更に9人の追加クローンヤクザがユコバックからやや離れた位置にPOPする!トレーニンググラウンドのタタミが左右に開き、下からリフトで現れたのだ!一斉射撃をまともに食らえば間違いなくネギトロ重点!

ユコバックは瞳を輝かせたままサイドステップを踏み、クローンヤクザ塊との距離を詰めながらみたび手をかざして叫んだ!「カトン・ジツ!イヤーッ!」

精神力を1消費し、【ニューロン+ジツ】判定。
5+1で6d6→[6,1,2,6,5,1]ジツ発動成功!

ユコバックの両掌から超自然の光り輝く糸が放たれ、クローンヤクザたちを包み込むように輪を描き…着火!「「「「「「「「「アバーッ!!」」」」」」」」」ナムアミダブツ!魔方陣めいた輪の中で火炎が巻き起こり、一瞬にして9人のクローンヤクザは黒焦げ死体と化す!ナイスクッキング!

「ハァーッ!フゥーッ…!」クローンヤクザの追加は…なし!ユコバックはわずかな時間で実に27人ものクローンヤクザを焼き殺したのだ!しかし、見るからに消耗は激しい。「…スゥーッ…フーッ…!」ゆっくりと呼吸し、バチバチと煮え滾るようなニューロンを落ち着けようとする。ジツの反動だ。

◆第三陣・ダークロクメンタイ◆

『ヌンヌンヌンヌン』「ム…!」ユコバックからタタミ一枚の距離に、正六面体の浮遊ドロイドが出現した。『ドーモ。ダークロクメンタイです』青色LED光を明滅させ、電子音声でダークロクメンタイと名乗ったドロイドの大きさはモーターロクメンタイより二回りほど大きく、漆黒の装甲板に覆われている。

◆ダークロクメンタイ (種別:戦闘兵器)
カラテ		-	体力		2
ニューロン    	7	精神力		-
ワザマエ		7	脚力		5
ジツ		-	万札		0
							
◇装備やスキル
 『連射2』『時間差』
 磁気バリア発生機構:「スリケン」や「カラテミサイル」などの「遠隔攻撃」を無効化する。
 オムラ式耐熱装甲:「カトン・ジツ」によるダメージを無効化する。
 戦闘兵器:このルールを持つキャラに「カナシバリ・ジツ」などの精神攻撃は作用しない。
 脚力データ読み取り:トレーニング対象の【脚力】と同じ分だけ、距離を取るように後方に移動する。
           「ヒキャク」による【脚力】の増加もこの移動距離に含まれるが、
           「ヘンゲヨーカイ・ジツ」による一時的な【脚力】の増加は含まれない。
 ロクメンタイのやさしみ:前ターンにトレーニング対象が一歩も移動しなかった場合、移動を行わない。
 攻撃放棄モード:ダメージを受けるまで攻撃行動を一切行わない。
         【体力】が半分になると〈ゼンメツ・アクション・モード〉に移行する
ダークロクメンタイは今回のトレーニングの為に作成したどくどくウールのオリジナル・エネミーです。詳細についてはこちらの記事をご参照下さい。

「ドーモ、ダークロクメンタイ=サン。ユコバックです」老ニンジャは漆黒の浮遊ドロイドに向かってオジギし、ジツの連発で乱れた息を整えながら思考を巡らせる。(先日のトレーニングで学習した。このサイコロめにカトンは効かぬ。スリケンも同様…すなわち、カラテあるのみというわけか…)

ダークロクメンタイの装甲は特殊な耐火素材で構成されており、少なくともここでトレーニングを行うようなニュービーのカトン・ジツ程度では歯が立たぬ。また、搭載された磁気バリア発生機構によってスリケンも寄せ付けないという恐るべき防御性能を持っているのだ。ユコバックも一度煮え湯を飲まされている。

『私はダークロクメンタイ。あなたのトレーニングを強力にサポートします』ダークロクメンタイは黙考するユコバックをカメラで捉えながらその場に浮遊し続けている。その電子音声は無機質だ。まるであのラオモト・カンの懐刀、ダークニンジャのように…

ユコバックの脳裏にソニックブームの言葉がよぎる。ノーカラテ・ノーニンジャ。どれだけ強大なジツを持つニンジャであっても、最後に物を言うのは鍛え抜かれたカラテのワザマエである。(今の私に足りぬものだ。精進せねば!)ユコバックは顔を上げて深呼吸し、連続側転の構えを取った…!

『!』ユコバックの動きを読み取ったダークロクメンタイは瞬時にタタミ一枚分距離を取るように後方移動した。測定した対象ニンジャの脚力から割り出した、絶対に追いつけぬ位置取りとスピードである。恐るべきはオムラ・インダストリの科学力か。しかし、テックの力を凌駕するものがある!それは!

「イヤーッ!」ニンジャのカラテである!ユコバックは老人とは思えぬ身のこなしで連続側転を打ち、一気にダークロクメンタイとの距離を詰め、ワン・インチ距離に入った!ワザマエ!

【ワザマエ】で連続側転判定。2d6→[2,5]で成功!2マス移動し隣接!

「年甲斐も無く調子に乗らせてもらおう!イヤーッ!」『ピガーッ!?』更にユコバックは極限まで精神を集中させ、連続側転の勢いを乗せたチョップをダークロクメンタイに叩き込んだ!タツジン!

さらに精神力を1消費し、難易度が+1された連続側転後の【カラテ】判定を自動成功!これによってダークロクメンタイの体力は2→1となり……

『ピガッ…ピガガ…!』「もう一発…!イ『ピガーーーッ!』「ヌゥーッ!?」ユコバックのカラテを受けて異音を発していたダークロクメンタイが、突如として激しく震え始めた!これは一体!?

『ゼ…ゼゼ…ゼン!ゼンメ、メツメツ!ゼン!メツ!ゼンメツ!』「なんだ…これは」ダークロクメンタイのモノアイ・カメラが禍々しい赤色LED光を放ちながら不穏なメッセージを放つ。明らかに異様なアトモスフィア!『ゼンメツ!ゼンメツだ!』「ただ事ではないな…!」ユコバックは訝しみつつジュー・ジツを構える!

◆ダークロクメンタイ〈ゼンメツ・アクション・モード〉 (種別:戦闘兵器)
カラテ		-	体力		1
ニューロン    	7	精神力		-
ワザマエ		7	脚力		5
ジツ		-	万札		0
							
◇装備やスキル
 『連射2』『時間差』
 磁気バリア発生機構:「スリケン」や「カラテミサイル」などの「遠隔攻撃」を無効化する。
 オムラ式耐熱装甲:「カトン・ジツ」によるダメージを無効化する。
 戦闘兵器:このルールを持つキャラに「カナシバリ・ジツ」などの精神攻撃は作用しない。
 脚力データ読み取り:トレーニング対象の【脚力】と同じ分だけ、距離を取るように後方に移動する。
           「ヒキャク」による【脚力】の増加もこの移動距離に含まれるが、
           「ヘンゲヨーカイ・ジツ」による一時的な【脚力】の増加は含まれない。
 ロクメンタイのやさしみ:前ターンにトレーニング対象が一歩も移動しなかった場合、移動を行わない。
 オムラ式小型ZAP銃:遠隔武器、ダメージ1

ガシュン!ガシュン!ダークロクメンタイの両側面の装甲板がスライド展開され、右側から3門、左側から4門の禍々しい砲身が飛び出した。「マズイ!」ユコバックは"これ"に見覚えがあった。カネモチの邸宅などに侵入者対策トラップとしても用いられる殺人ZAP熱線銃だ!サイズこそ小さいが極めて危険!

『敵を許さないです!』ZZZAP!ZZZZAP!左右合計7門の殺人熱線銃を構えたダークロクメンタイは素早く後方移動しながらユコバックをロックオンし、無慈悲かつ冷徹に計算されつくした時間差射撃を放つ!アブナイ!

ダークロクメンタイは【ワザマエ】判定で3d6、4d6と分割してダイスを振る。[5,4,4][4,5,4,2]両方成功!
ダークロクメンタイは『連射2』と『時間差』のスキルを有しているため、この射撃は連続攻撃の形で二回に分けて行われる。今回は両方成功したため、ユコバックも同様に回避ダイスを分割し、二回に分けて回避判定を行わなければならない!

「イ ヤ ー ッ ! !」

回避判定。前のターンで連続側転を成功させていたため、ボーナスとして回避ダイスが+2されて所持回避ダイスは5+2の7個。よってユコバックはダークロクメンタイの射撃に合わせるように3d6、4d6と分割してダイスを振る![5,4,6][6,1,2,5]両方成功!

ゴ…ゴウランガ!ニンジャ動体視力をお持ちの方ならば目にすることができただろう!ユコバックはZAP銃に射抜かれるまさにその瞬間、キリモミ回転ジャンプで飛び上がり、全ての熱線を回避したのである!(ノーカラテ・ノーニンジャ!)滞空するユコバックの脳裏にはソニックブームの教え!

「イィィヤァーッ!」『ピガガガーーッ!?』同時に距離を詰め、回転の勢いをそのまま乗せた空中回し蹴りがダークロクメンタイに突き刺さる!

【カラテ】判定。2d6→[6,2]で成功!ダークロクメンタイの体力は0に!

ニンジャのカラテをまともに叩き付けられた暴走ドロイドはタンブルウィードめいてゴロゴロとタタミを転がり、やがて煙を上げ、動かなくなった…

これにてトレーニング終了!

◆エピローグ◆

「フゥーッ……ハァーッ……」物言わぬクズ鉄となったダークロクメンタイを一瞥しながら、ユコバックはザンシンする。これにてトレーニング期間は全て終了。彼は晴れてニュービー・ソウカイニンジャとしてのスタートラインに立つことができたのだ。「フフッ…これほど身体を動かしたのは何年ぶりかな…」

「ドーモ、ユコバック=サン。どうやらギリギリ仕上がったな、エエッ?」思考を断ち切ったのはヨタモノめいたドスを効かせた声である。ソニックブームだ。「ソニックブーム=サン…?こんな時間に、どうして」「どうして、だァ?もう朝の7時前だぜ。いよいよボケちまったのかジジイ」「なんと」

「なんにせよ及第点ッてところか。くたばり損ないのジジイにしちゃ悪くねェカラテだったぜ」「…ありがとうございます、ソニックブーム=サン」「フン…よォしユコバック=サン。早速だが今晩テメェにミッションがある。クソみてえに簡単な仕事だがな?ありがたく思えよコラー…」「おお…!」

ヤクザ事務所へのカチコミだ。メンバーはテメェ含めて4人。詳しい説明はまた後で行う。今夜11時にこのトレーニング・グラウンドに集合しろ。わかったか?アアッ?」「ハイ」「わかったらとっととスシ食って寝てろ、クソジジイ。本番で役に立たなかったらケジメじゃすまねェぞ!」「ヨロコンデー」

【オールド・ニンジャ・イン・トレーニング・グラウンド】終わり
【カーネイジド・ブラッド・カタナ・バイ・クロス・カタナ】に続く


◆振り返って◆

ドーモ、どくどくウールです。ここまで読んでくださってありがとうございます!ユコバック=サンは以前こちらの記事で他の三忍と一緒にデータを記載しましたが、ソロアドベンチャーで活躍してくれたグリムファイバー=サンやラピッドビート=サン、ソニックブーム=サンとのカラテを繰り広げたスライサー=サンとは違い一人だけ実践を行っていないニンジャでしたので、ジツの発動を練習するのも兼ねて今回のトレーニング対象として抜擢されました。

ユコバック=サンはつい先日まで荒事とは無縁だった老人のニュービー・ニンジャという設定のためカラテやワザマエが低く、最初は「上手くいくかな?カラテやワザマエの判定失敗が連続してグダグダになってしまわないかな?」と心配でしたが、終わってみれば一度も判定に失敗することなく、老練で堅実な立ち回りを魅せてくれました…!これはもちろん、たまたま運が良かったというのもあるとは思いますが、同時に「ユコバック」という一個のキャラクターが持つ物語性(モータルとして積み重ねた歳月だとかそういったもの…)が表れているのではないかと、私にはそう思えてなりません。

◆未来へ…◆
次のミッションではユコバック=サンだけでなく、先の三忍も含めた四忍チームでブラッドカタナ・ヤクザクランへのカチコミを行う予定です。このイクサで彼らがどんな物語を見せてくれるのか?それは実際にNM兼PLとして操作を行う私自身にもまだわかりません。今はただダイスの女神が微笑んでくれることを祈ります。本番のプレイがいつになるかは未定ですが、とにかく楽しみたいと思います!そしてゆくゆくは他のヘッズの方達とのセッションにも参加していきたい!ガンバルゾー!ガンバルゾー!

改めて、ここまで読んでくださってありがとうございました!

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