Repo 6. 婚約の挨拶

今月、実家に行く用事があったので婚約者と初めて私の家に寄りました。毒親である母は「あなたは結婚しなくていい。結婚するなんて考えられない。特に長男や女兄弟がいる男は許さない。次男より下に養子に来てもらいなさい」と私に幼少期から言い続けていましたが、婚約者は長男で彼には姉がいました。彼は母から壮絶なバッシングを受けることになるだろう。そう思いました。

もちろん彼には毒親のことを事前に伝えていて、落ち度がないようにと色々考えて手土産を用意したり、会話のシミュレーションをしたりしていました。悲観的な私に対して彼には余裕があり、どうにかなるの精神を宿していました。しかし当日、母親の機嫌は予想以上に悪く、私のただいまの挨拶も無視をするほどでした。

最終的に母はほとんど何も話すことなく私たちを追い出したので、玄関で靴を履いて帰ろうとしていました。すると母は玄関に現れて突然彼を問い詰め始めました。そして侮辱的な一言。「下流の者に嫁はやれん」きっと、否定する理由を必死に探して絞り出したのでしょう。

婚約者と母にとっては、なんとも悲しい出会いになってしまいました。