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2022-23シーズン備忘録 その6

僕はおぎさんに出会えて、フウガを応援してきて幸せです。
今回で振り返りは最後です。

■準決勝横浜戦を前に
準決勝は横浜戦。
もうここまできたら何でも楽しむしかねえと思っていました。
頭では。
つまり試合前は顔面蒼白(糞メンタル)

僕らの試合の前にまずは湘南対名古屋が実施されていました。
うわぁどっちともやりたくねえ…(暴言)

ちなみに僕は朝1番から会場には入っていて、今日も来てくれたマッチョ先輩と話したり、名古屋サポが写真撮ってるのに勝手に入ったり、適当ぶっこいて過ごそうとしていたのですが…

あまりに目の前で起こっている試合が凄すぎて、途中から適当ぶっこけなかった。
先日負けてしまったものの、ボルクの弾幕などを引き取るために現地まできたハラミ先輩と合流して3人で見ていたのですが…
いや何を見させられてるんだ俺たちは…という状態でした。

湘南ベルマーレというクラブにおける、選手とサポーターの繋がりの強さを改めて見せつけられた気がしました。
こういう考え方は個人的には好きではないのですが、この試合は湘南のサポーターが勝たせたと言っても過言ではないとさえ思いました。
試合展開、選手の気迫、そしてそれを後押しする応援と、その応援による会場の飲み込み方、全てを含めてそう感じました。

このサポーター軍団が作り出すビッグウェーブと、全力全開でビッグウェーブに乗っかってくる湘南の選手たち。
そしてそのビッグウェーブに名古屋は目の前で飲み込まれました。
名古屋があんな飲み込まれ方をする瞬間は正直久しぶりに見た気がします。
ある意味ショック映像の類だったと今でも思っています。

■いざ横浜戦
とはいっても僕らは切り替えなきゃいけない。
目の前にいる横浜を倒さなければ、そもそもこの湘南と闘う資格さえないわけです。
席入れ替えで太鼓と弾幕を持って下まで降りて、鳩胸大先輩にお疲れ様ですと声をかけたところ。

「おつかれ、席はしっかり温めといたからね。」

カッコいいなオイ。
ちょっと逆に気が楽になりました。

相手の横浜は登録人数が少なくギリギリの闘いを続けてきたにもかかわらず、全くそれを感じさせないエナジーを見せてきました。

前半は探り合いをしつつも、堤選手の独特なリズムの仕掛けを起点に、そこに絡んでくる笠選手や高橋選手、安井選手により何度も危ないシーンを作られました。
アダイウトンはしっかり持てるし、北野選手や宿本選手をはじめ2ndセットのメンバーのクオリティも全く落ちず。
めちゃめちゃやりづらい。ただただ純粋に強いチームでした。
また相手のゴレイロはフウガにも在籍していた大夢。
名手であることは良く理解している相手に対して、なかなかこちらもゴールをこじ開けることが出来ない時間が続きました。

そんな我慢の時間を耐えられたのも、やはりコジータの活躍があればこそでした。
何度やられたと思ったか…
勿論バーにも助けられる部分はあったかと思いますが、そこに打たせたのはコジータのポジショニングの妙でもあるわけで。
岸将太という名手の凄みをまざまざと見せてもらいました。

そして我慢の前後半からの延長、勝利を引き寄せたのは絶好調男中田秀人。
よくそれを決めてくれた!と、ゴールをきめた瞬間サポ席まで走ってきたカツ。
もう神戸ラウンドからの疲労もあって正直色々ボロボロだったのですが、ここでギアをサポ席も入れなおすことが出来る!そんな勢いをカツが持ってきてくれました。

そして準決勝突破。
試合後は片付けて横浜サポさんの前を通るのですが、凄く皆さん熱い方々で、「絶対優勝しろよ!」「うちに勝ったんだ。明日勝てよ!」と声をかけてくれたり、ハグしてエールを送ってくれたり。
横浜サポさんたちの熱さに、勝手に背中を押された思いでした。

■決勝 湘南ベルマーレ
翌日は決勝戦、ここまできたことに感謝しかありませんでした。
勝ち負けは勿論大事にしつつ、それ以上にこの日を後悔のない1日にしようという思いをもっていました。
とにかく士気をあげたくて、後悔はしたくないから何でも全部やれることをやろうと #駒沢を臙脂で染めろ なんてタグ回しまでやりました。

これは湘南サポーターの動きを見てやった、いわば出たとこ勝負のパクリでした。
とにかくなりふり構いませんでした。パクリだろうがなんだろうが、やらないで後悔するならやって後悔するくらいのがずっと良いと。

会場入りすると、思った以上に人が多くて。
僕らの自慢のヒーローたちの試合を見てくれる人がこんなにいるっていう事実が、サポーターは皆そうだと思うのですが、たまらなく嬉しいものでした。

本当に多くの方々がこの決勝を見に駆けつけてくれました。
今振り返っても、こういう舞台につれてきてくれた選手たちに感謝しかありません。

試合前。
準備を進める中、ボスと少しだけ話していたことがあります。
試合がはじまったら応援は絶対に止めない。
湘南の応援団とまともにぶつかり合ってもパワー負けしてしまうのなら、絶対に応援は止めずにノンストップで掻き乱し続けよう。
それだけは絶対にやろうと、自分自身も覚悟を決めていました。

誠也が応援席を煽りに来てくれて、ボスがそれである意味腹をくくれたと仰っていましたが、多分自分もでした。
そして他の応援席メンバーもそうだったのかなと思います。

試合について多くを振り返る気はありません。
正直皆見ているであろう試合だと思うし、感情的にも言葉にするのが難しい試合でした。
そして情けない話、必死のパッチだったもので、細かいところの記憶が曖昧になってしまっています。

龍太さんの同点ゴールで既に僕は泣いていて。
試合前や延長に入る前に、応援席後ろやその付近のスタンド席、アリーナ席を煽りに行った時も無我夢中で、行ったのは覚えてて、といっても後で弟に言われたからしっかり思い出せたのですが、でも何言ったのかは本当に覚えてません。
和也のゴールで勝ち越した時、もう涙は止まらなくて。
勝利の瞬間は立ち上がれず、こーちゃんに立たせてもらう始末でした。

延長入る時につぶやいてたみたいです。
あんまりこれも覚えてません。
僕にとって、その時こめられる全身全霊をこめました。
選手たちが、スタッフの皆様が、同じフウガのサポの皆様が、そしておぎさんが、僕も一緒にここに連れてきてくれました。
本当に感謝しかありません。

■21-22シーズンの選手権でおぎさんと話したこと
実はおぎさんと初めてちゃんと会話をしたのは、アスレが優勝した選手権の駒沢ラウンド初戦のスタンドでした。

おぎさんが「どくさんですか?いつもありがとうございます」と声をかけてくださって。
シーズンの振り返り話や補強の話、次のシーズン1年どう戦っていくかの話なんかを色々とお聞かせいただきました。

その時、今思えば失礼な話だなとは思うのですが…
「荻窪監督、僕は悔しいです。スタンドの上じゃなくて、スタンド下の応援席でおぎさんたちを応援したかったです。」
と伝えたんですね。

自分なんかより選手や監督の方が絶対に悔しいのは分かっていたつもりなのですが、つい言ってしまい…
今思い出しても失礼な話をしてしまったなと思っています。
ただ、その時おぎさんは僕の話に真正面から向き合ってくださいました。
「僕も悔しいです。ここで見てるんじゃなく下でやりたかった。この悔しさをはらすために、来シーズンも出来れば引き続き応援をお願いします。絶対やります。」
と目を逸らさずしっかりと仰ってくれました。

あれから1年です。
おぎさんと選手の皆は、あの時の悔しさを本当に全部はらしてくれました。
僕にとってシーズンは全部そこから、おぎさんと話したあの日からの1年だった気がします。
帽子をかぶったのも、太鼓をたたいたのも、色んな要因はあるけれども、きっかけはそこだったのかなと思います。

■てっぺんとりました
優勝した瞬間は先ほども述べた通りです。
もう立てなくて、自分みたいなぺーぺーがこんな思いをさせてもらえることに感謝しかなくて、周りを見たら皆泣いていて…
なんかもう言葉にはいまだに出来ないし、なんなら今でも思い出すと泣きそうなくらいなんですが…とにかく、とにかく良かったです。

片づけをして多くのフウガファミリーに挨拶をして、帰り道は必ず通る場所。湘南サポーターの前です。
僕は個人的にですが、本当に湘南サポの皆様には良くしていただいていると思っていて、どういう感じで通ればいいんだろうと少し身構えていた部分はありました。

ぱーちゃんも、いのうえさんも、まことさんも、他にも知ってる人皆が祝福してくれて、そして何も隠さず悔しい!と言ってくれて。
ベルマーレとベルサポの皆様が対戦相手だけど、やっぱり大好きだなと改めて思いました。

そして出口付近で待っててくれたたろうさん。
やっぱりこの人は最後までかっこよかったです。
とにかくかっこよかったです。
23-24シーズンもこの湘南というクラブと対戦できることが嬉しいし楽しみです。

なおその間に試合後は外で集合写真を撮っていたらしく、なんでお前いないんだと色んな人に言われました。
まぁそういう事件もありっちゃありです。
良い思い出だと今でも思っております笑

その後選手全員に声をかけるのは流石に無理で、僕はどうしてもすぐ声をかけたかった元気とカツに会いに行きました。

2人ともありがとう。
そしてサポ仲間の皆様、本当に、本当にいつもありがとうございます。

そして最後まで付き合ってくれたこーちゃん。
年度末で忙しいのに、休日全て使ってきてくれたこーちゃん。
本当にありがとう。感謝しかありません。

てっぺんとりました。とれました。
関わってくれた全ての方々に感謝です。

■そしてまたシーズンが始まります。
ということでやっと振り返りが終わりましたが、そうこう言ってる間にもう明日がシーズンスタートです。
書くのが遅えよって話は全く聞こえない。

まずはオーシャンカップ、我らがフウガドールすみだの初戦は広島エフドゥです。
昨日ワンワンクリニックに行ったとき、俺たちの畠山勇気キャプテンに仕事で水木は行けないので自分を水戸まで連れてってねとお願いしたら、どや顔でサムズアップしながら「バモース!」と言ってたので信じています笑

また今シーズンもはじまりますね。
色々逆風はあると思うし、ネガティブな話というのは山積されていっていると思います。
今の状況を憂えて、マイナスな言葉ばかりを世の中に発信したくなる人の気持ちも正直分かります。

でも結局全力で楽しんでいる姿を見せていく、それもなるべく現地で見せていく、その中でプラスなこともマイナスなことも言うべきことを言って、まず自分が動いてみるというのが、本当は1番だと思うのです。

じゃなかったらフットサルみたい、やってみたい、会場へ行きたいなんて
外から見てる人誰も思わないかなって。
あくまで持論とはなりますが。
まぁ僕は何者でもない1クラブのサポなので、思い切りそのサポとして今シーズンをとにかく楽しんでいこうと思っています!

さぁ初戦、5/16(火)エスフォルタアリーナ八王子にて広島戦!
今年も キリカエ0秒 で!勝ちにいきましょう!
てっぺんまたとるぞ!!

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