インフレする世界でGDPが伸びないことの意味
以前の記事で通貨発行量M2がアメリカは20年間で年率6%位で増加していて、日本は3%弱だという話でした。ドイツだけは少し発行量が低いもののEURO圏のヨーロッパで見るとアメリカ並みと見てよさそうでした。
通貨発行量のグラフ比較
今回は20年でなく、コロナの給付金を含めた22年間でみます。
日本の通貨発行量(1.9倍/22年・年率3.0%増) 日本比+0%
ドイツの通貨発行量(2.8倍/22年・年率4.8%増) 日本比+1.8%
ユーロ全体の通貨発行量(3.8倍/20年・年率6.3%増) 日本比+3.3%
フランスなどはドイツに比べると通貨発行が多くEUROで見れば通貨量は十分増えています。
アメリカの通貨発行量(4.5倍/22年・年率7.1%増) 日本比+4.1%
そして3%の差がついていれば、20年間で物価が1.8倍などになるのも理にかなっているという話でした。
GDPの増加について
よく、GDPが増えている、つまり生産が増えているから豊かになっているという話を聞きますが、通貨量が増えて、物価も上がっているという事は、生産量は増えていないのでは?と感じます。単に通貨量が増えて、モノの値段があがって、同じ生産をしているのにGDPが大きくなっているということはないのかな?と感じます。
実質GDPが物価を考慮すると言いますが
物の値段に反映されるには時間遅れがあるので、仮に1年遅れて価格に反映していくとすれば、この1年分の7%の通貨量増加が実質GDPに効いてくるのかなとも感じます。
誤解しているのでしょうか。日本の通貨も一応3%増え続けているのに、物価が変わらないというのも、そのお金はどこに行ってしまっているのか、世界のお金はお金持ちの資本家により集まっていくとも言われますが、どうなのでしょうか。
GDPの前年比の伸び率と通貨発行の相関
経済成長の結果が通貨発行なんだという考えもあるでしょうが、その逆という考えを否定できる情報にまだ私はたどり着いていません。
まだ勉強が必要なようです。
皆様はどうお感じになったでしょうか?